紫G説明会
あれから一週間後。此の間にレックス君は本当にバレー部を退部したらしい。でも出会った時からバレーをやって居た気がする。本当に良かったのかな?。
其んな事を思いながら公園へ向かうと、レックス君は先に来て居た。珍しい。
「よお!楽しみにし過ぎで早くに来てしまったのぜ!」
何時も通りの彼だった。
約束の時間迄は未だ10分有る。暇で有る。
「お、早いな。二人共、此方だよ」
黄楊君に付いて行く。 場所は僕の家の反対側の様だ。
「はい、此処だよ。お疲れ」
着いたのは普通の民家だった。
「此処?」
君もそう思うか。
「どうぞー」
「お邪魔します。」
中へ通して貰った。中もシンプルだった。
「「「いらっしゃい!」」」
赤樫さん、碧梧さん、桃李さんに出迎えられる。
「今日は」
流石にレックス君はド緊張して居る。
あれ、奥に誰か居る。紫Gの人はスカーフを着けて居るのに、あの人は着けて居ない。
「さあ、此方だよ」
脱いだ靴をきちんと並べる。
お邪魔します。
居間に通される。
「俺等の名前は有名だから知って居るよね。此奴は龍斗」
「宜しく」
「此処の唯一のツッコミ役よ」
嗚呼、苦労人・・・。
「何でスカーフを着けて居ないんですか?」
「只単純に俺はスパイでやって来た者だからだ」
其れ表に出して良いんですか?。
「大丈夫ですか?」
「そーそー、だから俺達は常に命の危機を感じて居るのさ。HAHAHA☆」
何だ、ボケか。
「そうだ、仮入団の話だったよね」
赤樫さんからスカーフを渡された。
「其れを着ければ二人共、紫Gの団員よ」
同じ様に紫色のスカーフを着けて見る。
「どうですか!?」
「二人共、格好良いよ」
仮だけど僕等は入団した。其の証の紫色のスカーフ。
「宜しくな」
「此方こそ!」
此方からも、宜しく御願いします。
僕の声はレックス君以外には聞こえ無い様子だったが、此処に入れたなら其れで良い。
「もう知って居ると思うが、俺はリーダーで赤族の赤樫」
よく見たら隈が出てる。徹夜でもしたのか。
「副リーダーで青族の碧梧だ」
青族は水を操る者と氷を操る者と両方の者が居るらしいよ。
「え、そうなのか。碧梧さんは水と氷の何方を扱うんですか?」
「水かな。何で其の事を知ってたんだ。」
「此奴が言ったんです」
種族については大体知ってるよ。
「私は桃李。白族で、草花を操るわ」
白族は魔法が得意。系統が人によってそれぞれ違うって教わったな。
「僕は黄楊。同じく白族で、静電気を起こす程度だよ」
作者も静電気がよく起こるとか。
「俺は龍斗、単なる人間。宜しく。次は其方だな」
スパイから「宜しく」と言われても・・・。
「俺はレックスで、赤族です。此方はレツ、光族だそうです。強く成りたくて入りました!」
「そうだったのか。其れより、光族って言ったらあのチート能力か。そして力は強い種族だとか」
知って居たんですか。でも僕の時代じゃもう能力は弱いと思いますけどね。
「取り敢えず。俺等はもう仲間だ!」
「龍斗さんは?」
「『敵と言うなら戦友と言え。』だから戦友ね」
「戦友」の意味違うと思います。
「大雑把なんだよ」
君もね?。
此れでライトヒーローへの恨みが晴らせる。強く成れる。
イトヒ「作者が何所かへ行った・・・。」
龍斗「放って置け。」