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C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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80/95

【微笑】④オオヂカに微笑んで

小鹿パパ:仰近おおぢかくん。相手は、もちろんママ:里鹿りか

父母恋物語2です!


距離は甘く


手に入れた。俺だけを見つめる女の子……里鹿りか

長い髪に、触れ……唇に引き寄せ、キスをする。

彼女の視線を捕らえたまま……

「み、見ないで!!恥ずかしい……」

距離を取ろうとするので、抱き寄せる。

彼女の小さな抵抗で、甘い匂いが俺を包む。

「里鹿……好きだ。ね、どこまで触れてもいい?」

「駄目……まだダメ」

何がダメなのか、苛立つ……

「俺のこと、好きだよね?なのに、触れられるのは嫌なの?ね、どうして?」

疑問を思ったまま、素直にぶつける。

俺を認めた存在に、心許して……どこまでも落ちていく。

そんな俺の不安に、視線を合わせ……微笑む。

【キュン……】

胸が苦しいような……それでいて、甘く……癖になるような切なさと愛しさ。

そんな甘い距離が縮まることを望む……




癖になる


彼女が出来た俺に、周りの変化が心地よい。俺を誘う奴が、男女共に減った。

俺が心許して微笑むのは、一人だけ……特別な存在……里鹿。

俺は精神的に落ち着き、世界を広げるために役員になる。

兄貴ではなく、俺を求める世界……守る存在を意識して、役目を果たしていく。

満たされていく心……成長のゆとり……

「あの!オオジカ君、その……これ、食べて!!」

振り返った俺に、包みを無理やり渡して走り去る女の子……。

手作りのスポンジケーキが、小さくカットされて……可愛いラッピング。

「ヒュ~。よ、色男♪最近、お前の特別な微笑みに、落とされた女の子がゴロゴロいるらしいじゃん?」

……メンドウな男が現れた。俺を役員に誘ったもく……

「知らねぇ。何の用だ……隠密が、オモテに出るなよ。」

「くっ。相変わらず、姫さん以外には冷たい事で。俺にも、笑えよ♪」

キモイ……

「お前は、主一筋だろう?」

「くくっ。俺、妻がいるけどね♪」

……妻……?こいつに??

「お、興味があるのか!くふふ……教えてやろうか?何でも訊いて良いぞ♪」

何でも……

「どうして、女の子は嫌がるんだ?」

……。

「嫌がること、してるのか?」

「俺は、そのつもりはない。なのに、嫌がるんだ。」

「いやぁ~~ん♪えっち!!」

……訊いた俺がバカだった。

背を向けた俺に、墨は言う。

「本当に“嫌だ”と言ったのか?本気じゃない拒絶は、押せよ♪くすっ……」

足を止めて振り返る……すると、いつもの如く……墨の姿はない。

なんか、悔しい!!

付き合ったことのない俺……何が正しいかなんて分からない。

しかし、墨の言葉が正しいとは……思いたくない。

『本気じゃない拒絶』

……恥ずかしいって、里鹿は言った。

押せば、大丈夫……な、気がする。問題は、場所……かもしれない。

くすっ……くすくすくす……なんだ、そうなのか。


「仰近くん?何を笑ってるの??」

お昼の待ち合わせの場所に、2人分のお弁当を持った里鹿。

首を傾げ、揺れる長い髪……喰いたいのは、別のもの。

「里鹿……場所を移動しよう?俺の秘密の場所……知りたくない?他の誰にも言わない……里鹿だけに、教えたい……」

秘密の共有……その誘いに、別の意図を考える間もなく理鹿は、ついて来る。

二人きりの場所……誰にも邪魔されない場所へ……




嫉妬に


「やっ!!待って、どうして?いきなり……んん?!」

使用されていない教室に入って、二人きりに我慢の限界。

後ろから抱きしめ、手は柔らかい身体をすべる。

唇を首筋に落とし、肩まで舌を這わせる。

「はぁ……里鹿、お腹が空いた。」

「……あの、お弁当……ここにありますぅ?」

視線を後ろにいる俺に向け、何かを訴えるような涙目。

……これは、OKなのか??

里鹿の体は震え、抵抗をしないと言うより……出来ない……その表現に近い。

「……ビックリした?ごめんね……さ、食べよう。里鹿の作る弁当、美味しいから好きだよ。」

俺は微笑を向ける……しかし、里鹿の表情は固まった。

「里鹿?」

不安に、名前を呼んでみる。失うかもしれない恐怖が俺を襲う。

ニッコリ……里鹿は、ゆっくりとした笑顔で俺の手を引いた。

「座って。一緒に食べよう?」

安堵と何か……ふつふつと、墨に対する怒り。

無関係じゃ、ないよね。あいつの言葉が、俺の理性を狂わせた……

我慢していた。膨らんだ期待に、挫折と恐怖……許さない!!

お弁当を、2人……無言で食べていく。

「あ、甘いものも今度から作ろうかな?」

この空気に耐えられず、口を先に開いたのは里鹿……

甘いもの……俺は、無神経だったのかもしれない。

それでも、未来を左右する“お楽しみ”……この事件は、俺の大事な思い出。

大切な情報だった……

「あぁ。これ、食べる?」

「わぁ!美味しそう!!」

袋を開けて、一口サイズにちぎり……口に運んであげる。

無防備に口を開け、指に触れる柔らかい唇……

「……洋酒の匂いが……する。」

口をモグモグして、ニッコリ笑顔。

「あぁ、さっきもらったんだ。調理実習で、作ったのかな?」

【ごくんっ】

……。ん?

「……ぅっく。うふふ……くすくすっ」

頬を染め、俺を見つめながら唇を舐め取る。

……え?なんだろう……いつもと、雰囲気が……違うような??

「里鹿?」

「ん、なぁに?はぁ。暑いね……ここ、暑い……身体が、熱い……頭が、ぼやける感じ。」

横髪を片手で後ろに流し、もう片手がリボンを解く。

じっと目が離れない……視線を釘付けにする様子に時は止まったようだ。

「……見たい?良いよ……だから、私以外を見ないで。触れて……良いよ。どうして、強引にしてくれないの?魅力が無い?ね……仰近……」

……何の罠でしょう?

だって、さっき泣きそうな顔で……

「ね、イヤ?ダメ?……ぐすっ……触れて。キスを頂戴……」

涙を零しながら、じっと俺を見つめる。

何かに急かされるように、イスを押し倒すように立ち上がり里鹿に近づく。

里鹿は、イスに座ったまま……体を俺の方に向け、両手を広げる。

「~~っ!!!!」

抱き寄せ、何も置かれていない机の上に寝かせる。

里鹿の腕は、俺の首に回したまま……しっかり抱き着いて離れない。

「里鹿……そんなにしがみつくと、俺……動けない。キス……したいんだ。お願い……腕の力……っ?!」

ゆるんだ腕から解放され、俺の唇に重なる柔らかい感触。

目を閉じていた里鹿が、目を開ける……

「へへ?」

【かあぁ~~】顔が熱くなる。

里鹿からの、初めてのキス……

可愛い……最高の笑顔。長い髪が、机に広がり……俺に心を許した彼女の姿。

なんて綺麗なんだろう……この服の下には、白い肌が隠れている。

俺の付けた赤いしるしも……きっと……

「里鹿……好きだよ。」

頬に手をあて、優しく撫でる。

その俺の手に、そっと手を重ね……俺を切なげに見る。

「本当に?じゃ、どうして……他の女の子から、プレゼントを受け取るの?」

不安を訴え、また涙を零す。

「ごめん……気をつける。」

顔を近づけ、キスを落とす。触れるだけのキス……額と頬に。

「……もっとキスして……もっと触れて。私だけに、微笑んで……」

里鹿は、指で唇に触れた俺を見つめ……口を小さく開いて、目を閉じた。

唇を重ね、押し当て……開いたままの口に舌を入れる。

甘いキス……俺に応える必死の里鹿。

可愛い……このまま、俺のモノにしたい……

触れていいって言った。逃がさない……

キスを深くしながら、服に手を入れ胸に触れる。

「……もっと、して?」

涙目で、潤んだ目……俺を誘う潤んだ唇。

……違う……

里鹿の足にのばしていた手を止め、触れていた胸から手を放す。

「……仰近?」

里鹿……もしかして、スポンジケーキの洋酒に酔ったのか?

これ……記憶にないなら……

違う。触れるのは、愛情が欲しいから……

「里鹿、起きて。俺の胸においで……」

抱きしめ、優しく背中を撫でる。

「ぐすっ……魅力がない?私じゃ、駄目?」

我慢しているんだよぅ~~。

何だか、上手くいかない……どうすればいいんだろう?

「……ぅ~~すぅ~~」

!?

体に重みがかかり、寝息が聞こえる。

「はぁ~~。」

大きなため息で、天井を見上げる。

……

「何、やってんだ?」

「ノゾキですけど?」

コンクリートの天井に、ありえない隙間。

そこには墨……

「くすすっ。録画しちゃった♪」

「待て、返せ!!」

やばい……これ、里鹿の記憶に無かったら……俺、最低じゃねぇ?!

「ぷくくぅ~。何を差し出す?てか、返せって……これは、俺のだ。」

「肖像権は、俺達のだろ!!」

……腕に眠る姫……

「……仰近、好き……よ。」

【ズキズキッ】

想いを聞いて、心が痛むなんて!!

そんな俺の気持ちを無視したように……眠る君は微笑んだんだ……俺に……






【微笑】を読み返すと、何だか矛盾が??

小鹿が『人の良いお父さんは騙される』と……そんな感じの事が書いてある。

仰近は、落ち着いたのもありますが……小鹿に甘いのか、人格を隠しているのかもしれませんね。

適当です……

里鹿は、仰近との付き合いで……人格が変わったのですよ……きっと(苦笑)

もう少しオオヂカに触れる短編が続くのです(遠い目)


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