表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能扱いで追放された俺、実はパーティが崩壊しないよう全部やってただけでした 〜戻ってこいと言われても、もう遅い〜  作者: 芋平


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/102

第82話 止めたあとの現実

 中断の連絡は、

 波紋のように広がった。


---


「本当に止めたんですか?」


 外部からの声は、

 驚きよりも

 苛立ちが強い。


---


「条件通りです」


 上司が答える。


---


「閾値直前でした」


---


「まだ越えていなかった」


---


「だから止めました」


---


 リーネは

 その場に立ち、

 静かに聞いている。


---


 責められているわけではない。


---


 だが。


---


 空気は、

 冷たい。


---


 二時間後。


---


「……修正案が届きました」


 担当者が

 資料を差し出す。


---


 外部側が

 再試算したもの。


---


 リーネは

 目を通す。


---


「……これは」


---


 想定外の

 追加負荷が

 含まれている。


---


「前倒し前提で

 組み直した結果です」


---


 もし、

 あのまま進めていたら。


---


 閾値は

 確実に

 超えていた。


---


 しかも。


---


 止める余地なく。


---


 室内に、

 静かな

 ざわめきが走る。


---


「……危なかった」


 誰かが

 呟く。


---


 カイルは

 資料を見つめたまま、

 動かない。


---


「……見えていませんでした」


 小さな声。


---


 リーネは

 うなずく。


---


「私も、

 最初は見えてなかった」


---


 止めたのは、

 正解を見抜いたからではない。


---


 怖かったからだ。


---


 余白が

 消えることが。


---


 夜。


---


「……止めて、

 よかったですね」


 担当者が

 控えめに言う。


---


「うん」


---


 短い返事。


---


 だが。


---


 胸の奥に、

 確かな重みがある。


---


 責任を

 引き受けた。


---


 批判も

 覚悟した。


---


 そして。


---


 結果が

 ついてきた。


---


 カイルが

 静かに言う。


---


「……僕は、

 越えるまで

 進めていました」


---


「うん」


---


「止められなかった」


---


 リーネは

 少し考えてから

 言う。


---


「止めるのは、

 速さより

 難しいから」


---


 カイルは

 小さく笑う。


---


「悔しいです」


---


「うん」


---


「でも」


---


「少し、

 分かりました」


---


 リーネは

 静かに思う。


---


 **止めた判断は、

 成功だった。**


---


 だが。


---


 成功よりも

 大事なのは。


---


 **止める仕組みを

 守ったことだった。**

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、

ブックマーク や 評価 をお願いします。


応援が励みになります!


これからもどうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ