転機
初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりでございます。わちきだ。
此の世界には「夢鳥」と呼ばれる聖獣が居る。と祖父から聞いた。祖父が死んだ後も勿論、初めて聞いた時も嘘だと思って居た。父親は御伽噺だと言った。お偉いさんが記した物が有れば信じる可能性は有ったが、祖父の当時の年齢も有って惚けとしか捉えて居なかった。其の御伽噺は本当の話だったと知ったのは新聞を見てからだった。
「火乃穂村に怪鳥現れる。その怪鳥は謎の一団に捕獲された」
写真に写って居たのは、「頭から尾迄の長さは3m。翼の先から先迄も3mの白色の聖鳥。」祖父が言って居た通りの鳥だった。
日曜日の昼過ぎの直ぐ其処の公園。
「なぁ、此の鳥を見に行こうぜ! 展示して居るらしいんだ」
僕は首を横に振る。展示して居る場所を何所だか知らないな。
「えー、あれが夢鳥だったとしてもかよ?」
此奴、レックス君は矢鱈と僕と共に行動をしたがる。前に他の奴等と遊んだ事が有ったが、「何故かリズムが崩れて嫌だ」と言われ早い段階で解散した。
レックス君からの質問には縦に振る。
「うわー・・・、あ、一人で行けば良いか!」
そう言って後ろを振り向く唯一無二の親友の首を掴む。
「嘘っす。流石に此の歳で遠出は無理だってーの解ってるからな!?」
「謎の一団」と新聞に書いて有ったから釣られて来た輩共に何かするのか解らないからな。
「え、俺が此の一団に実験されるかもしれない?、ははは、冗談だろ。もしもそう成ったら俺の謎パワーで倒して見せる! 安心しろ」
って、行く気満々じゃねえか。一体どう止めれば・・・。あれ、何だあの人達は。
「何だ何だ、あ。紫グループじゃねえか! 見て来ようぜ!」
此奴は何時も興奮しているし煩い。僕達は公園の外に出て人混みに紛れ込む。
紫グループと云うのは4人が主に此の街を守ってくれて居る一行なのだ。守ってくれて居ると言ったが滅多に御目に掛かれないから現れると人だかりが出来る。
「やーやー皆様! くれぐれも犯罪を犯さないで下さいね!」
此れは効果が有るのか。意外と有るらしい。主に女性に対して。
碧梧さん。女性に大人気で更に、昔にスカウトされたと公言したらしい。チャラいらしい。
「暴力を使った犯罪には我々にお任せを!」
赤樫さん。紫Gの長。何か眠たそうだな。あの人は新聞に出ていた火乃穂村出身だそうだ。
「女性問題も難無く解決!」
桃李さん。紅一点。女性だが強いと云う噂が有る。
「イジメがあったら直ぐ知らせてね!」
黄楊君。僕等と同年代っぽい。
「そうだ、紫Gに入ろうぜ。入って此の街を悪から守るんだ!」
其れ昔から言ってるよね。親に内緒に入ろうとしたら応募はもう終わったわ親にばれるわ「パルチザン(一般人が作った組織)に入るのは外道野郎だけだ。」と叱られるわで「人生で1番大変だった」と死ぬ前にいっても良い程真面目に大変だった。
「今度こそ・・・」
何と言うか、君の其の態度は見習いたいよ。しかし僕らはもう16歳だ。黄楊君と同年代と言えどもヒーローという子供染みた事は昔より更に怒鳴られるか勘当されるかだ。
「お前は知って居るよな。俺の爺ちゃんがライトヒーローに殺された事」
初めて知ったよ其の事。だからレックスの父さんはパルチザンの事を「外道組織」と言ったのか。
「紫Gは其処の組織と対立して居る。だから敵討ちが出来るかもしんない」
レックスの目が赤く成った。あれ、君は人間だよね。
「其処の君、危ない!」
あ、赤樫さん。危ないってどういう事ですか?。
「ふぉ!?、え?、何だ?」
ちょっ、人が沢山来たんですけど。
「皆、集まらないで。其の目で此の子達を睨み付けないで」
有難うございます、碧梧さん。
桃李さんがレックス君に近づく。
「・・・、大丈夫みたいね。何で『危ない』って言ったのよ」
目が赤く成った理由について何か知って居るんですか?。
「あ。此の子は絶対に俺と同じで『赤族』だと思ったからさ。もしかしてに昔『入れて下さい。』って来た子かな」
赤族?。同じ?貴方達は人間じゃないという事ですか?。
「思い出した。其の時も目が少し赤く成ったよね。で、隣の君も付いて来たよね」
そうだったんだ。今に成って初めて知った事が多い。
「あの時は僕は多分居無かったと思う」
そう言えば3人しか居無かった気がする。
「赤族は感情が昂ると目が赤く成るんだよ。そして、魔力が有れば人間インフェルノが出来る」
「パッチンパッチン指パッチン」の人か、海底都市ゲームの特殊
能力か、鳳凰の人か、テニスの人か。
「どれも同じじゃねえか」
最後のは違うと思うよ。
「え、此の子何か言った?」
「俺を遠回しに『雨の日には使え無さそうだな。』って言ったんですよ。」
言って無いから。海底ゲーのは雨でも使えるから。
「成程、君は俺より高性能な赤族だ。」
「え、赤樫兄さん、2人を入れるつもりなの?」
どうするって言わなくても良いか。
「お願いします!」
僕も頭を下げる。勘当されても良いと思う。
「んじゃあ、来週又此処で。黄楊が来るから」
仮入団だけどと聞こえたのは気のせいか?。でも敵討ちが出来るなら良い。
帰り道
「まさか、成り行きで此んな事に成るとはな」
あれ、レックス君はバレー部に入って居たよね。此方はどうするのさ?。
「退部する。俺は部活の中じゃ不良なんだからな」
あのテンポを変にしちゃうやつか。
「でも此れで赤族である所為だって解ったからもう良いよ」
以外とどうでも良さげだな。
「そう云えばさ、お前にも何族とかあるのか?」
光族だよ。神様の生まれ変わりとか言われている奴。
「神様?」
赤族は火の神様、回禄の子孫だと聞いた事が有るけどね。でも、光族は此の世界を創った神様の片方の生まれ変わり。
「凄っ」
口伝だから何処迄本当か解らないけど。
此の後はそれぞれの家へ帰った。
イトヒ「こいつとうとうやりやがった。」
サソリドリ「脱字は無いと思います。誤字があったら早くに言って下さい。」(漢字多すぎたかな。)