表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖精憑きと導きの妖精  作者: 囲魔 美蕾
アルス十歳
21/31

四年が経って

 王家への挨拶と婚約から四年。僕は十歳になった。


 図書館の本をついに制覇した僕は、あまり図書館に行かなくなった。その代わりに増えたのが、制作活動である。今まではティアに教わるだけだったが、十歳になってそれではいけないと思い、オリジナルの魔法を作ろうと試みたり、魔道具作りに手を出してみたりしている。

 前者はまだまだ勉強中だ。ティアによると、魔法は色々な要素に分解できるらしい。

 例えば、炎を打ち出す魔法であれば、“魔力を体外に放出する”、“魔力から炎を生み出す”、“炎を打ち出す”という感じだ。これが少なければ少ないほどに扱いやすく発動の早い魔法というわけだが、この要素を組み合わせ、無いものは新しく作ることで、新しい魔法を作ろうとしているのだ。

 なにせ魔法は魔力制御とイメージの産物であるからして、新しい魔法を作るのは相当に困難なんだけど、でもやるしかない。()()()()()やるしかないんだ。

 どんな魔法ができるのかはできてからのお楽しみだ。脳内で作ってるから、具体的な内容はティアにも内緒にしてある。ティアが喜んでくれるといいけど。

 後者の魔道具作りの方は、とりあえず魔力の壁をアクセサリーくらい小さいものに付与できるくらいには上達した。四年前王都の商業ギルドに行った時以来ずっと練習してきたからね。もちろん、先生はティアだ。本当になんでも知っているよなあ。

 ちなみに、魔力の壁自体もティアから教わったものだが、特に広めることにこだわりはないみたい。ただ、アクセサリーサイズに付与できる魔道具職人がどれだけいるのだろうか。まあ僕みたいな素人でもできるんだし、本職なら大丈夫か。最悪、普通の盾に付与してもらって、物理魔法両用の盾にしてもらえばいいしね。


 剣の稽古も順調、というか順調すぎるくらいだ。

 実は王都での僕の「剣で誰にも勝ったことがなくて自信がない」発言の後、ティアが剣の稽古にまで助言してくれるようになったのだ。以前は剣を持てないからか、剣の稽古の時は基本的に黙っていたのだけど、今は、


「腕だけで振らないで全身を連動させるのです!」

「相手の動きから一瞬たりとも目を離してはいけません!」


 と、厳しい教官の出来上がりである。師匠が言葉少なめに、体で覚えろ方式のため、こうして頭でも理解できるようにしてくれるのはありがたい。それにしても、ティアはなんで剣の指導までできるんだろうなあ。ふよふよなのに。まあいいや。

 体ができてきたことも相まって、師匠がいよいよ本気で相手をしてくれるようになり、身体強化を使えばいい勝負ができている……気がする。まだ一回も勝ったことはないけど……。

 相変わらず騎士の訓練に混じってもいるけど、こっちは身体強化を使わなくても負けなくなった。四年間の成長を実感するな。


 あとはやはり、魔法の訓練か。あれはなあ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ