【微笑】①
『ドSな甘さはイチゴの薫り』
視点:小鹿。登場人物:連歌。時期は高校生。
男女別の体育から、教室に戻る廊下。
先に戻っていた連歌が、可愛い女の子(巨乳)から、大きなカゴを嬉しそうに受け取った。
「美味しそうな匂いがします。ありがとうございました。」
丁寧な言葉と、優しい笑顔!?
フルフル……怒りで震える。
女の子は真っ赤な顔で、会釈して去って行く。
私、彼女……だよね?私が、過去に傷ついたのを知っているよね?
嫉妬じゃないもん!これは、裏切りじゃないかと怖いんだよ?
連歌の無神経……嫌い……好きじゃない。まだ、本気じゃ……ない。
うっ……涙が出そうになる。
「おや、小鹿?お昼にしましょう。丁度、美味しそうな……」
「ばかぁ!!そんなの、食べない。キライ、連歌なんて大キライだ。許さないから!!」
連歌を置いて、廊下を走って逃げる。あれ?いつもなら、すぐ捕まるよね。
スピードを落として、振り返る。……追いかけても来ない??何よ、そんなに巨乳が良いの?
それとも、私……美味しそうな食べ物に負けたの!?うわぁ~~ん!!
校舎と校舎の壁の間。前にも、隠れたことのある場所……
見つけて欲しい。けど、別れとかイヤだ。
ヒドイ……誰も好きにならないと誓った私の心を奪って、あんなに甘く愛を囁いたのに……
座り込み、壁にもたれて冷たい温度を感じる。
涙が止まらず、愛しさに痛む胸……
「連歌。」
「ふふっ。何でしょう?可愛い小鹿を見つけました。」
目をパチクリ……視線を向ける。
連歌は手を差し伸べ、首を傾げて悪魔な微笑み。
「くすくす……さ、俺の手を取ってください。逃がしませんよ……小鹿は、俺のものです。」
逃がしたじゃない!!追いかけても来なかった。
……来たけど、遅い……不安で、私がどれだけ……くっ悔しい!!
「ふん!私は、私のモノよ。やだ!」
両腕を後ろに回し、首を横に向けて知らん顔。
「くくっ……小鹿?それ、誘っているのですか?」
は?私、怒っているんだよ?
顔を横にしたまま、視線だけを連歌に向けてみる。
私を上から眺めながら、ニヤニヤ……熱を帯びた観察の視線。
ゾワワッ……何だ??この、身の危険信号!?
「あぁ、俺の思考を知りたいですか?」
知りたいような、知りたくないような。
「はぁ……息が荒くなります。無意識ですか?小悪魔ですよね、本当に……まるで、両腕を縛られた小鹿が、俺に胸を差し出しているようにしか見えません。」
……ぎゃぁ!?
慌てて両腕を前に出し、交差して胸を隠した。
「お腹が空きましたね。さ、隠さず……俺に食べられてください。」
連歌が距離を縮める。
私の前に屈んで、体を抱き寄せ……片腕が太ももに触れる。
「ヤダ!!」
抵抗の一瞬……自分の身がどう流れたのか、気づけばお姫様抱っこ!?
「ふっ。ここで無理やり戴くのも良いかもしれませんね。くすくすくす……ま、今日は……我慢しましょう。」
何を、我慢されなきゃいけないの??
「下してよ!!」
暴れる私にも、連歌はビクともせずに歩き続ける。
裏庭に設置されたランチテーブル。上には、さっきのカゴ。
「今日は、誤解を解いてから……小鹿からの謝罪と甘さを味わう方を選びますよね、当然。くすくすくす……」
誤解?私からの謝罪!?
カゴを開けると、中からイチゴ系の甘い匂い。苺使用のパンやらケーキが山ほど。
苺って、まさか?
私を、そっとベンチに下ろし、連歌は意地悪な笑顔。
「察しがいいですね、さすが俺の獲物。くすす……これは采景が、苺愛を怒らせたお詫びで作った余りものです。さぁ、小鹿?あなたは俺に、どんなお詫びを提供してくれるのでしょう?」
私の横に座って、腰に手を滑らせる。腕で抱き寄せ、首元に舌を這わせた。
甘いイチゴの薫りに包まれ、甘い……甘い時間。
「ごめんなさい……」
(悪癖:冬休み企画 アンケ結果に応えて)
タイトル『疑いますよね?』side:小鹿
連歌が他の女の子と仲良くしていたと嫉妬し、今……誤解が解けたところ。
「小鹿?俺は、疑われて心が痛みます。」
私を抱き寄せ、言葉とは違う熱い視線。
目線を逸らして、密着した状態を受け入れたまま。
周りが気になるけど、今日は跳ね除けれない!!恥ずかしいけど、我慢……
「聞いているのですか?小鹿……ふふ。抵抗がないと言う事は、覚悟はあるのですよね?」
ナイナイ!!
首を必死で横に振って、会話を逸らそうと苺のパンに手を伸ばす。
「ほら、采景の作ったパン美味しそう♪お腹、減ったよね!」
口に入れて、モゴモゴ。
「くくっ……そうですね、空腹ですよ。俺は、小鹿を食べたいのですが?」
ゴクンッ……
チラリと視線を向けると、ニッコリ笑顔。ゾゾゾ!!
駄目だ……これ、逃げれないよね??
腰には腕が回っているし、連歌を疑った私に拒否権なんか……
「意地悪すぎましたか?」
ちょっと悲しそうな表情に、心が痛む。
「今回は、私が悪かったし……」
連歌の頬に手を当て、唇に触れるキスをした。
それが大きな間違い!!
「ですよね?分かっているなら、遠慮はいらないでしょう。俺は、小鹿が恥ずかしいのを承知で請求します。」
ぐいっと、腰を引かれ……気づけばイスの上に寝ている状態。
連歌のひざに、私のお尻……スカートから太ももが見えていますよ!?
「興奮しますね。ご馳走が、無防備に……俺を待っています。」
「やだ、誰かに見られる!」
いくらなんでも、これは抵抗をしないと!!
「じゃぁ、大人しく……数分だけ下さい。この胸に、癒されたいのですよ。ね?疑われた俺の気持ちは……理解できるでしょう?」
ううっ……嫉妬なんて……感情的になった自分が悔しい!!
「小鹿……嫉妬は、嬉しいのです。けれど、男を信じられなくなった小鹿が俺を疑うのは……」
胸が痛む。連歌を傷つけた過去……これから何度も、傷つけてしまうのかもしれない。
「ごめんね」
「ふふ。頂きます。」
嬉しそうに、連歌は私の胸に顔をうずめる。
顔をすり寄せ、熱い息が服を通り肌に伝わった。
もしかして……騙された?疑っちゃダメなんだけど……あれれ??
「小鹿、大好きですよ。」
悪魔が微笑んで……
“ちょっと……”な妄想『袋』
視点:小鹿・登場人物:連歌・苺愛・采景
「小鹿、コレあげる。」
苺愛から受け取った手には、小袋に入ったアメ玉。
「ありがとう!」
【むにっ】
「な、何!?」
開けて食べようとした私の胸をつかんだ!?
「ダメよ、それはね……くすっ……連歌にあげてみて。くすくす……」
色気のある笑いに、声が出ず……
そんな私を置いて、苺愛は、迎えに来た采景くんの方に走って行った。
「小鹿、どうしたのです?」
後ろから来た連歌は、私の複雑な表情に微妙な顔。
「これ、苺愛が……」
アメを連歌に手渡す。
「……食べた方が良いのですか?」
連歌は不思議そうに、袋を開けようとする。
が、上手く行かず……袋を歯で噛んで、片手で開けた。
『くすくす……』苺愛の笑いの意味が分かった気がする!!
……何だろう??この仕草って、エロイ!!
「……?あぁ……くすっ。ふふふ……何、考えたか……当ててあげましょうか?ね、小鹿……」
連歌は身を寄せ、私に向ける視線が熱を帯びる。
「ふぅ~」
「ひゃっ!?」
息が首元に触れ、変な声が出た。
「くすっ……今日の小鹿は、俺を誘っているのですか?手加減、できませんね……」
「待って!ここ、まだ……学校の敷地だけど~?!」
連歌は“音楽” 草樹は“自然”をイメージ。連歌と草樹には兄貴がいます。
連歌「え?初耳だけど??」
草樹「確かに、連歌って長男らしくない。」
設定は、記憶にも薄いですが(笑)兄・姉・妹もいる設定。
兄は会いに来た短編を書こうとしたか、書いたか?記憶にない。
タイトル『片割れですよね?』視点:連歌
あれは、記憶にあっても当然でしょう。2歳です。二人で積み木で遊んでいたのです。
俺も、可愛い子供でして……嬉しく遊んでいました。
ふと、片割れを見ると大量の出血。あいつ、自分で殴ったのです。
トラウマですよ、本当に!泣いたのは、俺です。
その日から、俺は暗い子供になりました……
しかし、ドSとか関係ないのでは?ね、小鹿?
『大きいな』視点:小鹿
お腹が大きくなり始めた ある日。
草樹が、連歌と飲みにやって来た。
「いらっしゃい。」
出迎えた私を、じっと見つめる。
いや?視線が??
【ムニニッ】
??!?!!!!!!
草樹の両手が、私の胸を触っている。
「こら!草樹、それは俺のです。」
「いや、感じないんだけどね?大きいなと思って。」
……。
どう反応すればいいのか、ただ……立ち尽くした。




