自分なんかが主人公でいいんでしょうか?
注意!
前振りが少し長いです
主人公がかなり腰抜けです
以上のことが大丈夫だ、もn(ry
という方はどうぞ!
『それは人に見えぬモノ。』
『人が見ようとしないモノ。』
『影にあらず、光にもあらず。』
『しかし、そのどちらの根本にもあるもの。』
『それは近くにあって、しかし触れることなきモノ。』
『触れられぬからこそ、人はそれを《幻》と云うのだ。』
幻ほど、美しく脆いものはない。
それはあたかも一夜の夢のように、はたまた短い生を生き抜き散りゆく花のように。
脆く儚いが為に、守りたくなる。
幼子のように脆く、美しいものを。
《What were people born for...?》
或りし日の俺は、何事にも無関心であった、と記憶している。
周囲の空気に馴染めず、クラス唯一の帰宅部ということでクラスでも孤立。勉強はある程度何でも出来たからか、周りの視線はかなり敵意というか、『何だよコイツ、お高くとまりやがって』とでも言いたげな雰囲気を纏っていた。
さらに、俺は言葉で相手とコミュニケーションする能力が著しく低かった。いわゆるコミュ症とかいうアレだ。
運動は好きなのだが、不器用さが祟って球技はてんでダメ。
器械運動に関しては、察して頂けると助かる(俺の精神的ダメージが軽減されるという意味で)。
要するに、俺は文化系のモヤシ、ということになる。
かなり自分が惨めに、低スペックに思う。
そんな俺、路木ハルトは地元でも若干低レベルの高校に入ることとなった。
始業式の朝、青いフレームの度が強めの眼鏡をかけた少女と出会い、物語は始まったのだ。
始まってしまったのだ。