表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トネリコの繋ぐ宙―奈落篇―  作者: あーもんどツリー
2 手紙を届けに地獄まで
10/70

速報:俺氏の足、徒歩により死亡w

足が痛めど。

行かねばならぬ。

例えそれが無駄足でもね!!

「なぁ」

「はい?」

「いや、なんで行動の選択肢はいろいろあるのに、その中で旅なんだろう、って」

「ええ、それは学校長の命令ですから」

マジか。

「襲撃犯の特定・逮捕も兼ねて、校長の御使いを頼まれまして。・・・無論、その間は公欠扱いです」

そういう使い方していいのか?公欠って。

まぁ、校長直々の御使いだし、いいのか。


少し時間が空いてから、そういえば御使いの内容を聞いていなかったな、と思い、まず桜海に聞いてみることにした。

「・・・で、御使いってのは?」

「《ユグドラシル》全土の実在を確認することです」

いきなり聞き慣れない単語が出てきたな。

と思考にふけっていると不意に絵茉が声を掛けてきた。

「あとね、ちみもうりょう?をばっこ?してこい、ってさ!」

え?何かとても嫌な響きの言葉が聞こえたような・・・。

そしてまた不意に、今度は璃瑠が声を掛けてきた。

「ですが、まずは次期校長宛ての手紙を、届けないといけないな。住所はそう遠くはないから」


・・・手紙か。一番簡単そうだな。それなら俺じゃなくて校長自身で行けるんじゃなかろうか。

いや。

行けないから俺達に渡したのか・・・?



色々考えてしまったが、璃瑠の放った次の言葉で俺は、ふと我に返った。

「ざっとここから832キロメートル。途中の交通手段はないから、歩きだな」

え。

8、3、2・・・。キロメートル。

遠い。遠いじゃないか。

足が確実にやられる奴じゃないの?



そんな文句を彼女らに言えるはずもなく、人間と人外×3の高校生パーティーは果てしない距離を徒歩で往くのだった。

私自身でもせいぜい歩いて15キロメートルあるかないかです。

主人公のハルトみたいな甘い奴が、果たして旅に出てうまくやっていけるかは、私には分かりません。

結局、なるようになれ、ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ