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トネリコの繋ぐ宙―奈落篇―  作者: あーもんどツリー
4 《アスガルド》革命
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リレーなどで、最終走者のこと。

あるいは、舟を繋ぎ止める金具のこと。いかり。

砂漠の如く、ただただ広い世界。

足跡は長く続き、しかしながら後ろから徐々に消えていく。

頑なにひたすらに、延々と続く果てのあるかも判らない、それが無いのかも知れないが、しかし有る可能性もあり、結局のところ決着は果てまで行かないと着かない、そんな道とも言えないような途を無言で、はたまた無音で歩く。


回りくどい文脈で綴ったものの、簡略してしまえば、世に言うところの「遠足」である。


ただ一つ決定的に違うのは、その「遠足」に着陸点の有るか無いか、ということである。


産女は、どこへ消えたとも知れぬ《宝物》を捜し求め、そんな辺境の地の一端を歩いていた。

不時着した船は、先の衝突の際に使い物にならなくなり、船員は上空云千メーターという高さから落下して、これもまた使用不可となった。

つまるところ、彼は孤独な旅の中、針の穴を通す程の、過酷な暗中模索に興じていたのだった。


「喉が渇きますね・・・。腹立たしい限りだ」


独り、相手のない会話を四時間ばかり続けた為か、いよいよ彼の体力は限界に限りなく近いところまで消耗していた。

「やんぬるかな・・・、そろそろ御迎えの時間ですかね」


せめて、最期に宝物を、手中に収めて置きたかった。

嗚呼、幻なのだろうか、美しい街が見える。桃源郷か、神の国か、はたまた楽園か?

・・・私を、破滅させようと?


そこで産女の意識はふっ、と切れた。


惨めなことに、彼の死を悼む者はなく、その最期が知られる事となったのは、死後何年も後のことだったという。




そんなこともつゆ知らず、ハルトはフレイヤと共に《ニヴルヘイム》へと向かっていた。


「貴方に、答えを見せましょう」


どういうことなのか、ハルトには全く理解できようもなかった。

それゆえに、彼はフレイヤに着いていく他に選択の余地はなかった。


数分後、《ニヴルヘイム》中枢部。

「ここは・・・?」

暗褐色の景色が目に入った瞬間、ハルトはそう口走っていた。

「ここは『始まった』場所」

「?」

ますます解らない。

「《ユグドラシル》の九つの世界は、全てここで生まれた。まず、《ニヴルヘイム》と《ムスプルヘイム》がここで衝突し、そうして世界は、分裂することで産まれた」


だから何だと言うのだろう。


「貴方には、運命が課せられている。

    ・・・それを全て、破滅へ導く運命が」


・・・・・・え?

何を言っているんだ?


「破滅こそ、貴方の成すべき答え」


何だって言うんだ。

どういうことだよ。

俺が、世界を壊す・・・?


「貴方はロキ。巨人族の長にして、世界最後の裏切り者」


俺が、俺が・・・・・・・・・?

路木ハルトの運命は、破滅を導くこと。

正気なんでしょうか?


どうも、あーもんどツリーです。

路木、という名字は狙ってましたね。

やっぱり私は、主人公をいたぶるのが好きなんですかね?

ドSじゃないですかやだー(棒読み)

そんなこんなで、この物語は続きます。

次回もよろしくお願いします。

それでは、また会いましょう。

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