【僕】
タイトル『通常運転』
Side:景彩←注意(男)・登場人物:海波←注意(女)
周りが、海波に押されている僕を見て『変だ』と言う。
最初は違和感があったけど……慣れると、そうでもない。
二人の時間は、イチャイチャ……場所を選んでほしいと思うのは僕の方。
贅沢だよね?積極的な女の子からの愛情……
「景彩、ネ……良いよね?ココ、誰も来ないし♪」
使用されていない教室に入った途端、僕のお尻を撫でる海波……
良いんだけど、今日は……
「海波、僕……お願いがあるんだ。」
やっと同じぐらいの身長になった僕に、視線を合わせて首を傾げ……
「ふふっ。私のお願いも聞いてくれるなら、良いよ♪」
ニッコリ、可愛い笑顔。
「僕ね、ゆっくり海波に触れたいんだ。だって……いつも、触るのは海波だよね?嬉しいんだよ?でも……僕だって、もっと海波に触りたい!」
何度か、今までにも同じ事を言った。が……必ず、僕の満足がないまま……
いつのまにか海波に押し倒されて、いつものパターン。
今日こそは、僕が満足したい!!
約束を守ってもらうから……
お尻に触れる手を引いて、窓際に移動した。
お互いに机を挟んで、向かい合う様にして座る。
何故か、不機嫌な海波……手を伸ばして、海波のご機嫌をとるように撫でる。
「スベスベ……」
髪をすいて、指から流れるのを見つめた。
「景彩?」
「何?」
呼ばれて視線を戻すと、目を輝かせて何かを訴える。
……何だろう??もっと触って欲しいのかな?
もう一度、頬を撫で……指を唇に当てる。
口の中にあるのは、とろけるような舌。
この柔らかい唇が、僕に触れる……血色のいいピンク色……潤んで美味しそう。
唇が動く。
……?
「景彩」
ドクンッ……
僕の名前を呼びながら動く唇に、指を触れたまま……海波と視線を合わせる。
「何?」
「私を見て?」
いつもと違う雰囲気で、甘えたような声……可愛い!!
「見てるよ?」
「見てない。景彩が見ているのは、唇や髪……私の一部……」
言い終えると、口もとにあった僕の指をパクリ。
「なぁ!?」
今日は、僕が触れたいと……
【れろっ】
ゾクゾクッ……
口に含んだ指を、熱い舌が舐めとった。
ニヤリと笑い、指を吸う様に何度も刺激を与える。
「海波、ダメだよ……まだ、僕が満足してない!海波の約束も、守らないから!!」
今日は、譲らない……
指を甘噛みし、口から離そうとしないので苛立つ。ムカムカする!!
指で舌を押さえつけ、口を開くように力を加える。
僕の抵抗に、海波はビックリした顔……
自分の中の男の部分……煽られる感情。
席を立って、開いた口に舌を滑らせる。
心地いい……キスしてくれるのも好きだけど、今日は……僕が……
んん!?んっ!!!
指が口から抜け、入れた舌が絡んで、吸われて……舐め回されている!?
苦しい……上からしていたキスが、いつの間にか下で受けいれるキスへと変わっていた。
机に押し倒され、手際よくボタンの外された上着。
平らな胸に、手が触れて……もう片手が、お尻を撫で回す。
「景彩、大好き♪」
今日も、されるがままに……
タイトル『通常運転』
Side:海波・登場人物:景彩・双葉
穂波の周りをウロウロする奴が、気に入らない。
知っている、双葉が穂波以外に心惹かれた事……
それが、私たち魔女の家系にとって、どれほどの痛みとなるか。
解放されたとはいえ、長年の呪縛は想いに比例して引き継がれた何か。
苛立つ……
「あの、海波先輩!」
頬を染め、可愛い後輩の女の子。
美味しそうだなぁ~ちょっと、つまみ食い程度なら許されるかな?
「何?可愛い子猫ちゃん……見つめる視線を頂戴……」
潤んだ瞳、少し震えるような緊張感。
距離を縮めると、女の子の甘い香り。
頬に触れ、髪をすいて見つめる私に、心許して目を閉じる女の子に生唾。
「おやぁ?おかしいなぁ、海波から僕以外の匂いがする。どうしてだろう……ね?」
ゾクリッ!
背筋の寒気に姿勢を正して、恐る恐る声の方に顔を向けた。
「あ、の……ごめんなさい!」
子猫ちゃんは真っ青で逃走。
彼女に触れていた手は宙を浮いて、誤魔化し切れない。
「景彩、違う……誤解だよ?怒ったら可愛いお顔が……」
私の可愛い顔発言に、景彩の怒りは頂点。
「海波は、そうやって“俺”を一生……苦しめるんだね。双葉に八つ当たりも駄目だよ、許さないから。」
景彩の憎しみの見えるような声と眼は拒絶を示した。
突き落されたような暗闇に足が動かず、景彩の後姿を見つめる。
可愛い女の子に、穂波の声も景彩の想いも見えなくなるのは……
……ちっ。双葉に八つ当たりするな?
けっ!私より、双葉かよ……面白くない。
3年校舎裏に、穂波の名前で呼び出すと双葉がご機嫌でやって来た。
「ざぁ~ん、ねん♪」
姿を見せた不機嫌な私に、双葉はニッコリ笑って方向を変える。
首根っこを捕まえ、ネチネチ攻撃。
「あ、景彩!」
その名前に、緩んだ手から双葉は逃走……
今日は、逃げられる日だな。
だけど、景彩の機嫌を損ね、私に幸せがないのに双葉に甘い時間をやるのも悔しい。
邪魔してやる!
双葉は見つけた穂波に抱き着き、子供じみた言葉合戦……
穂波の笑みがもれる。
不安に苦しむのは同じだろうか……
二人は、いつもと変わらず並んで帰っていく。
さて、私も景彩に許してもらおう。
校門に景彩の姿。
嬉しくなって近づくと、泣いているのが目に入る。
痛む胸……傷つけたのが自分だと思いながら、反省も後悔もないことに気付く。
「景彩……」
「僕は、どうすればいい?……“俺”は、何を間違ったのかな。」
ただ無言で抱き寄せ、涙を零す恋人を慰めながら謝罪の言葉を呟く。
「ごめん。ごめんね、景彩……」
涙を拭いきれず、溢れて頬を伝う涙に口づけした。
「可愛い女の子に夢中になるんだ。それは憧れなのか、それ以上のこだわりなのか……自分を駆り立て、自由奔放に促すんだ。今も、泣いている景彩に……欲情する。」
手は、我慢できずに景彩のおしりの上。
「なっ!ちょ、僕は怒って……泣いているんだよ?」
「ごめん♪」
そう、反省するけど……後悔はしない。
過去は変わらず、何度も同じ間違いをし……そして、傷を残すんだ。
自分と景彩に……一生の……
「もう、もうぅ~~、次は、絶対に許さないんだからね!」
今は甘い君に、浸って……通常運転。
「景彩、キスして。男だろ……与えて、快楽を。溺れるから、他に目を向けないよ?」
『ちょっと……』視点:海波
気分が悪い……吐きそう。
でも、サボると荊に殴られるぅ~~。
「海波?」
「ぎゃぁ??何も、サボってないよ!!」
【ふわっ】
優しく抱きしめる荊……
あれ、ちょっと……気持ちいい。
そういえば、荊って可愛い系……むふふ♪
【さわさわ……】
「きぁあぁ??」
お尻を撫でた私に、いつもの睨み。
【ペシッ!】
頭を叩かれた。
「……痛い。」
「反省!!」
『通常運転』の続きも書いてあるのですけどね(遠い目)
内容が掲載どうなのかな?みたいに感じて。
今のところ掲載せずに封印しております。




