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被雷少女

作者: 一匹狼

展開が速いです。要注意。

彼女は歩いていた。


電気の工事現場の横を歩いていた。


何やら上が騒がしい。


どうしたのだろうか。


ふと彼女は見上げた。


電線がどうのこうの。


嫌な予感しかしない。


私は止めることが出来ない。


彼女に向かって、電線が…。


彼女は感電した。


彼女の周りに電気が走り、誰も近づけない。


私は何も出来ない。


どのくらいの時間がたったことだろう。


救急車が来た。


誰も近づけない。


彼女が目を覚ました。


周りの電気が引いていく。


彼女は病院へと運ばれた。


そこでされた診断は、不明。


彼女の親たちが駆け付けた。


彼女の周りには静電気が走っていた。


誰も近づけない。


彼女はテレビも携帯も見ることが出来ず、


ただ、真っ白い天井を見上げるだけだった。


彼女は何を考えているのだろうか。


彼女は深い眠りへと落ちた。


彼女の周りに電気が走る。


彼女はどんな夢を見ているのだろうか。


走っていた電気が動き出す。


窓を開け、彼女の体を持ち上げ、


彼女は空へと運び出された。


もちろんブザーが鳴ることは無い。


彼らが仕組んだからだ。


彼らに見覚えのあった私は、


ついていくことにした。


彼らはどんどんスピードを上げ、


山奥へと入っていった。


そこにあるのは一つの社。


この場所に見覚えのあった私は、


見つからないよう、ついていくことにした。


奥に行くにつれ、何やら怪しい気配を感じる。


彼女はまだ起きない。


彼らは止まった。


そこにあるのは……


私をこの世から引き離したあのお札。


彼らは、話し合っている。


彼女が目を覚ました。


彼らが姿を現した。


彼女の周りには数枚のお札が。


彼女は慌てている。


私は声をかけることすら出来ない。


だが、これでいいんだ。


彼女の体には電気が走り、腕には私と同じ紋章が。


やっと会えた愛娘。


彼女は状況が呑み込めず、泣いている。


私は彼女を抱きしめることしか出来なかった。


彼女の名前は……


神童御雷。


雷神一族の新しい家族。


彼らは私の先祖。


私は、現世で感電死をしたとされた、御雷の父である。


やっと会えた。やっと話せた。


こんな形で再会してごめんよ。


これからはずっと一緒だ。



最後まで読んでくださったかた、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 透明感のある文章で素敵だなと思いました。最後の方、感動しました。 [一言] 凄く不思議なお話でした。読んでいて面白かったです。
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