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トネリコの繋ぐ宙―奈落篇―  作者: あーもんどツリー
4 《アスガルド》革命
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ペシミズム

ペシミズム

悲観的な傾向にある思考。

これは運命か、はたまた予定調和か?

どちらにせよ、今、俺が置かれている状況というのが、そもそもが俺の、あるいは俺や俺の周囲の人々の採った行動が連なり、その因果の果てに至った時の―今回の場合は現在にあたる―、ある一つの結果であることには変わりなかった。


上記の回りくどい文脈の言い方を変えるならば・・・、俺、路木ハルトは窮地に陥っていた。

何しろ俺はこの時、世に言うところの《勇気》とかいうものをたった一人の言葉で削がれ、萎れていたのだ。

痛覚を刺激しない真実という名の凶刃が、しかし確実に、しかも的確に、爆音を響かせて俺の精神を蝕みつつ砕く。


俺が、世界を壊すだって・・・?

相手が真実を言っていることを、俺は第六感で確信してしまった。

そもそも彼女は女神なのだ、俺のような奴に、わざわざ嘘などつくまい。


それ故になぜ俺が、という疑問が頭を渦巻いていたのだった。


「破滅させることだけが答え。・・・貴方のその問いに、私が応える義務はない」


それでも知りたいのならば。とフレイヤは続ける。

「《アスガルド》にいる巫女の元へ行きなさい。その者の預言こそ、この世界で貴方の問いに応える、唯一無二の言葉」

絶望は人類を蝕む、最凶の猛毒である。

ご読了ありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

あーもんどツリーでした。

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