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C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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88/95

【束縛】③ブログとか甘いの

過去のアンケでのリクエスト(今更ですが)

視点:草樹そうじゅ・登場人物:麗彩れいや


ゆったりした夫婦の時間。

リビングのソファーに座った俺の膝に、甘えるように乗ってくる麗彩。

彼女の温もりと甘い香りに満たされて、テレビの音も耳に入らないような満足感。

「麗彩。俺、幸せだよ。」

彼女の頬を撫で、髪をすいて目元にキスを落とした。

そんな俺の唇に軽いキスを返して微笑み、麗彩は答える。

「私を幸せにして。」

愛しさで胸が一杯になり、息詰まるような甘さと裏腹な衝動。

優しくしたいはずなのに、今をもっと意識したくて……

「目を閉じて。」

無様な俺を見て欲しくない。

「嫌よ。」

彼女は、見透かしたような視線を真っ直ぐ向ける。

「キスしたい。」

彼女の唇を指で何度か触れて、顔を近づけると弱い拒絶。

「……ヤダ。」

ご機嫌を損ねてしまったかな。

「ごめん、駄目かな?」

ため息交じりに出た言葉。

「草樹、可愛い……大人なのに、そんな表情するんだね。ふふっ、嬉しい。」

自分の表情など分からないけれど、きっと情けない顔をしていたに違いない。

それなのに、そんな自分を晒しても受け入れてくれたのが嬉しくなる。

この幸せを逃したくない。

彼女は俺からのキスを焦らしておきながら、呆気なく俺にキスを落とす。

「くすくすくす。しあわせね。」

何故だかわからない敗北感も甘く、笑みの漏れるような時間に強まる決意。

「もっと幸せにするよ。」

必ず。この先、どんな事があっても……。




ポチリ感謝『結婚後のイチャlove』私のイメージは“小悪魔に翻弄される男”

タイトル『姫人生』side:草樹そうじゅ・登場人物:麗彩れいや


今日の晩御飯は、麗彩が采景に学んだ美味なシチュー。

満腹で「ごちそうさまでした」と、正面に座って食べている妻に視線を向けた。

サラダ用のフォークに3つニンジンを突き刺して、俺にニッコリ笑顔。

「食べなきゃダメだよ?」

お皿にもニンジン数個……

おかしいなぁ~~確かに、大事に育ててきた。

結局、最後は食べるんだけど。ニンジンだけは注意しても治らないんだよね。

嫌いなら、調理中やお皿に入れるのを減らせばいいのに。

いやいや、ここは適量を入れて食すのが体の為で……

麗彩は俺の方にお皿を移動させ、その上にニンジンの突き刺さったフォークを置いた。

嫌な予感……俺に向けて、意味深な笑顔……何かを企んだ瞳が輝いている。

席を立って、俺のひざの上に乗ってきた……

「麗彩、まだ『ごちそうさま』じゃないだろ?食卓で……お行儀が……悪い。」

とか言いながら……俺の首を抱いて上から被さる麗彩を、抱きしめる。

甘いよね、俺……麗彩が可愛くてしょうがない!!

手に入れた俺のもの……

「草樹。目を閉じて、あ~んして?」

甘えるような声で、お願いの眼差し。

「……ニンジンは、甘くておいしいよ。食べなさい!」

負けない……俺の知らない小悪魔が隠れているって、諷汰さんが言った。

きっと、コレだ!!俺だって、学習するんだからね。

睨んだ俺に、拗ねたようにニンジンの突き刺さったフォークを見せる。

仕草は俺好み……萌え死ぬ……

畜生!!誰だ、こんな風にしたの……

あ、俺か♪しょうがない……違う、しっかりしろ、俺!!

「ね?草樹……男の人が、あ~んって口を開けるのって……ドキドキするよ?無防備で、目を閉じてるのとか……お願い、ね……してよ。見たい……」

唇に何度も軽いキスを落として、囁き続ける小悪魔……

ドキドキの音が自分に響いて、思考が曖昧になっていく。

ちょっとならいいかな?

「一回だけだよ。ちゃんと、ニンジンを食べると約束してくれる?」

「ん。ニンジンは、ちゃんと食べる♪大好き、草樹……あ~~んして?」

口元がゆるみながら、目を閉じて口を開けた。

カツッカッ……軽い食器の音と同時で、口に大量の物!!

慌てて目を開け、口を押えた。

麗彩の持っていたお皿のニンジンは0……

驚いた俺に、ニッコリ笑顔を向けて……フォークのニンジン3つを口に入れる。

フォークとお皿を机の上に戻し、口をモグモグ……呑み込んで満足な笑み。

「ふふ。私ね、ニンジン甘くて大好き♪……ね、草樹……その口内の甘さを頂戴?」

悔しいなぁ~~

全部噛み砕いて、呑み込んだ後に言う?何の計算なんだよ。

ずっと、嫌いだと思っていたニンジン。いつも最後まで残すとか。

「ん?ふふ……好きなモノは、最後に味わうの。」

焦らされる俺も、きっと……同じなのかな??

結局……姫人生……俺の中心は君なんだ。

幾らでも振り回されてあげる……ただし、甘さは共有で!!




新婚編タイトル『束縛』Side:麗彩れいや・登場人物:草樹そうじゅ


新婚のイチャイチャと言えば、何だろう?

朝食を準備しながら、時計を確認した。

草樹を起こすために寝室へ入る。布団を抱きしめ、寝顔も凛々しい旦那様♪

「草樹、起きて。私が遅刻しちゃうよ?」

ベッドに寄り掛かり、草樹の頬を指で何度か突く。

「……ん。」

眉間にシワで、モソモソと動きを見せる。

可愛い!幸せを感じてしまう。

「ね、草樹……私も一緒に、寝ちゃいそうだよ?」

抱きしめていた布団を引っ張り、片足をベッドに乗せた。

額にキスを落とそうと近づいた私の腰に手が回り、目を開いた草樹が微笑む。

「おいで、ちょっとだけ。ね?俺に、束縛されてくれるかな。」

草樹の温もりと香りのする布団に包まり、優しいキスを受ける。

「草樹は、ちょっとだけでいいの?」

草樹は苦笑で、私の身体に顔をすり寄せた。

切ない表情で、離れるのを惜しむ彼に胸が熱くなる。

「束縛し続けて欲しい。離さないで……」




アンケ投票感謝。タイトル『ネクタイの使用法』

Side:麗彩れいや・登場人物:草樹そうじゅ


時間を一緒に過ごすのは、昔から変わらない。

結婚しても、あまり変化がないような気がする。夫婦って事がしてみたい!

「草樹、そこに座って。」

イスを指さしながら、ワイシャツにネクタイを掛けた草樹を捕まえる。

不思議そうな顔で首を傾げてから、私に微笑み、抱き寄せてキスを落とす。

何故、分からないのに微笑み、抱き寄せるのかな?

草樹を押し退け、イスに導く。

「じっとして。そこに座ってよ、ね?」

目を向けると、さっきまで首にかかっただけのネクタイが、きちんと結ばれている。

いつの間に?

「なっ……」

言葉を失ってしまう。

草樹は私の考えなんか無視して、イスに座りながら私を膝にのせる。

……何故、自然に、草樹の思いのままなの??

上機嫌の笑顔で、私に愛を囁く……

いつもなら甘えるような状況に、何故かイラつくんですけど?

髪をすき、指に絡めてキスしながら流し目。

自分の夫に……惚れ惚れする……

いや、違う、今日の目的は違うのよ!

おかしいなぁ、いつも私が振り回していると思っていた。

なのに、この状況……本当は草樹の手の内で、喜んでいただけなのかな。

「ん?麗彩、今日も可愛いね。俺の天使……微笑みとキスを与えて。」

甘く囁いても駄目!

頬に当てようとした草樹の手を、顔を背けて避ける。

今度は、視線だけ向けて睨んだ私の額に手を当てる。

「熱はないし……あの日には、まだ……」

ムカァ!!

すべてを知り尽くしたような草樹に、苛立ちが募る。

「もう、草樹は動かないで!」

草樹の整ったネクタイに指を入れ、乱暴に解く。

「ふっ。可愛いなぁ……俺、興奮しちゃう。」

おやぁ?目が……鋭くて、触れる肌も熱い。

「あのね、私が草樹に、ネクタイを締めてあげたいの。」

私の声が聴こえているのか、私の指に添えてネクタイを解きながら、視線はネクタイを見つめる。

ん?なんだろう、自分の行動を草樹が理解してくれたとは思えないのは……

口元がゆるんで、連歌くんと見間違うほどの黒い笑み。

あぁ……双子なんだ。

私は目を奪われ、草樹は視線が合うと顔を近づけて……私の唇に舌を這わす。

見つめたまま、唇を舐めとって満足げに目を細める。

唇を重ね、目を閉じて深く私を求めた。

「はぁ……」

息が漏れ、夢心地のキスの嵐。身を委ね、草樹の胸に手を……

手?片手に、もう片方の手が引かれる違和感。

視線を落とす。

おやぁ??

目に入ったのは、私の両手首にネクタイだったものが巻き付いて、私を拘束している。

ご丁寧に、傷が付かないように当て布を施して。

視線を草樹に戻すと、目を細めた鋭い視線。

頬が赤らみ、漏れた息が熱を帯びている。

「……っ。苦しい……求めても良い?」

私の両手を縛るネクタイに指を絡めて、引き寄せた。

ネクタイ……彼の首元を絞めるはずが、私の行動を制限する。

「……いいよ、もっと束縛して……」






時系列の難しい短編がゴロゴロ。

編集は疲れました(遠い目)

意外と【子おおかみ】も短編が多いんですよね。

お楽しみください♪


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