【秘密】①
もしも……話。『嵐と麗季のラブ』(嵐の妄想です)
麻生学園小等部6年。
俺……多河 嵐の彼女は、大上 麗季だ。
ちょっと……小学生にしては、育った胸に触れてみたいお年頃。
俺の視線に「嵐、気になるの?触ってみる?」
積極的な彼女に、ドキッとする。
「ばっ……そんなこと出来るか!!」
顔が赤いのが、自分でもわかる。あぁ……俺って。
「ふふっ……H!どこ見てるのよ?」と、可愛い笑顔。
大人になったら、『うん。触りたい……』何て……言うのか?
兄ちゃん、教えてくれ!!
「え……?いいのか?とか……聴きながら、自然にキスしながら……触る?」
……。
俺には、無理だ!!
『嘘つきな……嵐』
俺は、高校生になった。
麗季は、ますます綺麗になって……アイツとまだ付き合っている。
大学生……か、年の差は大きいな。
「嵐、また……振ったの?」
声をかけるのは、綾。
こいつのファンクラブも、小さくなった。兄貴が、お手柔らかに……消していってる。
「綾、兄貴は……?昨日から帰ってないんだ。」
「うん、草樹と張り込みよ?」
役員も大変だ。
「兄貴は、役員の上のほうにいるのか?」
綾は周りを見て、答える。
「……うん。衆って上層部があって……卒業と同時に入ったよ?草樹も、狙ってるらしいの……」
草樹は、麗季のこと……好きだった奴だ。が、今は……3・4歳の女の子を狙っているとか??
長い、道のりだな……。
綾は、確かに綺麗だ……。けど、恋愛感情がわかない。俺おかしいのか?
「何……?じっと見て。て、優貴より……かっこよくなってない?」と、見つめる。
その発言は、大丈夫なのか?
「知らねぇ~よ、自分の顔の基準なんか。」
「あ、編集者からだわ。」
綾は、断りきれず一度だけモデルをした。
読者の反応が良くて、たまにバイトしている。
「あぁ、はい……ちょっと待ってくださいね。隣にいますから……嫌だ、違いますよ!」
……?
はい……っと、携帯を渡される。
用事は無いけど??つい、受け取って「……代わりました。……へ……?」
いきなり、早口で……言葉が流れる。
「~……どう?」
「……何が?」
「モデル!」
「……誰が?」
「君だよ!!」
「お断りします!!」
電話を切って、綾に携帯を押しつける。
「いたい、いたいぃ~~!」
綾に、こんなことをするのは俺だけだな……
「説明、してくれるよな?」
目は笑うが……口元が引きつる。
「えぇ~~?だって、嵐ったら……可愛い寝顔を無防備に見せるからぁ~~?」
覚えが無い。
「いつ……の、話?」
「え?家……ふふっ、やだぁ~~バレちゃったぁ?実は、優貴が泊まっていけって~~いふぁい……いふぁいよふ~~?」
頬を軽く引っ張る……。
それでも、可愛い顔……だ。何故……?
「ごめんって、ちゃんとバイト代渡すよ?」
「はぁ……。」
黙って、部屋に入って……写真を撮ったのか??
兄貴も、止めればいいのに!
「取ったのは、優貴よ?」
こいつら!!苛立ちが募る。
「嵐君、綾ちゃんと……付き合ってるの……?」
また、面倒な……女の集団だ。
イラッ!!
「あぁ、そうだ!付き合ってるから、誰も近づくな!!イチャつく邪魔だ!」
「きゃ~~」と……女の集団は、奇声と共に去る。
おぉ、案外楽だ……。何故、今まで気がつかなかった?
嬉しそうな俺の横で、綾が口をパクパク……
「綾、付き合うか!愛してるよ?」
「嘘つき!!」
そう、これに味を占め……女と付き合うことになる。
そう、最初は偽装だった。
……君を、そんなに好きになるなんて……。まだ、少し……先のこと……
柴貴一言。
嵐くん、何だか……雰囲気が……大人?硬派なイメージが、薄い??
けど、高校生まで……片思いで麗季一筋??ある意味、凄いな……。草樹は、違う意味で……凄い。
嵐には、幸せになって欲しい。羊二を不幸にしても♪
タイトル『不安に不器用』Side:閑・登場人物:嵐
ルンルンで、剣道場に向かう。
珍しく、嵐が試合をしてくれると言う。
『俺の高校に来い』って連絡が入ったけど……
あれ?嵐って、剣道部に入らないって言っていたよね??
麻生学園と違って、規模が小さいから剣道場へも迷わずに着いた。
部活動の時間……静まり返った剣道場……
嵐がいるはずなのに、群がる女生徒が居ない……
【ゾクリ】背中に走る寒気。
嫌な予感がする……入り口のドアの前、入る勇気がなくて立ち止まってしまう。
【♪~】携帯の着信音。
恐る恐る見ると、当然……待ち合わせしていた嵐。選択肢はない……
「もしもし……」
思いきって通話ボタンを押した。
【ツーツー】切れた音に安堵する。
そうだ、急用が出来たとメールしたらどうだろう……いや、ウソはいけない。
「閑ちゃん?何を、そんなに悩んでいるのかな?」
声と同時に、後ろから抱きしめられた。
「ぎゃぁ!?」
不意打ちは、卑怯だ。
「嵐、その……急用と言うか、その……場所?予定?が違うのかな??」
パニック状態。
「くすくすくす……ふふっ。間違っていないよ?邪魔の入らないように、手を打っただけ。」
後ろから抱きしめたまま、圧されるように入り口へ誘導。
不味い……これは、危機だ!!
「嵐、重い……苦しいから、離せ!」
抵抗するが、ビクともしない。
邪魔の入らないように手を打っただと!?つまり、密室に二人きりの企み……
「やだなぁ~~。閑?俺達、恋人同士……だよね♪」
背中がゾクゾクする。怖くて、後ろの嵐の表情を見る事が出来ない。
逆らわず、刺激せず……逃げ道を探さなければ!
「……そうだ、恋人……騙したり、しないよね?嵐??」
声が震え、動揺が露骨……自分で制御できない……
恋人相手に、恐怖を感じるのは普通なのか??
剣道場に入り、小さな施錠の音……汗が流れる額。
「ん?ふっ……閑、興奮してるの?くすくす……俺のがうつったのかな?」
そっと離れた隙に、さっと距離をとる。
ここに来て、初めて見る嵐の表情……目が鋭く、試合の時と同じ……いや、それ以上の圧迫感。
逃げられない!!
「嵐、落ち着こう……そうだ、試合をしよう!」
話を逸らして、試合でもすれば……気分が違うと思うし……
時間が経てば、帰るとか……お腹減ったとか言って逃げられるかもしれない。
「閑?」
名前を呼ばれただけなのに、身も凍るような緊迫。
「何?試合だよね、準備は出来ている!すぐに……」
思わず、言葉を失う。
嵐は、ニッコリ……無言の口元だけの笑み……覚悟する。
「二択ね?一、試合をして負けたら言う事を聞く。二、試合せずにイチャイチャ。どっち?」
……この状況で、その二択は怖いんですけど!?
せっかくの覚悟も、揺らぐ……恐怖の決断タイム……
「俺は、どっちでもいいよ?今からイチャイチャを選んでも……優しくできるか、約束できないし?」
怖い事をサラリと言ったよ!!
不味い……怖い……何で、こうなったのかな??
泣きそうだけど、我慢……今、涙なんか零したら逆効果だ!!
どSめ……私を追い詰めて、そんなに楽しいの?
ううっ……それでも、嵐を好きな気持ちは変わらない。どうすれば、伝わるんだろう……
「嵐、試合をしよう。私が勝ったら、私の言う事を聞いてくれるんだよね?」
負けるのは分かっている。
それでも、共に過ごす時間は……共通の事で……私にとっては剣道だけど、嵐は……
「良いよ、閑……君の願いが別れだとしても、聞いてあげない……」
私たちの気持ちを隔てるのは何だろう?
嵐の不安……その原因は……
「嵐、私が勝ったら……私から嵐にキスをしたい。」
その願いは……
閑は、予期せぬところで一勝かな(笑)




