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異能世界話  作者: 雨雲日月
序章 加入編
8/10

”異能力”

毎回遅くなるの申しわけないです…


設定がどんどんわいてくるのですが、本文が書けてないのはよくないですねぇ…


・・@・・


浜が一歩踏み出す少し前、フブキは少し苦戦していた。

いや、少しではないかもしれない。とフブキは思っているが。

なぜそう感じるのか、それは攻撃が緩く、初手の攻撃から「あ、こいつ舐めてるな」と感じ取っているからである。

フブキ自体、今回は時間稼ぎに徹していたため何も言わなかったが、それでもやはり少し悲しいものがあった。それでもまだ戦えていることに感謝するべきなのだろう。


話は変わるがフブキの戦い方は自身の”異能力”を混ぜた剣技を得意としている。

近距離は小さい時から習っていた”夏風流”を。中・遠距離は”異能力”:”氷結”を。

万能型といえるほど、恵まれた力を持つフブキ。しかし彼は慢心はしない。それが夏風フブキの強さなのだ。

しかし今の状態は非常に悪い。相手の触手は遠くからのばしてくるため、”異能力”で戦おうにも触手が邪魔だ。触手を刀で切ろうにも、粘液を纏う触手相手には不利とは言わざるを得ない。

現状維持を行うのならこちらから攻めなければいいもの。相手の攻撃できた触手を凍らし、そして切り落とす。どれも決定打にはならないが、フブキが受けるダメージも少なく済ませれるのだ。


「ちゃんと逃げれたかな?」


そう不安になるのも仕方ないのだろう。攻撃を受けて足を負傷した友人と、歩けないほど体力を消費している少女をたった一人の子に任せているのだから。しかも今日が初めてこいつが見えたのだろう。


「キミノセイデボクノゴハンヲニガシタジャナイカ。キミデミタスシカナイノカナァ?」


この攻防に飽きてきたのか、それとも苛立ってきたのか、どちらにせよ芋虫型の”異能”はこちらへと触手を振り下ろす。先ほどまでの比でもないぐらいの数で。


それを見てフブキは瞬時に空気を凍らせ、壁を作る。しかしそれをたやすく叩き割ってくる”異能”の触手。

身をひるがえして攻撃をよけ、地面を凍らせて滑るように―――実際に滑っているのだが―――前へと避ける。その速度を使い避けたフブキを追ってくる触手を刀で叩き落とす。


―――が、すべてを落とせないため脇腹を掠る触手に顔をしかめつつ、それでもなお前進する。


「―――ッ!”夏風流”」


その大きな巨体にこの一撃をフブキは叩き込むために。


「”初風”!!!」


夏風家が用いる”夏風流”は”初風”を基礎として様々な技に変えることができ、様々な技へとつなげることができる。では、”初風”は弱いのか?


―――否ッ!振りが速く、エネルギーを軽く籠め、敵にダメージを与えることができる技は弱いのか?確かに強いやつには効かないだろうが、フブキの見立てではこの芋虫型の”異能”の舐めプ状態で同等程度。

ならば、邪魔には思うだろう。今まで攻撃してこなかったやつが反撃してきたのだ。少しはひるませることができると考えたわけだ。


現にその予想は正しい。フブキはその戦いの最中にいるからそう感じただけかもしれないが、力あるものからしたら、本当に同程度であるのだ。このまま少しひるんだ”異能”を相手に全力で戦っていれば勝算が見えるだろう。フブキもそう思い攻勢に出た



もう一度言う。()()()()()()()()で同程度なのだ。相手が舐めプをしなくなったら?それはもう少し・・・危険になる。


「ボクヲオコラセタナ?アソビハオワリダ。シネ。」


触手をまっすぐにフブキの腹部に突撃させる。よけようとするフブキの動きを阻害させようと他の触手を使い制限する。そうなれば真ん中、鳩尾にあてるのはたやすいだろう。

フブキは手に持つ刀を落としながら弾かれるように後ろへ吹き飛ばされる。空気を凍らし滑るように着地し体制を整えようとするフブキに向かって多くの触手が襲う。



終わりと思えたその瞬間、誰かがフブキを搔っ攫った。


・・@・・


私はとにかく走りました。えぇ。それはもう本当に。膝をついているフブキ先輩を襲うあの大量の触手を見た時は本当にヤバイと思いました。とにかく走ったらなんか目の前にフブキ先輩がいて、バビューンと抱きかかえて走り抜けたのです。


「大丈夫ですかフブキ先輩!」


私に抱きかかえられながら目を丸くするフブキ先輩に向かって私は問う。


「なんで戻ってきたッ!?いやたしかに助かったけどさ。ていうか、異能力持ってなかっただろう?」

「あーはい…なんかここに来る途中に{逆境に立ち向かう勇気、進みだす一歩}って頭に響いて、その後ただただ夢中に先輩を助けようとしたらもう一つ、{届くあと一歩}というのが響いた瞬間、頭?心?にチカラが出てきたんです。」

「今獲得したのかよ。ギリギリだなぁ」


先輩を地面におろしながら今までの経緯を説明すると、呆れられた。間に合ったのだから許してほしい。

すぐに先輩は氷の小さなドームを作り少し休めるようにした。外側を触手がたたいてるのは音で感じるんだよなぁ。


「それで?なんていうの、そのチカラ?」

「はい、私のチカラは”健脚(けんきゃく)”です!今使えたのは速く走れるって感じですかね…」

「なるほどな。それが分かれば十分だ。ここに来たということは戦う意志アリと受け取って構わないね?」

「構わないです!」

「よし、じゃあ行くぞ!・・・えーと名前聞いてもいい?」

「浜です。中園浜です。」


フブキ先輩はひびが入っているほうを見つめながら


「中園…か。よしとりあえずハマ!行くぞ!」


そうフブキ先輩が叫んだ瞬間私たちを守っていた氷の防壁が砕け散る。


「コンドコソシトメルヨ~!」


そう叫ぶ芋虫型の”異能”を見つめながら、私は・・・叫ぶ!


「初陣だ!”異能力”:”健脚”ッ!発動!」



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