3/3
沈む光と冷えた石
石の上に座る。
オレンジ色の大きな光が、昨日より少し低い場所にある。
コン吉の瞳に映る光は、まだ温かく毛先を撫でる。
再び眺める。
ゆっくりと、ゆっくりと、ただただ静かに動いていく。
空の端が淡く赤く染まり始め、光の色が徐々に変わる。
オレンジから、深い赤へ。
コン吉の耳が微かに動き、風の匂いが変わったのを捉える。
やがて、光は沈み、辺りは静かに暗くなった。
空に残る赤の残像が、ゆっくり消えていく。
丘の石は冷え始め、尻尾の下で熱を奪う。
眠くなった。
コン吉は住処へと戻る。
枯れ葉を踏み、鼻を低くして暗闇を進む。
身体を丸め、尻尾で鼻先を覆う。
瞼を閉じる。
再び瞳が開くまで、コン吉は眠る。




