理性理想 本能真実
今思えば彼奴とは永い間戦って来た。何時からかもう忘れたが確かに村にやって来ては戦った。危篤状態に陥った時だって有った。感情の竜を身に着けた時は大体此奴等と戦っていた。誰か、仲間を殺した奴だって・・・。仲間? そう言えばご主人は? 元ご主人や蒼萎は? 其れに、殺された仲間なんて誰か他にも居たっけ? 機械の仲間? 博士以外にも居たっけ? 居たのか? あんな何も無い村に来ていたのか?
ブレードは戦闘の短い時間の中で思考を巡らせる。相手はどれだけ暴走していようと此方が考え事をしていようと戦い方は知っていたから。隙は多いが闘いに熟れた勇者なら避ける事が出来る。更には神と神に近い者がついている。確実に終わらせる。
此処で勇者の視界がぼやける。まるで夢を見ている様に不明瞭。音は耳を通さないで直接、脳に入って来る様な。
アルフの声が奥から響く。力が解放され爆発し、金属製の天井が崩れ、殆どは下敷きに成った。
全部夢だったのだ。
夢鳥が魅せた夢。
幻に騙されていた事に漸く気付く。
「天君、掃除をするよ」
クーアは無に話し掛けたと思いきや天使が現れた。
「後始末ですね。他の奴にも手伝わせましょ」
夢の中で死ぬ事に因って現実で目を覚ます。起きた場所はよく見慣れた場所だった。起き上がり、部屋を出ると家族が居た。だが他は居なかった。
滅茶苦茶後味が悪い最終回だったと思いますがでしたが此れで良い奴です。ブックマークなどしてくれた方々へ、有難う御座いました。他にも連載続けていますのでまだまだ応援宜しくお願いします。




