襲来
やっと終わったのぜ。
ーーライトヒーローアジトーー
「久方振りだなシード。颯々《さっさ》と帰れ」
冷たい声を発した男は紅亥。目の前に居る敵はライトヒーローと対に成るダークヒーローの派生組織の一人で有る影男のシード。証拠に制服とダークバッジを着用して居る。
「良いじゃん別に。俺が特別に本部の場所を教えてやるって言うのにさー」
紅亥の表情が更に険しく成る。今日はリーダーが居ない為、代わりに追い出そうとする。
「どうせ嘘だろう?」
すると激しい振動で窓ガラスが割れ誰かが入って来た。其の者は道具を持って居ない。
「そうですね。多分嘘に成ると思います」
手紙を持った天狗、葛だ。
「同じダークヒーローの奴か?。・・・本部の者!?」
紅亥の妹、朱音は悪魔村の村長兼勇者のブレードから聞いた事が有る。本部の者と支部の者の共通点は黒いバッジと制服を身に着けて居る事で其のバッジは本部の方は派手だと言う。
「嗚呼、あの人は居ないのですね。ならばリーダー代理の貴方にお渡ししましょう。悪魔村の村長からの御手紙です」
用心深く荒々しく葛から奪う様に取る。
「おい帰るぞ貴様」
シードに対しての扱いが180度一変する。
「ふん、俺様はだな、支部の中でもナンバーワンの強さを持ってるんだぞ。もっと丁寧に」
葛を指差した腕を持って入った窓ガラスへ投げる。少し引っ掛かったのか其の侭外の下に落ちた。
「では此れで。あ、そうだ。我等ダークヒーローの本部は貴方達の初代さんのアジトに生まれ変わってます。因みに其処に残ってた人は何処かへ逃げました。無事だと良いですね」
助走を付けて跳ねると直ぐ窓迄届き、そして消えた。
ーー紫グループ相談所ーー
「なあ、其の謎生物は何故御前になついているんだ?」
謎生物、菱形が縦にくっつき頭に猫耳、下に猫の尻尾が着いて中間に羽根がある何か。「きゅーん」とか「きゅ~ん」しか言わない。龍斗は此の光景を見慣れて居るものの、未だに理解し難いらしい。レックスは未だ慣れない様子だが。
「さあ・・・」
なつかれてる本人は此れに声を出せる様にして貰った御礼にコンビニで買ったとても安いキャットフードを与えると喜んだのだった。訳だがまさか此れ程迄に近づかれるとは予想外だった。しかし、何時でもくっついてる訳では無いらしく今は大人しい。
赤樫達は今日も相談を受けて居るが相手はとても有名な男性アイドルの弟の方、ルク。少し外が騒がしい。
「此処を一緒に・・・」
渓谷の写真を渡された。
「はい。流石に僕と兄で行方不明の人を探すのは無理が有ると思って。良いですか?。嗚呼、休暇を取って有るから僕等は大丈夫です」
赤樫は珍しく待ったを掛けた。
「人員が連れ去られて足りないので其の子達が見付かってからで宜しいですか?」
ルクは微笑む。そして窓を見て驚く。桃李も釣られて後ろを振り向いた瞬間、刹那、、何者かに寄って
枠は壊され
ガラスは叩き割れ
破壊され
破片が部屋に散らばり窓側に居た三人は余り動けなく成って仕舞った。
「うああああ!!!」
四人共、侵入者に気絶させられる。
と、思いきや。別の部屋に居た三人が外の敵も速く効率的に見知らぬ技で薙ぎ倒して行く。
鎮まった室内。
「有り難う君達。助かったよ」
ルクは笑いながら龍斗に手を差し出すが其れを拒否される。
「貴方から殺気の匂いがします。どうやらタツビの手下の様ですね。バッジの気配が駄々漏れですよ。あ、其方の方には申し遅れましたね。私の名はナコリア、又の名をアイロカンと申します」
自己紹介を終えると龍斗の体から出て来たのは例の謎生物。龍斗は床に倒れた。




