海の過去話
ライトヒーローのアジトは代が変わる毎に変わるが団員の意見が有った場合に依り取り壊される事は無い。初代のアジトは解体されたが二代目のアジトは未だ健在して居り、其処で密かに活動を続けて居るらしい。
ーー初代のアジトが無くなる前の話ーー
アジトは海と山に囲まれた自然豊かな場所に在った。南の海の為、台風は屡々襲い掛かって来たが何の心配も無かったが一人はそうは行かなかった。
「おい、又行くのかよ? 止めとけ止めとけ」
山岳地域を担当するイワオは注意をする。
「だって、彼奴、絶対に苦しんでるんだ!! 助けなきゃ! 駄目なんだ!」
主に海を見回るカイゲンは叫ぶ。此の性格は短所で長所。
「治ったばかりじゃないか。木乃伊状態にされたいのか? 」
森林を探索するヒバネは音楽を効きながら止める。
「好きにさせとけ」
唯一人間では無い初代ライトヒーローのリーダーは何もしない。
「行ってくる」
カイゲンが助ける者はラグイ。台風の神の力を持つ者で感情が昂ると台風が起こる。内陸で急に発生すると絶対にラグイが起こした物である。今回はそれだ。
アジトから浜辺に向かう途中、激しい風雨は止み始めた。
浜辺に着くと誰かが青い翼の生えた白い青年ラグイを見下ろして居る。ラグイは気絶して倒れて仕舞って居る。
「誰だ貴様は!? ラグイに何をした!」
声を荒らげる。
「・・・デヒトと言う。感情の竜を取り除きに来ただけ」
手には星のマーク。
「感情の竜?」
聞いた事の無い単語だった。
「未だ完全に消え去ってはない。だから消去する為に村に此奴を連れて行く。お前も来るか?」
深く考えた。
「・・・遠慮する。だけどルアも連れて行け」
ルアと言うのはラグイの一人息子。当時は未だ幼い子供で有った。其奴にも青い翼が生えて居る。
「解った」
村に着くと直ぐに治療に取り掛かった。目を覚ますとラグイは息子以外の記憶を失って居た様だった。
ライトヒーローのアジトの方へ戻るかと聞くと村の環境が体に合っているらしく村に住む事に成った。
アジトが取り壊されると同時に悪魔村への村民集団移住が始まった。勿論二人も引っ越しをした。
そして今はブレードを隊長とする一つのチームにルアが入って活躍をしている。
遊びに来た蒼萎を見るとラグイは必ず誰かの面影を思い出す。名前が解らぬ元親友の。
ブレード:俺の親友だ。
イトエ:うっそん。
アーモンド・・・愚かさ 無分別 永遠の優しさ




