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Program7 ルーチェ=化猫の夜

はぁ、まともに執筆できやしない(・_・、)


ルーチェに一点集中してもダメだとは……(ノ_・。)

ルーチェは、一人になった。マグロはおいしい。


「…………」


ルーチェは最後に残った尻尾を口に放り込み、汚れたテーブルを拭いた。

細かいマグロの欠片は口に放り込んだ。

布巾でゴシゴシ磨いた。布巾がぼろぼろになるまで拭いた。テーブルが磨り減るまで磨いた。

一通り済ませた所で、


「……ゴミは、……捨てる………」


ゴミくずと化した布巾と擦り減って使い物にならなくなったテーブルを、各部屋備え付けのダストシュートに放り込んだ。テーブルは細かく刻んで突っ込んだ。


次に手を洗い始めた。

水はとても冷たく、ルーチェの手を冷やした。

汚れた口も洗った。血痕のついた首も洗った。なぜか髪も洗った。ついでに肩も、腰も、足も。

ルーチェの細い身体はキレイになった。


「……食べたら、……歯を磨く………」


ルーチェは歯を磨く事にした。

ルーチェは洗面器にある歯ブラシと、


「……どっちだっけ………?」


歯磨き粉と固形石鹸を手に取った。


「……こっちでいいや………」


ルーチェは固形石鹸を選択した。


歯ブラシで固形石鹸を叩き、石鹸をつける。

次に指でゴシゴシと泡を立てて、口に放り込んだ。


「……苦い………」


直ぐに吐き出した。


「……こっちだ………」


ルーチェは固形石鹸を放り投げ、先程手にとった歯磨き粉を使う事にした。

歯磨き粉のチューブを爪で切り裂き、中からありったけの白いドロドロの物体を搾り出して歯ブラシに付けた。


「……………」


口に放り込んだ。


「……辛い………」


これもすぐに吐き出した。


「……………」


数秒沈黙。


「………もう、いい」


ルーチェはそう呟くと、歯ブラシを床に捨て、自らの爪を30センチ程の長さにまで伸ばした。

そしてそれを口に突っ込んだ。

弾ける鮮血。

ルーチェは軽く顔をしかめると、そこから手を勢いよく引き出した。

洗面所に大量の血が吐き出され、鉄の悪臭に反応して部屋の空気清浄機能が作動した。


「……………」


ルーチェは紅に染まった掌を開く。それに握られていたのは、先程まで新鮮なマグロの肉を噛み契っていた、ルーチェの白い歯だった。


「……………」


ルーチェはゆっくりと天井を仰ぐと、血まみれの口をパカッと開いた。

顎が小刻みに揺れる。

ルーチェの歯があったはずの歯肉はズタズタに契られている。

ルーチェは顎に力を入れた。刹那、

ルーチェの顎から突如、純白の真新しい歯が凄まじい速度で伸びた。


「……………」


ルーチェは歯をカチッ、カチッ、と打ち鳴らし、口を押さえた。


「……キレイに、する………」


ルーチェは洗面所をキレイに磨き、口を濯いで洗面所を出た。


「……寝よう………」


そう呟いてルーチェは、明かりを消して、なぜかベッドではなく床に丸くなり、すやすやと寝息を起てた。

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