【束縛】③ブログとか甘いの
過去のアンケでのリクエスト(今更ですが)
視点:草樹・登場人物:麗彩
ゆったりした夫婦の時間。
リビングのソファーに座った俺の膝に、甘えるように乗ってくる麗彩。
彼女の温もりと甘い香りに満たされて、テレビの音も耳に入らないような満足感。
「麗彩。俺、幸せだよ。」
彼女の頬を撫で、髪をすいて目元にキスを落とした。
そんな俺の唇に軽いキスを返して微笑み、麗彩は答える。
「私を幸せにして。」
愛しさで胸が一杯になり、息詰まるような甘さと裏腹な衝動。
優しくしたいはずなのに、今をもっと意識したくて……
「目を閉じて。」
無様な俺を見て欲しくない。
「嫌よ。」
彼女は、見透かしたような視線を真っ直ぐ向ける。
「キスしたい。」
彼女の唇を指で何度か触れて、顔を近づけると弱い拒絶。
「……ヤダ。」
ご機嫌を損ねてしまったかな。
「ごめん、駄目かな?」
ため息交じりに出た言葉。
「草樹、可愛い……大人なのに、そんな表情するんだね。ふふっ、嬉しい。」
自分の表情など分からないけれど、きっと情けない顔をしていたに違いない。
それなのに、そんな自分を晒しても受け入れてくれたのが嬉しくなる。
この幸せを逃したくない。
彼女は俺からのキスを焦らしておきながら、呆気なく俺にキスを落とす。
「くすくすくす。しあわせね。」
何故だかわからない敗北感も甘く、笑みの漏れるような時間に強まる決意。
「もっと幸せにするよ。」
必ず。この先、どんな事があっても……。
ポチリ感謝『結婚後のイチャlove』私のイメージは“小悪魔に翻弄される男”
タイトル『姫人生』side:草樹・登場人物:麗彩
今日の晩御飯は、麗彩が采景に学んだ美味なシチュー。
満腹で「ごちそうさまでした」と、正面に座って食べている妻に視線を向けた。
サラダ用のフォークに3つニンジンを突き刺して、俺にニッコリ笑顔。
「食べなきゃダメだよ?」
お皿にもニンジン数個……
おかしいなぁ~~確かに、大事に育ててきた。
結局、最後は食べるんだけど。ニンジンだけは注意しても治らないんだよね。
嫌いなら、調理中やお皿に入れるのを減らせばいいのに。
いやいや、ここは適量を入れて食すのが体の為で……
麗彩は俺の方にお皿を移動させ、その上にニンジンの突き刺さったフォークを置いた。
嫌な予感……俺に向けて、意味深な笑顔……何かを企んだ瞳が輝いている。
席を立って、俺のひざの上に乗ってきた……
「麗彩、まだ『ごちそうさま』じゃないだろ?食卓で……お行儀が……悪い。」
とか言いながら……俺の首を抱いて上から被さる麗彩を、抱きしめる。
甘いよね、俺……麗彩が可愛くてしょうがない!!
手に入れた俺のもの……
「草樹。目を閉じて、あ~んして?」
甘えるような声で、お願いの眼差し。
「……ニンジンは、甘くておいしいよ。食べなさい!」
負けない……俺の知らない小悪魔が隠れているって、諷汰さんが言った。
きっと、コレだ!!俺だって、学習するんだからね。
睨んだ俺に、拗ねたようにニンジンの突き刺さったフォークを見せる。
仕草は俺好み……萌え死ぬ……
畜生!!誰だ、こんな風にしたの……
あ、俺か♪しょうがない……違う、しっかりしろ、俺!!
「ね?草樹……男の人が、あ~んって口を開けるのって……ドキドキするよ?無防備で、目を閉じてるのとか……お願い、ね……してよ。見たい……」
唇に何度も軽いキスを落として、囁き続ける小悪魔……
ドキドキの音が自分に響いて、思考が曖昧になっていく。
ちょっとならいいかな?
「一回だけだよ。ちゃんと、ニンジンを食べると約束してくれる?」
「ん。ニンジンは、ちゃんと食べる♪大好き、草樹……あ~~んして?」
口元がゆるみながら、目を閉じて口を開けた。
カツッカッ……軽い食器の音と同時で、口に大量の物!!
慌てて目を開け、口を押えた。
麗彩の持っていたお皿のニンジンは0……
驚いた俺に、ニッコリ笑顔を向けて……フォークのニンジン3つを口に入れる。
フォークとお皿を机の上に戻し、口をモグモグ……呑み込んで満足な笑み。
「ふふ。私ね、ニンジン甘くて大好き♪……ね、草樹……その口内の甘さを頂戴?」
悔しいなぁ~~
全部噛み砕いて、呑み込んだ後に言う?何の計算なんだよ。
ずっと、嫌いだと思っていたニンジン。いつも最後まで残すとか。
「ん?ふふ……好きなモノは、最後に味わうの。」
焦らされる俺も、きっと……同じなのかな??
結局……姫人生……俺の中心は君なんだ。
幾らでも振り回されてあげる……ただし、甘さは共有で!!
新婚編タイトル『束縛』Side:麗彩・登場人物:草樹
新婚のイチャイチャと言えば、何だろう?
朝食を準備しながら、時計を確認した。
草樹を起こすために寝室へ入る。布団を抱きしめ、寝顔も凛々しい旦那様♪
「草樹、起きて。私が遅刻しちゃうよ?」
ベッドに寄り掛かり、草樹の頬を指で何度か突く。
「……ん。」
眉間にシワで、モソモソと動きを見せる。
可愛い!幸せを感じてしまう。
「ね、草樹……私も一緒に、寝ちゃいそうだよ?」
抱きしめていた布団を引っ張り、片足をベッドに乗せた。
額にキスを落とそうと近づいた私の腰に手が回り、目を開いた草樹が微笑む。
「おいで、ちょっとだけ。ね?俺に、束縛されてくれるかな。」
草樹の温もりと香りのする布団に包まり、優しいキスを受ける。
「草樹は、ちょっとだけでいいの?」
草樹は苦笑で、私の身体に顔をすり寄せた。
切ない表情で、離れるのを惜しむ彼に胸が熱くなる。
「束縛し続けて欲しい。離さないで……」
アンケ投票感謝。タイトル『ネクタイの使用法』
Side:麗彩・登場人物:草樹
時間を一緒に過ごすのは、昔から変わらない。
結婚しても、あまり変化がないような気がする。夫婦って事がしてみたい!
「草樹、そこに座って。」
イスを指さしながら、ワイシャツにネクタイを掛けた草樹を捕まえる。
不思議そうな顔で首を傾げてから、私に微笑み、抱き寄せてキスを落とす。
何故、分からないのに微笑み、抱き寄せるのかな?
草樹を押し退け、イスに導く。
「じっとして。そこに座ってよ、ね?」
目を向けると、さっきまで首にかかっただけのネクタイが、きちんと結ばれている。
いつの間に?
「なっ……」
言葉を失ってしまう。
草樹は私の考えなんか無視して、イスに座りながら私を膝にのせる。
……何故、自然に、草樹の思いのままなの??
上機嫌の笑顔で、私に愛を囁く……
いつもなら甘えるような状況に、何故かイラつくんですけど?
髪をすき、指に絡めてキスしながら流し目。
自分の夫に……惚れ惚れする……
いや、違う、今日の目的は違うのよ!
おかしいなぁ、いつも私が振り回していると思っていた。
なのに、この状況……本当は草樹の手の内で、喜んでいただけなのかな。
「ん?麗彩、今日も可愛いね。俺の天使……微笑みとキスを与えて。」
甘く囁いても駄目!
頬に当てようとした草樹の手を、顔を背けて避ける。
今度は、視線だけ向けて睨んだ私の額に手を当てる。
「熱はないし……あの日には、まだ……」
ムカァ!!
すべてを知り尽くしたような草樹に、苛立ちが募る。
「もう、草樹は動かないで!」
草樹の整ったネクタイに指を入れ、乱暴に解く。
「ふっ。可愛いなぁ……俺、興奮しちゃう。」
おやぁ?目が……鋭くて、触れる肌も熱い。
「あのね、私が草樹に、ネクタイを締めてあげたいの。」
私の声が聴こえているのか、私の指に添えてネクタイを解きながら、視線はネクタイを見つめる。
ん?なんだろう、自分の行動を草樹が理解してくれたとは思えないのは……
口元がゆるんで、連歌くんと見間違うほどの黒い笑み。
あぁ……双子なんだ。
私は目を奪われ、草樹は視線が合うと顔を近づけて……私の唇に舌を這わす。
見つめたまま、唇を舐めとって満足げに目を細める。
唇を重ね、目を閉じて深く私を求めた。
「はぁ……」
息が漏れ、夢心地のキスの嵐。身を委ね、草樹の胸に手を……
手?片手に、もう片方の手が引かれる違和感。
視線を落とす。
おやぁ??
目に入ったのは、私の両手首にネクタイだったものが巻き付いて、私を拘束している。
ご丁寧に、傷が付かないように当て布を施して。
視線を草樹に戻すと、目を細めた鋭い視線。
頬が赤らみ、漏れた息が熱を帯びている。
「……っ。苦しい……求めても良い?」
私の両手を縛るネクタイに指を絡めて、引き寄せた。
ネクタイ……彼の首元を絞めるはずが、私の行動を制限する。
「……いいよ、もっと束縛して……」
時系列の難しい短編がゴロゴロ。
編集は疲れました(遠い目)
意外と【子おおかみ】も短編が多いんですよね。
お楽しみください♪




