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妖精憑きと導きの妖精  作者: 囲魔 美蕾
アルス五歳
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目覚めと名前

「うーん……」

 と目を開ける。まだ視界がぼんやりしていてよく見えない。

「——————!」

 何か聞こえる。誰かの声だろうか。

「大丈夫ですか?わかりますか?」

 だんだんはっきりしてきた。何が大丈夫で、何がわかるのか、あるいはわからないのかわからないが、とりあえずこくんと頷いた。

「よかった〜。テオ様〜!この子が目を覚ましました〜!」

 声の主はトテトテと足音を立てて部屋から出て行ってしまった。どうしていいかわからないし、このまま横になっていよう。お部屋の中をふよふよと浮いている光が見えるけど、何だろう。気になるなー。まだぼんやりしているのかな?

 なんて考えながらしばらくすると、足音が二つ近づいてきた。


「目が覚めたかな?」

 部屋に入ってきた男性が言った。これにも頷いて返す。

「よかったわ〜。三日も目を覚まさなかったんだから〜」

 その隣の女性が言う。三日か。とても長く眠ってしまっていたみたいだ。ここはどこ?と聞いたり、ありがとうと言ったりしたかったけど、その前に、

「君の名前は?」

 と聞かれてしまった。僕の名前?あれ?わからないや。なんでだろう。答えることができずお互いに困っていると、

「アルス。貴方の名前はアルスです。」

 と、三つ目の声がした。声の主を探してキョロキョロして見たけど、見えるのは二人の顔と、相変わらずふよふよ浮いている光だけ。だとしたら、きっと声の主はふよふよだ。

「ふよふよ?」

 と思わず声に出してしまった。

「ん?フヨフヨと言うのかい?」

 違う違う。

「んーん!アルス!」

 全力で否定し、ふよふよから教えてもらった名前を言う。本当の名前かはわからないけれど、それしか知らないのだからしょうがない。

「そうか。アルスというのか。良い名前だな。私はテオ。テオ・スリジエだ。今は疲れているだろうから、ゆっくり休みたまえ」

 と男性が言うと、女性が

「私はテオの妻のシアよ。アルスくんお腹が空いたでしょう?今消化にいいご飯を持ってきますからね」

 といい、二人は部屋から出て行った。

 残されたのは僕と……

「ふよふよ?」

 そう、よくわからないふよふよの光だ。


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