校長先生が手紙を送ってきたそうです。
校長が死んだ。
その知らせはハルト一行に大きな影響をもたらした。
彼の遺したあるものに、ハルトは涙を流すのだった。
「校長が・・・、死んだ・・・?!」
嘘だろう、とさえ思ったが、しかしながらその知らせに同封されていたそれを見て、真実なんだな、と理解してしまった。
あれだけ腹を立てた相手なのに、どういう訳か涙さえも出てくる。
「何で・・・だ・・・よ、・・・ッ」
同封されていたのは手紙だった。
外側に書かれていたのは、こんな言葉だった。
『私からの宿題と、御使いについてのことを。』
まったく、勝手過ぎるんだよ。
『そうだな、コレを読んでいるのは路木ハルト君だな。君が恐らく、私の最期の生徒となるのだろうね。
どこから話したものか。まぁ、まずは御使いについて、幾つか謝らなければいけない。
一つ。私は君たちの行く先を全て解っていたのだ。それでいて君たちに《御使い》という形で旅をさせた。
何故だ、と君なら怒るかも知れないが、その旅は君が来るべき時の備えだ。
強要するつもりはないが、あえてこの言葉をもって、選択は任せよう。《継続は力なり。》
二つ。私は自らの最も信頼する生徒に嘘を吐いてしまった。それは君の横でこの手紙を見ているであろう、水門桜海だ。
私は君に、《私は君たちに広い世界を見て欲しい》と言った。だが、それは真っ赤な嘘だ。
本当はその時既に、私の身体というのは病巣と化していた。治癒魔法などで抑えていたものが、いよいよ限界が来たのだね。
私の情けない姿を見られたくなかったのも、旅に出させた理由の一つだ。
君たちの旅を最後まで見届けられないのが惜しいが、人の命は案外脆い。今を楽しみなさい。
三つ。私は答えを全て知っている。本来なら君たちを旅に出さず、全て安全な教室の中で教えることも出来た。
だが、安全であったはずの教室も、何者かに襲撃されてしまった。
奴らは君たちを狙っていた。それを悟った私は、君たちを守る為に旅に出させた。これが最大の理由だ。私のように、死んでから弁明をすることを許してくれ。
長くなったが、私から最期の宿題を。』
手が震えて、涙で視界がぼやける。
何て書いてあるんだ?ちゃんと見えないや。
「なぁ、何て書いてあるんだよ?」
「ったく、ここにはな・・・」と、璃瑠の無器用ながらも優しい声が、俺の涙をさらに誘った。
「こう書いてんだ」
《生きなさい》
どうも。
お涙頂戴とかは苦手ですね・・・。
あのなんとも非常にくさい感じが、どうも自分で作り出すにはちょっと恥ずかしい///
・・・なんていう風になってしまうんですね。
ですが、やってみました。
いかがでしょう。頑張ったんですが、個人的にはまだまだ足りない。
話題は変わって。
もうそろそろ二つ目の御使い、《ユグドラシル》の確認に話が進むのですが、その前に。
次回は《ユグドラシル》など、北欧神話ならでは用語の説明回となります。知ってる人も知らない人も、独特の世界観にうっとりする・・・かも。
というわけで、次回もお楽しみに!!!!!!




