犯人捜しすると思った?残念、未遂でした!!
大ウソをついた作者です、すいませんorz
前回、犯人探すぞ!なんて雰囲気出してましたが、諸事情によりフラグを折らせて頂きました。
犯人捜しなんてなかった・・・。
丹生さんはもういない。
その事をまず、校長に伝えなければならなかった。
璃瑠が造ったというテレビ電話で経緯を話すと、
『そうですか。残念ではありますが、仕方ない。犯人捜しをするのであれば、あなた方も気をつけて下さいな。』
と、思ったよりあっさりと話を飲み込めたようだった。
そしてその後、校長は思わぬ事を口にした。
『ただ、そう言うということは、ユグドラシルの確認は何もしていないのですね。』
「どういう事です?」
『《ニヴルヘイム》という世界があります。そこへ行けば、すぐ丹生さんに会えます。』
「どうやって行けば?」
『それを確認するのが、私があなた方に託した仕事では?』
うぐ、と答を求める気持ちに少しブレーキがかかる。
確かにそうだ。その世界は校長の言う《ユグドラシル》関連の何かであるようだし、それは俺たちが確認するように、と託された仕事だ。
冷たく感じるが、残念なことに正論でもある。
反論できない俺は、黙るしか選択の余地はなかった。
『でしょう?ならば《ユグドラシル》の確認も兼ねて、丹生さん殺しの犯人捜しもしなさい。できないなんて言うことは赦されませんよ?』
「・・・はい」
チクショウ。出来ないなんて言う訳ないだろ。
何だってやり遂げてやるよ。
だって俺は。
「《奇跡》を、何回も起こしてるんだからな・・・!」
何回も起こせるんだから、何回でも起こしてやる。
無理とか不可能とか、そんなもの全部俺が《奇跡》を起こしてやり遂げてやるから、見てろ!
『私』は物陰からハルトを見ていた。
アイツ・・・!
『変わったな、路木ハルト君。君のその顔が見たかったんだ・・・!!』
彼の顔は今、決意に満ちていた。
挑戦に奮う、勇者の顔だ。
ところで、『私』っていうキャラ、一体誰なんでしょうね?
私はキャラづくりするとき設定の候補を2つ以上考えることがほとんどなので、毎回決まらないキャラがいるんですね。
コイツ、ほんとに誰なんでしょうか?余談が多くなりましたが、どうぞ次回もお楽しみに!