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C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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89/95

【僕】

タイトル『通常運転』

Side:景彩けいや←注意(男)・登場人物:海波みなみ←注意(女)


周りが、海波に押されている僕を見て『変だ』と言う。

最初は違和感があったけど……慣れると、そうでもない。

二人の時間は、イチャイチャ……場所を選んでほしいと思うのは僕の方。

贅沢だよね?積極的な女の子からの愛情……

「景彩、ネ……良いよね?ココ、誰も来ないし♪」

使用されていない教室に入った途端、僕のお尻を撫でる海波……

良いんだけど、今日は……

「海波、僕……お願いがあるんだ。」

やっと同じぐらいの身長になった僕に、視線を合わせて首を傾げ……

「ふふっ。私のお願いも聞いてくれるなら、良いよ♪」

ニッコリ、可愛い笑顔。

「僕ね、ゆっくり海波に触れたいんだ。だって……いつも、触るのは海波だよね?嬉しいんだよ?でも……僕だって、もっと海波に触りたい!」

何度か、今までにも同じ事を言った。が……必ず、僕の満足がないまま……

いつのまにか海波に押し倒されて、いつものパターン。

今日こそは、僕が満足したい!!

約束を守ってもらうから……

お尻に触れる手を引いて、窓際に移動した。

お互いに机を挟んで、向かい合う様にして座る。

何故か、不機嫌な海波……手を伸ばして、海波のご機嫌をとるように撫でる。

「スベスベ……」

髪をすいて、指から流れるのを見つめた。

「景彩?」

「何?」

呼ばれて視線を戻すと、目を輝かせて何かを訴える。

……何だろう??もっと触って欲しいのかな?

もう一度、頬を撫で……指を唇に当てる。

口の中にあるのは、とろけるような舌。

この柔らかい唇が、僕に触れる……血色のいいピンク色……潤んで美味しそう。

唇が動く。

……?

「景彩」

ドクンッ……

僕の名前を呼びながら動く唇に、指を触れたまま……海波と視線を合わせる。

「何?」

「私を見て?」

いつもと違う雰囲気で、甘えたような声……可愛い!!

「見てるよ?」

「見てない。景彩が見ているのは、唇や髪……私の一部……」

言い終えると、口もとにあった僕の指をパクリ。

「なぁ!?」

今日は、僕が触れたいと……

【れろっ】

ゾクゾクッ……

口に含んだ指を、熱い舌が舐めとった。

ニヤリと笑い、指を吸う様に何度も刺激を与える。

「海波、ダメだよ……まだ、僕が満足してない!海波の約束も、守らないから!!」

今日は、譲らない……

指を甘噛みし、口から離そうとしないので苛立つ。ムカムカする!!

指で舌を押さえつけ、口を開くように力を加える。

僕の抵抗に、海波はビックリした顔……

自分の中の男の部分……煽られる感情。

席を立って、開いた口に舌を滑らせる。

心地いい……キスしてくれるのも好きだけど、今日は……僕が……

んん!?んっ!!!

指が口から抜け、入れた舌が絡んで、吸われて……舐め回されている!?

苦しい……上からしていたキスが、いつの間にか下で受けいれるキスへと変わっていた。

机に押し倒され、手際よくボタンの外された上着。

平らな胸に、手が触れて……もう片手が、お尻を撫で回す。

「景彩、大好き♪」

今日も、されるがままに……




タイトル『通常運転』

Side:海波みなみ・登場人物:景彩けいや双葉ふたば


穂波の周りをウロウロする奴が、気に入らない。

知っている、双葉が穂波以外に心惹かれた事……

それが、私たち魔女の家系にとって、どれほどの痛みとなるか。

解放されたとはいえ、長年の呪縛は想いに比例して引き継がれた何か。

苛立つ……

「あの、海波先輩!」

頬を染め、可愛い後輩の女の子。

美味しそうだなぁ~ちょっと、つまみ食い程度なら許されるかな?

「何?可愛い子猫ちゃん……見つめる視線を頂戴……」

潤んだ瞳、少し震えるような緊張感。

距離を縮めると、女の子の甘い香り。

頬に触れ、髪をすいて見つめる私に、心許して目を閉じる女の子に生唾。

「おやぁ?おかしいなぁ、海波から僕以外の匂いがする。どうしてだろう……ね?」

ゾクリッ!

背筋の寒気に姿勢を正して、恐る恐る声の方に顔を向けた。

「あ、の……ごめんなさい!」

子猫ちゃんは真っ青で逃走。

彼女に触れていた手は宙を浮いて、誤魔化し切れない。

「景彩、違う……誤解だよ?怒ったら可愛いお顔が……」

私の可愛い顔発言に、景彩の怒りは頂点。

「海波は、そうやって“俺”を一生……苦しめるんだね。双葉に八つ当たりも駄目だよ、許さないから。」

景彩の憎しみの見えるような声と眼は拒絶を示した。

突き落されたような暗闇に足が動かず、景彩の後姿を見つめる。

可愛い女の子に、穂波の声も景彩の想いも見えなくなるのは……

……ちっ。双葉に八つ当たりするな?

けっ!私より、双葉かよ……面白くない。

3年校舎裏に、穂波の名前で呼び出すと双葉がご機嫌でやって来た。

「ざぁ~ん、ねん♪」

姿を見せた不機嫌な私に、双葉はニッコリ笑って方向を変える。

首根っこを捕まえ、ネチネチ攻撃。

「あ、景彩!」

その名前に、緩んだ手から双葉は逃走……

今日は、逃げられる日だな。

だけど、景彩の機嫌を損ね、私に幸せがないのに双葉に甘い時間をやるのも悔しい。

邪魔してやる!

双葉は見つけた穂波に抱き着き、子供じみた言葉合戦……

穂波の笑みがもれる。

不安に苦しむのは同じだろうか……

二人は、いつもと変わらず並んで帰っていく。

さて、私も景彩に許してもらおう。

校門に景彩の姿。

嬉しくなって近づくと、泣いているのが目に入る。

痛む胸……傷つけたのが自分だと思いながら、反省も後悔もないことに気付く。

「景彩……」

「僕は、どうすればいい?……“俺”は、何を間違ったのかな。」

ただ無言で抱き寄せ、涙を零す恋人を慰めながら謝罪の言葉を呟く。

「ごめん。ごめんね、景彩……」

涙を拭いきれず、溢れて頬を伝う涙に口づけした。

「可愛い女の子に夢中になるんだ。それは憧れなのか、それ以上のこだわりなのか……自分を駆り立て、自由奔放に促すんだ。今も、泣いている景彩に……欲情する。」

手は、我慢できずに景彩のおしりの上。

「なっ!ちょ、僕は怒って……泣いているんだよ?」

「ごめん♪」

そう、反省するけど……後悔はしない。

過去は変わらず、何度も同じ間違いをし……そして、傷を残すんだ。

自分と景彩に……一生の……

「もう、もうぅ~~、次は、絶対に許さないんだからね!」

今は甘い君に、浸って……通常運転。

「景彩、キスして。男だろ……与えて、快楽を。溺れるから、他に目を向けないよ?」




『ちょっと……』視点:海波


気分が悪い……吐きそう。

でも、サボると荊に殴られるぅ~~。

「海波?」

「ぎゃぁ??何も、サボってないよ!!」

【ふわっ】

優しく抱きしめる荊……

あれ、ちょっと……気持ちいい。

そういえば、荊って可愛い系……むふふ♪

【さわさわ……】

「きぁあぁ??」

お尻を撫でた私に、いつもの睨み。

【ペシッ!】

頭を叩かれた。

「……痛い。」

「反省!!」






『通常運転』の続きも書いてあるのですけどね(遠い目)

内容が掲載どうなのかな?みたいに感じて。

今のところ掲載せずに封印しております。


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