又共に
マイホームから奴の家迄少し掛かる。だから行く日は早めに家を出る。
「行って来ます」
「行ってらっしゃい」
返事を返してくれたのは親戚のシルク。騒動が有って暫くだが家で預かる事と成ったのだ。
相方の家ーーマンションだが住んでる場所には違いは無いーーに着いて玄関の機械で番号を入力してベルを鳴らす。
「はい、何方様で?」
出て来た人は奥さんだった。
「どうも、ザクスです」
「今日は主人は居ません」
自分が来たと言う事はヤドマに会いに来たと思ってのだろう。実際そうだが。
「そうですか。では又後日に」
「暫く帰って来ない予定だそうです」
インターホン越しに会話が続く。
「・・・解りました。では」
彼奴の行く場所は大体分かる。あの広場だ。
「よお」
マンションの近くに林が有って何故かぽっかりと穴の様に空いた空間が有る。ヤドマは昔から其処が好きだった。
「・・・俺が此処に、広場に居る意味って何だと思う?」
「決闘?」
幼い頃から続いて居る事と言えば其れしか無い。
「そうだ」
「俺達老けてるのに?」
「人間では無いのだから何歳に成っても強い侭だろう?」
「そりゃ、親戚が物凄い力持ってる奴だもんな」
シルクと黒午の其れぞれの兄助は世界を変える程のパワーを使える。
「だからさ、俺の鬱憤を晴らさせろ」
「は?」
俺とヤドマは獣の様な姿に成る事が出来る。尻尾と獣耳と剛毛が生えるのだ。
「ウアアアアアアア!!。」
「ウオオオオオオオ!!。」
住宅街の中の林に叫び声の様な雄叫びが轟く。此れがバトルの始まりの合図。
俺達は馬鹿だから叫ばないと戦えない。部活の挨拶も何時も叫んでた。
其の後は余り動かさない体を扱き使って乱闘して居たら警察が来て罰金を食らった。




