表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能扱いで追放された俺、実はパーティが崩壊しないよう全部やってただけでした  〜戻ってこいと言われても、もう遅い〜  作者: 芋平


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/104

第67話 期待は、増える

 成果は、

 出ていた。


---


「……よく

 まとめたね」


 上司は、

 資料を

 閉じて

 うなずく。


---


「大きな

 問題も

 なかった」


「判断も

 妥当だった」


 褒め言葉は、

 静かだ。


---


「……ありがとうございます」


 リーネは、

 頭を下げる。


---


 胸の奥が、

 少しだけ

 温かい。


---


 努力が、

 報われた。


 そう

 思いたい。


---


 だが。


---


「そこでだ」


 上司は、

 自然な流れで

 続けた。


---


「次の案件も、

 引き続き

 頼みたい」


 当然のように。


---


「……次も、

 ですか」


「うん」


「流れが

 分かってるのは

 君だから」


---


 理由は、

 合理的だ。


 反論の

 余地も

 ない。


---


「……分かりました」


 声は、

 少しだけ

 低くなる。


---


 席に戻ると、

 新しい

 案件一覧が

 届いている。


---


「……増えてる」


 数が。


 責任が。


---


「でも、

 評価されてる

 証拠だよ」


 同僚が

 笑って言う。


---


「期待されてるんだ」


 また、

 その言葉。


---


 期待は、

 減らない。


 成果を

 出せば

 出すほど。


---


 午後。


---


「リーネ、

 これも

 お願い」


「こっちの

 確認も」


 声が、

 重なる。


---


「……はい」


 答える。


 反射的に。


---


 気づけば、

 机の上は

 資料で

 埋まっている。


---


「……終わるかな」


 小さく

 呟く。


---


 だが。


---


「終わらせられるよ」


 誰かが

 言う。


---


 その言葉は、

 励ましだ。


 でも。


---


 終わらせる

 責任も、

 同時に

 渡されている。


---


 夕方。


---


「……今日は

 残ります」


 自然に

 そう

 言っていた。


---


 誰も、

 止めない。


---


 夜。


---


「……期待に

 応えたい」


 それは、

 嘘では

 ない。


---


 だが。


---


「……いつまで?」


 自分に

 問いかける。


---


 答えは、

 出ない。


---


 期待は、

 成果で

 終わらない。


---


 成果は、

 次の

 期待を

 呼ぶ。


---


 その循環は、

 止まらない。


---


 リーネ・アルヴェインは、

 その夜、

 静かに

 理解した。


---


 **期待とは、

 達成しても

 終わらない。**


---


 むしろ。


---


 達成した者にこそ、

 次が

 用意されている。


---


 それが、

 評価の

 仕組みだった。


本話もお読みいただき、ありがとうございました!


少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、

ブックマーク や 評価 をお願いします。


応援が励みになります!


これからもどうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ