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トネリコの繋ぐ宙―奈落篇―  作者: あーもんどツリー
5 掌から零れ往く・・・。
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切磋琢磨が理想型

大規模な衝突。

―――――――それは要するに、《ムスビ》と《ジークフリード》の正面衝突を意味していた。

宗教的な思想をもって支配を企てる《ムスビ》。

科学的な思想をもって支配を企てる《ジークフリード》。

いわばこれは、思想の違いが、ひいては思想の違いというものを理解し合えなかったが故の悲劇。

互いに『それは間違っている』、『こちらこそが正しい』などと言い合い、それを正当化する為に両者は武力行使に走り、その犠牲として、多数の命が贄となった。

だが、その大半は市民。言い換えれば第三者であり、何も関係のない、ましてや罪のない者たち。

―――――誰が、何の為にする支配なのか?

―――――そも支配とは、人の為に行うことか?


人民が僅かながらも、心の片隅にそんなことを思い始めていた。

そうして今度は人民が、自分達の、自分達なりの自由をその手で掴まんとするべく、その二極に反乱声明を発表した。


こうして三つ(みつどもえ)、庭園の花花も返り血にそまる勢いで争いは激化していった。

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