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C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
感謝短編

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73/95

【邪】②

タイトル『キス』

Side:蛍兎けいと・登場人物:美衣みい


弓道場には、見学の群れ……混雑な所は嫌いだと、少し離れた場所で待ち合わせ。

普段、待ち時間は魔方陣で隠れているくせに、無防備と言うか睡魔に負けて。

その隙に手を出そうとする奴を発見。

威嚇して、逃げる奴を追い……くすすっ……

「あの、ケイト?何を笑ってるの??」

俺を見ながら後ずさり、怪訝な顔の美衣。

「美衣ちゃん?また、無防備に寝ていたでしょ。」

俺の質問に、視線を逸らして口笛を吹く。

何の逃げなんだ?尖らせた口に、誘われるような欲望。

「それ、誘ってるの?」

手と腰を捕らえて引き寄せ、顔を近づけた。美衣は、目を閉じ気味に……

あれ?今日は、いい感じの日かな♪無防備には、お仕置きだと何度もした結果なのか?

思わず口元が緩み、目を閉じて俺を待つ美衣を見つめる。

可愛い……こんな無防備を、俺以外に見せてるんだよな。ちっ……もっと殴ればよかった。

あいつらの頭の中から、邪な妄想を消し去る様な痛みを加えて、後悔と恐怖を刻んでやりたい。

それにしても、この姿……携帯の待ち受けにしてやれ。

【パシャリ】

「……ん?」

美衣は眉間にシワを寄せて、そっと目を開けた。

じっと見つめる俺に、びっくりした顔で徐々に頬を染めて真っ赤。

可愛い!思わず笑みがもれる。

「自惚れるな!」

顔を背け、俺の顔を押し退けようと激しい抵抗。

意地悪するつもりなかったのにな。

抵抗に息を切らす美衣。やべ、抑えが利かない。

「美衣、キスがしたい。」

俺の視線と声に、美衣の抵抗が治まる。

そして、視線を逸らして膨れた顔で答えた。

「勝手にすれば?」

ツンと横向きで、顔を近づけた俺にイヤイヤと顔を振る。

急かす欲求に、我慢も限界で……あごに手を当てて上を向かせようとした。

【ガブリッ】

「痛っ……」

手を引いた俺に、ニヤリ顔。ざま~みろと生意気な眼が語る。

可愛げねえ!無理やりにでも、キスしてやろうじゃね~か。

意地になり、大人げなく力の加減もせずに美衣の顔を上に向かせようとした。

いつもと違う抵抗で、イヤイヤと首を振って涙目。

ムラァ……美衣の背が低くて、上に向かせないとキスは出来ない。

ちっ。苛立ちに勝てず、屈んで下から唇を重ねた。

「んっ、んん?んぅ~~!」

低い背で逃げ場のない美衣の口を、こじ開け……駆られた欲求を満たそうと求める。

いつもより熱い舌……溶け入りそうだ。

目を開け、美衣の表情を見たくて見上げた。

俺のキスに必死で応えるように、ぎゅっと閉じた目から涙が溢れて小さく光る。

愛しさで、胸を締め付けるように息苦しくなり、もっと求めたい欲求が芽生える。

美衣は、俺の腕に手を当てて力が入らず震えている。

【ガクンッ】急に、腕に重みが加わる。

「はぁ……っ……はっ……はぁ。」

美衣は色っぽい乱れた息で、頬はピンク色に染まって……潤んだ目。

ゾクンッ……

俺の腕の中、身を委ねるように……


「バカ!もう、もうぅ~~、その無駄な体力……一生、復活しないように呪いをかけるわよ?」

乱れた服で、悔しさと恥ずかしさなのか睨んで訴える。

散々、俺の好き勝手した後……

「ごめんなさい。それだけは、勘弁してください。」

美衣の前に正座して反省を見せるが、ご立腹のまま。

「ね、美衣……キス、したいな♪」




『放熱に溶けゆく』

『バレンタイン企画』狼達とチョコ♪【邪】の編集&補足短編。

視点:美衣みい・登場人物:蛍兎けいと


家の玄関のドアを開けると、奴がいた。

「美衣……結婚してくれ!!」

……。

突然にやって来たと思えば……何を言うのやら。

まだ、蛍兎には黙っていた。お腹に子供がいる事……

まだ学生……けれど、どこか安心した。きっと、学園の役員情報で蛍兎は知ったのだろうから。

この野生的な男を愛し、命まで懸けたが……あの時、死んでいればよかったかな?

一族が絡むとなると、話は変わってくる。

私は隠れて生きてきた……今、魔力は未来の為に少し残った程度。垣間見る未来も、曖昧な情報……

逃げてはいられないけど、不安で堪らない……

この人は、私を受け入れてくれるだろうか?

「はぁ……一族が、私を見つけたの。婿養子になるなら、一族はあなたも迎えるらしいわ。蛍兎……今、親がいないけど、どうする?」

「喰う!!」

話し合いたいのに、あなたは……いつも、そう。いっそ、記憶を消そうか……

家に上げ、自分の部屋に招き入れる。

座った私の膝に、甘えるように頭をのせた。

「蛍兎……この子、力があるの。」

くるりとお腹の方に顔を向け、上目で私を見つめる。

何だか、カワイイけど……今は……

「ふふ。知ってた♪」

知っていた?

言葉の出ない私に満足な微笑み。

「美衣と再会して、すぐ……役員の推薦を受けた時から。」

……役員になった理由……

『まだ、ナイショ♪』

あの時には、この未来を知っていたの?

涙が込み上げ、蛍兎に落ちていく。

蛍兎は起き上がり、私の涙を拭った。額や目元……頬にキスを落として微笑む。

「へへっ。幸せだよ、俺。俺の役目……俺が、生きている意味。今、ここに……存在する。」

蛍兎は、お腹に手を当てた。

私を見つめる眼は熱を帯び、顔を近づける。

私は目を閉じ気味にしながら、蛍兎の唇を受け入れた。

うん……幸せだ。この人と、これからも生きて行こう……

唇が解放され、満足な笑みの蛍兎に抱きしめられる。

「学園の籠に、自由を望んだ君は……きっと、反対すると思った。だけど……この子の為に、俺がした選択なんだよ。」

「それで、役目を受け入れたの?どうして……」

言ってくれなかったのか……

「俺の愛は、重いんだよ。……例え、誰かの命を奪ったとしても……君の為に選んだ道。受けて……俺の愛……逃がさない……逃げられないようにしたんだ。」

「……ん。うん……ごめん……逃げないわ。垣間見る未来を護る為に……あなたと生きる。」

「俺と、結婚してください。」

「はい。」




『理由』視点:美衣みい・登場人物:ケイト


「美衣、どうして俺と結婚したの?」

……理由なんて決まっている。だけど、口に出すのが悔しい。

「知りたいなら、私に触れないで。」

「そ、ふふ……美衣?」

「……何?」

「愛している。今度は、男の子が欲しいな。」

「いるじゃない。女の子が好きで、サバイバルについて行く娘が。」

……

「海波は、どうして“ああ”なのかな?」

「知らない。」




『不思議』視点:ケイト・登場人物:美衣


「美衣、穂波が知らないって……」

娘の結婚式……本人が知らないと聞いた。

「あぁ、素直じゃないから強引にするみたいね。」

……美衣も、素直じゃない。

「美衣、学生のとき……嫉妬してくれたよね?」

「してないけど?」

しれっと、冷たい視線。素直じゃない……

「俺、“おおかみ”じゃないから浮気するかも。」

……ドキドキ。怒るかな?

「ふっ」

余裕の笑顔に、キュンとする俺……魔法かな??




新作を思いついたのですが……。ちょっと、遊んでいます。

登場人物……美衣みいが物語に影響!?

『忍者とネコと』……ファンタジー?だろうか??


「……え?俺?あはは!しゃべれるネコなんて、この世にいるかよ!!ふはっは……へ?ネコの姿になった理由?そうだなぁ~長くなるぜ……あれは……」


「てめぇ……誰の、どこを触ってんだ!!」

綺麗系の女子高生のおしり……ちょっと、触っただけなのにさぁ~。

くふふ……柔らかくて、良い匂いがしたよ~~ぐふふ。

「……自業自得じゃね?てか……その女子高生が、魔法を??」

「多分ねぇ~~」


……お察しの通り、美衣です!!

魔法を解くために、美衣は……現れません!解く方法は、王道ですよね……きっと♪

アクション系かな……?忍者ものですが、美衣が出るぐらいの現代でのコメディ?

【堕女神】に似た……お遊びだと思います。この話、いつか書くかな??






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