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C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
(7~10完結後のオマケ)

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おおかみ勝負になるか??

【勝負】

おおかみ勝負になるか??


聖城 麒麟。太西学園中等部3年。

……え?何故、麻生学園ではないのか?それは……

「麒麟、お昼ですよ♪」

蓮美が、この中学に編入したからです。

くすん……連歌君の意地悪。

「麒麟、口を開けてください。」

いや、いいんだよ?双葉とか、邪魔する人が減ったし……

だけど視線が痛いのは、どうしてかな??

「蓮美、あのさ……」

「嫌いですか?口移しですか?」

「へ?」

蓮美は口に卵焼きをはさみ、目を閉じた。

「いや、違……いませんよね♪」

肩に手を置いて、口にある卵焼きに噛みついた。

卵焼きを引いてみるけど動かない。

……あれ?もう一度、チャレンジ……蓮美??

目を薄っすら開け、また閉じた。

これは!?

戴きます!!卵焼きを口に入れ込み、蓮美の唇も味わう。

むふふ……美味しい。

「んっ……」

あっ、頬が赤い……可愛いなぁ~~。

口にある卵焼き、邪魔だなぁ~~。

【ゴクン……】

「……くすっ……」

もっと、キスを深くしようと思った俺を押し退け、無表情に……くすっ……

「あの、蓮美??」

「くすくすくす……」

また、無表情にくすくす……だ。

「食べましたね?」

「……うん。飲み込んだよ……?」

「ふふっ。呪いは、いつ効くのでしょう?」

……呪い……ですか??

「さ、次は何を食べますか?」

「……あの、蓮……むぐっ??」

口に、おかずが次々に入れられる。

必死で噛んで、呑み込んだ。

「……ご馳走様でした。」

「はい。」

最高の笑顔。

あぁ、押し倒したい!!いいかな?いいよね?

みんな、見てる気がするけど……

「蓮美!!」

蓮美の肩に手を置いたところまでは、記憶があるんだ。

くそう……

気がつけば、お昼休み終了の合図。

…………。

「ね、蓮美……訊きたいことが……」

「ダメです♪さ、授業ですよ?」

長い髪をなびかせ、後姿を見送る。

……あぁ、鵠華の後姿……大きくなった蓮美と似てるや。

汚いね……惹かれるのは、当然だよ。

後ろから抱きしめたい。振り返らないかな?

「……あ、麒麟?」

【ドキッ】

「……その効き目は、今晩です!」




他のおおかみも?①

双葉Side


「はぁ……はぁ……ふくくくく……。ね、いいかな?」

「……良いわけがあるか!こんなところに、追い込んで……手を出すなよ?双葉……変態みたいだぞ!」

「……ふっ。いい響き……興奮する。ね、もう一度訊くね?いいかな?」

「ダメだ!!私達は、付き合っていな……んんん~~??!んんっ……」

あぁ、幸せ……この唇も、舌も……言葉とは違って俺を拒絶しない♪

【バグッ】

「……ぐふっ……うぅ……痛い。」

俺の横腹に、パンチ……穂波は驚いた顔。

ま・さ・か!?

「……けっ。雑魚が!イチャついてんじゃねえぇ。」

機嫌の最悪な海波先輩だ。

「あの、先輩……ここ、中等部。高等部から、かなり離れた所ですけど??景彩は……」

「うるせぇえ!!」

何故か、正座をさせられる。

景彩は高等部一年。同じ麻生学園。海波先輩は二年で、同じ校舎でしょ??

こんなことが無いように、任務の合間に必死で探したんだよ?

邪魔されたくない俺の、この気持ちは……

「聞いてるのか、この腹黒め!」

「……あぁ、それは怒りますよ。男は、ブラありませんから……」

「何、人の心を読んでんだ!!畜生……景彩の水着なんて、ノーブラだろ??先生も、デレデレ……」

「……ん?まさか……」

本日の情報で、体育の先生一名が病院に運ばれたと……まさか??

【携帯のコール音】

「景彩だ!!……もしもし?うんうん……愛してる……景彩を誰にも見せたくないんだ。分かるだろ?」

……けっ!!やってられっか。

「穂波、教室に戻ろうぜ?」

「あぁ。姉さんのあの顔……ふふっ。可愛い……」

「俺は、穂波の方が可愛い……いつか、食べるから覚悟してね?」

「?!!」




他のおおかみも?②

一葉Side


「瑠璃……委員会は、終わったの?」

「えぇ……さ、帰りましょう?」

図書室で、勉強をしていた俺から遠く離れた場所で、小さな声。

…………。

そういえば、ここは俺達の思い出の場所だよね……くすっ。

「一葉?……あの、どうしたのぉ~?」

明らかに、俺を避けている。

「ね、瑠璃?俺さ、分からないところがあるんだ。教えてくれる?」

「……ごめんね、今日は……ちょっと……。明日、教室で……」

ちっ……用心深いな。面白くない……

けど、意地でもここに来てほしいな♪

「瑠璃……」

「何?」

「瑠璃……来て、ね……おいでよ。」

「駄目……よ。」

お?後、一押しかな?

「ね……お願い……瑠璃、愛してる。ね?」

「……駄目なの。今日は、駄目……」

「ふふっ。キスだけ……ね?それ以上は、しないよ?約束する……駄目?」

「……本当?本当に、キスだけ?」

「うん。じゃないと、俺……席から立たないよ?待てないかも?……ね、どうする?」

「……本当に、キスだけ?」

「うん。それとも、君からのキスじゃないと動かないことにしようかな?ふふ……それも、いいかな♪」

「無理!!」

顔が真っ赤になった。

いつまで慣れないのかな??可愛い……いじめたい。

「今、邪なことを考えたでしょ!!」

鋭いな……まだ、考えてた途中なんだけど。

「いけない?好きな人のすべてが欲しいのは、当然でしょ?それを、我慢してるんだよ?ね……瑠璃、おいでよ……後悔するよ?」

「……~~!!」

早足で、俺に近づいた。

俺の座っている椅子の横に立つ。

「……キスだけだからね!!」

瑠璃はぎゅっと目を閉じた。

戴きます♪軽い体を抱き寄せ、机に寝かせる。

「ぇ??!な!?」

目を開け、理解できていない様子の瑠璃。

キスを落とし、手は柔らかい胸と太ももに滑らす。

「んんっ……んんんん~~??!」

キスだけなんて、嘘だよ♪

もう少し、早く来てたら……へへっ。関係ないか♪

ま、焦らされた分……触っちゃえ♪

「んっ……ふっ……」

あまりいじめると泣くから、今日は優しくするね。

けど、いつかは……いっぱい泣かせたいな♪

「……嫌い……嘘つき……んっ……駄目……今日は、早く帰らないと。」

俺には、ほかの事を考える余裕なんて無いのに……悔しいな。

用事を忘れるぐらい、俺を想って欲しい。

「瑠璃、愛してる。好きだ……俺だけを見て。その目に映るのは、俺だけ?」

「うん。一葉……私の目には、あなただけ……あなたで、心は……いっぱいよ。」




他のおおかみも?③

海波Side


「景彩♪」

携帯では、機嫌が直ったような声だったのに……

待ち合わせの場所には、綾と荊が私を待っている。

…………。

方向を変え、逃げようとした。

「待ちなさい!海波、人質がどうなってもいいの?」

恐る恐る振り返ると、景彩が捕まっている。

綾に抱きつかれ、涙ウルウル……私の助けを待っている。

「景彩を離せ!!」

格好つけたけど、二人に捕まった。

私の隣に、景彩が正座する。

「景彩、甘やかしちゃダメよ!男はね、優しくすると付け上がるのよ!!」

「恵は、そんなことないけど?」

「今は、海波の話をしてるの。」

「あぁ、そうね……付け上がるわ。見て、この反抗的な目!」

「でしょ?荊も、そう思うでしょ?」

「……あの、私……」

「黙りなさい!!いつもいつも、景彩が可愛そうでしょう?」

「そうよ!!」

「いい?女の子はね、辛い時があっても黙っているの。男には、解らないのよ!!」

「そうよね……優しい恵も、わかってくれない時があるのよね~~。」

「でしょう?わかった?海波は、もっと景彩を大切にしないといけないの!逃げられるわよ?てか、景彩も!自分の身は、自分で護るのよ?嫌なときは、イヤだってはっきり言わないと。」

うなずく景彩。

「あの、優貴と……何か?」

「うるさいわね!男は、口を挿むな!!全く……」

「ね、綾……私……気になることがあるの。」

「……荊さん。それだよ……」

「黙れって!」

「……景彩ちゃんが、泣きそうな顔してるわ。」

「本当だ!景彩……辛いことがあったのね……。よしよし……」

あれ、このまま……私、男で怒られ続けるのかな??

「わかった?」

「はい……」

……解放後。

「景彩、どうして泣いたの?」

「……海波が、かわいそうで……」

「景彩!!」

抱きついた私の頭を撫で、額にキス。

「海波……怒られちゃったね。俺の所為で……。」

「いや、私が嫉妬したからで……」

【チュッ……】今度は私の唇に、軽く触れるキス。

「へへ……ありがとう♪」

可愛い笑顔に、我慢の限界!!

「景彩、大好きだ!!」

「だから、ここでは駄目だってば……」




もう一度チャレンジ

麒麟Side。


ある日曜日。蓮美から、公園に来て欲しいと連絡があった。

実は、初めてのデート。

え?今まで、どうしてたのか?……聞きたいの?面白くないよ。

会う時は蓮美の家で、部屋のドアは開放。

忙しいはずの連歌君が、必ず家にいた。

くすん……俺、鬼畜じゃないよ??

俺の家?連歌君が、鬼のように怒りましたよ。

あんな環境の悪いところ……と。父さん……酷いよ。

しかも、そう言われた後に真顔で返すんだもんな……

「連歌、お前は楽しまないのか?」

「……楽しみは、夜か……て、何を言わせるのです!!」

そう、そんな事もあってか連歌君が蓮美について来る。

……どれだけ、信用が無いの??もちろん、外でのデートも計画したよ?

その度に堂々と、後ろをついて来た。

たまに、小鹿さんとか……うちの両親と4人でついて来たこともある。

……俺、泣きそうだよ……

だから期待なんかしない。いつか、隙をついて……くすくすくす……

「麒麟、楽しそうです。私も仲間に入れてください。」

背後に、首を傾げた蓮美。

「……ビックリした……」

俺は、周りを見る。

ん?いない??

「蓮美、連歌くんは?」

「お父さんは、お母さんと出かけました。夕方まで帰りません。」

ラッキー♪

「蓮美……イチャイチャ……ぶっ?」

俺の口に掌を当てて、言葉を遮った。

「……静かに。」

……??連歌君がいないのに??

蓮美はどうして……

「さ、行きますよ?」

俺を置いて歩き出す。

「……あの、蓮美??」

「しぃ~~。今日こそ、あの猫の後を追うのです。」

シャムネコ……??て、俺とのイチャイチャは??

せっかく、邪魔者がいないのに??

蓮美は、真剣に猫の後を追いかける。何故に~??


ある路地裏。細い道を入って行く。

猫って狭い道、好きだよね……。それにしても暗い道だね。

いつ抜けるのかな?

「消えました!!」

……?

蓮実が、急に立ち止まる。

【ドンッ】

あ、よそ見してた。蓮美にぶつかり、バランスを崩す。

「……いてて……大丈……ぶっ!?」

倒れた蓮美のスカートが、全開……可愛い下着が見える。

俺の手は、太もも……

【フニ……】

柔らかい??女の子の体って、柔らかいのは胸だけじゃないの??

まずい……我慢ができない??だって、ここは路地裏。

連歌君はいない。暗い道……二人きり。

俺の手は、蓮美の太もも……蓮美は、俺をじっと見つめたまま。

「麒麟、いいですよ?触っても……触れてください……」

【ドクン……】

やべ……止まらない?けど、いいよね??蓮美が、いいって……

手を滑らす。

「……んっ……くすぐったいです。」

【ゾクッ……】

あぁ、このまま……すべすべの肌に、舌を這わせてみたい。

どんな声を出すのかな?どんな表情を見せる?

見たことのない君を、見ることが出来るかな?

俺は、蓮美にキスをする。

「……ん……んんっ……」

もう片方の手で、胸に触れる。

【ビクッ】

体が、大きく反応した。

手に力が入る。

「麒麟……違います……駄目……」

何が、違うの?触れかたかな??

【ムニ……】

包みこむ手より、大きな胸……柔らかく、俺の指が沈む。

うわぁ~~、やわらかい~~。

生で、触ってみたい……けど、そんなに焦っていいのか?

もっと、楽しんで……いやいやいや、ここは、触れておかないと!

手を、下の方に移動する。

……!?何だ??

服の裾は、何かの重みで手が入らない。

原因は……!?

「にゃぁ~~」

…………。

消えたはずの猫。蓮美の膝で、ゴロゴロ……。

「麒麟、もういいのですか?この猫が触らせてくれるのは、珍しいのです!……あっ、逃げた!追いかけますよ!麒麟……来ないと、逃げますよ?」

……え?それは、猫のこと?それとも、蓮美のこと??

あぁ、そうやって君は……




役員も??


「優貴……そこに、正座です。」

「……恵?俺、何もしてないよ??」

「黙りなさい。また、麒麟をからかいましたね?」

「俺は本気だ!!何だよ、お前にもやっただろ?」

「……コホン。」

「あら、初耳♪荊チャン、いつ使ったのかしら?」

「綾……あなたは、いつなの?」

「……それは、言ってもいいのかしら?ね、ボス?」

「ダメです!!この世界を揺るがすの禁止!!」




親達も?


「連歌……いい加減に、麒麟君の邪魔しないのよ。」

「小鹿も、蓮美に勝てとか言っているでしょう?」

「ふふ……連歌?何だか可愛いわ。ね、そんなに蓮美が心配?」

「……悔しいですね。小鹿に、勝てない気がします。」

「くすっ。ね、キス……して?」

「ふっ、たまに甘えるのもいいですね。小鹿……」

【ガチャッ】

「ただいまです。」

「……お、邪魔……しま……す。」






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