黒いキツネと茶色い狼
遅くなってしまい申しわけございません。
消えることなく燃え盛る炎を見つめながら朱音は一息つく。
「ソロソロシオドキデスカネ」
しゃべったぁぁぁーーー!?そう思いながら朱音は刀を正面に構えなおし再度警戒を強める。
が、しかし手足から塵となって消えていく女型の異能を見てこの戦いが終わることを本能的に理解した。
「倒せたのか…?」
警戒をほどきながらその場にしゃがみ込む。
が、しかし警戒を解くのが少し早かったと後に思う。なぜなら?
「あれ?ここらへんだと思ったのにな。こんにちは、もしかして君が?」
後ろの家の屋根から飛び降りてきた、黒髪の少年の気配を感じすぐに距離をとりながら刀を握りなおす。
「・・・さっきのやつの仲間か?」
「ん?どゆこと?」
「しらばっくれても無駄だぞ。あなたには頭の上に耳、そして尻尾まであるじゃないか!」
そう、降りてきた少年には獣の耳が、黒い尻尾が備わっていた。
「私がさっき倒したばっかで弱っていると思ったんだろうがそんなことはないということを見せてやる!」
「さっき倒したってことは、君が倒したのかな?それにしても耳と尻尾で”異能”と判断したわけか。安心して、僕は君に危害を加えたりはしな…
腰には刀があるため戦うことができる、さっきの身軽さも考えればかなり強いだろう。
そう考え朱音は先手必勝といわんばかり切りつける。それを軽々避けられるが、向こう側は攻撃に転じることはなかった。
「うるさい!あんなバケモノの言葉に耳を貸してやる必要はないだろ!」
そう叫ぶ朱音を横目に少年はぶつぶつと独り言つ。
「刀の召喚が能力なのかな…でも何か隠していると考えて動いたほうがいいかな?」
そういいながら少年は数歩後ろに跳ぶように下がる。
―――その時、後ろの民家の角から茶髪の少女が現れた。少女といっても朱音よりも年上のように見えるが。
「おーい、フブキ大丈夫?」
そう声をかける少女に注意を持っていかれて、朱音の攻撃が少し緩む。よく見ると彼女も動物の耳と尻尾を持っているようだ。
「うん、大丈夫だよ彼女が言った通り疲れているのか動きにキレがない。刀もお粗末な動きだしね。僕一人でいいよ。じゃあ、さっさと終わらせようか―――”異能力”:”氷結”」
そう言って、手を朱音の足元に向けると瞬時に凍り付く。足を地面にくっつかせ、動かせなくしたのだ。
「これで勝負ありでいいかな?話聞いてくれるかい?って、え?」
「なめるなよ、おいなり!そんな氷ごときで私の歩みを止めれると思うな!あぁぁ?」
朱音は凍った足を先ほど出した炎を出して瞬時に溶かしてみたのだが!なんと身体が動けなくなってしまうという結果になってしまったのだ。
その結果その場に崩れてしまい、ピクリとも動かせなくなってしまうのであった。
「はぁ。エネルギー切れか、体力切れ?っていうかおいなりって失礼だな」
そう思い顔を見ようとしゃがみ込む少年を見て朱音は戦いの終わりを予見する。
「いや、まだだ。まだ戦える!だから殺すな!」
「無茶しなくていいよ。殺しもしないって言ってるだろ?だから話を聞くだけだっ…うん?また何かある?」
「フブキ!あれを見て!」
「ええええええええぇぇぇぇぇ!!!!」
朱音の返答に呆れを隠せない少年が何か地響きを感じ顔を上げると同時に茶髪の少女の一言。
少年が目にしたものは?
こちらに向かって走ってくる大きな芋虫とそれに追われる少女―――浜の姿であった。
よいお年を!
大〇あれを見ろオマージュ入れてみたり、タイトルが赤色狐と緑狸っぽくしてみたりと、遊んでしまいましたね。
うん?そんなことしとらんとはよしろやぁ!?…その件はすみませんでした




