表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
C【派生シリーズ】邪  作者: 邑 紫貴
1邪

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/71

異世界へ!!

矢城やぎ 美衣みい魔女の家系。

一族の記憶を消し、ひっそり暮らしていた。そう……ひっそり。

学校に行き、家でゴロゴロ……テレビ見て、ご飯食べてお風呂……寝てゲーム。そう……ひっそり。

地味な生活。人を好きになる?面倒臭い。まさか、これ……冒険でしょ?行く気ないからね!

『偉大なる魔女……美衣。異世界スピニロブを救って欲しい。』

家の自分の部屋。声が聞こえた。が、ベッドに寝転んで、お菓子をつまみながら……無視。

『美衣、聞いてる?』

面倒臭いな……

「何で、バスロブ?を助けなきゃいけないの?!」

『スピニロブ……て、ここでツッコミすると思わなかったけど?』

はぁ……。面倒なことを!

「いいわ。ただし、魔女だと忘れないでね?」

『あぁ。だから題は、“邪”ヨコシマなんだよ。』

意味が分からないけど……?

お菓子の袋をゴミ箱に押し込み……ため息をもう一つ。

「さ、どうぞ。どこへでも!!」

『ね、一応準備とか……心構えとか……何かない?』

注文が多い……行くと言うのだから、それでいいのに。

「私に、準備は要らない。くす……なんとでもなるわ。くすくすくす……」

『邪悪な救世主だな……。ま、気晴らしだし。GO♪』




着いたのは、薄暗い森の中。

【ガサッ】草の揺れる音に振り返る。

同年ぐらいの男?

「……普通、そこは……女として『キャ~』じゃないのか?」

男が登場した……

「帰る!!」

『待って!一応、訊いてよ。ゲーム感覚で!!』

「……ちっ……」

《 ### 》私は、呪文を唱えた。

『勝手に、何したの?!』

奴は、素気ない態度。

「何だ、野郎か。王様が待ってるぞ!」

『まさか、男に見える呪文??』

何か問題が?どうせ、こいつと旅に出るとかでしょ?

『……正解……』

私を男だと思った奴の足は、容赦なく速い。が、魔法を使えば楽だ。

頑張れ、名無し。

『彼に訊いてないだけでしょ?ちゃんと、名前考えてあるんだから!!』

どうでもいい!

森を抜ける。目の前に城が見えた。襲ってくれみたいな所に……何故、建てる?


城の中に入り、大きな扉が開かれる。

私だけが、部屋に通された。

「偉大なる魔法使い……おや、予言では女性のはず?」

話しかけるのは王様だ。

『この世界全体に魔法かけたの?』

便利でしょ?

「で、話はなんでしょうか?」

「勇者を生き返らせ、姫を救って欲しい。」

勇者、死んでるの?いい加減な世界だな。

「勇者が生き返ったら、姫は救わなくてもいいでしょ?」

王様は困った顔をした。

「それか、姫だけ救う?」

どっち?

「偉大な魔法使いよ……」

「いや、私……魔女だし。魔王と変わらないけど?」

「魔“女”……女性なのか、やはり……」

王様は嬉しそうに笑った。

今は、女性とか関係ない!わざとなの?!

一応、訊く……。

「王様、一体何があったのですか?私の役目は何ですか?」

話が進みそうにない。はぁ……



「この世界は……て、聴けよ!!」

あの後、一刻を争うと……この名無しに説明を受けながら、旅に出た。

要らないと言ったのに、金と食料その他の入った袋を渡された。

担いでいるが、重い。男に見えるから、この名無し……運んではくれない。

「ちっ……使えない。」

つい、声が出る。

「あぁ?!何だってぇ~?」

地獄耳め……

「さ、続きを言って!早く!!」

「この世界は、スピニロブ……」

この世界……?変な言い方、まるで……

「名無し、お前……異世界から来たのか?」

「あぁ。って、誰が名無しやねん!!」

ノリが良いわ。

「しょうがない。“名無し”より名前が短かったら、呼んでやる。」

私の台詞に、怒りを抑えながら。

「ケイト……佐伯さえき 蛍兎けいとだ。名無しと同じ字数だから、ケイトで呼べ!」

ちっ……先手を打たれたか。

「ケイト。何故、勇者が死んだ?」

ケイトは、口を閉ざす。

「殺された……か。で、恐れているのか?」

いくらここに長くいたとしても、殺しは私たちの住んでいた日本・時代に、通常では無い事。

「あぁ。俺は……魔物を殺した。人型に近いのも……」

何だ、ちょっと……優しくしてやるか。しょうがないな……。

「魔法使い、名は?」

マズイ……美衣です……何て言えない。

「……ビエ……」

「変な名だな。俺たちの世界に近いと思ったけど……?魔法使いか。また違う異世界だよな……」

勝手に納得している。こういう単純なのが、選ばれた基準か?

「で、ビエ……何で、不満そうな顔だ?お前、まさか……」

【ギクッ……】

「様付けなんてしないぞ!」

【ガク……】

ビエなんて、適当すぎた……?

美……ビ。衣……エ。あの時も、確か……名前を適当にしたな……。過去を思い出す。

はっ!死期が近い?!

「説明……続けるぞ?」

「あぁ。」

「ジェードー・スパック・ジュエール・ブル・ビュティ。」

「それ、呪文なの?」

「姫の名前だ。お前も、覚えろよ!」

面倒だね~。

「どこが名前?」

「全部……覚える気ないな?」

当たり前だ。

ケイトは、一瞬考えて……

「ビュティかな?」

疑問系?

「お前も分かってないのか。」

図星が恥ずかしいのか、乱暴な手が私の頭をグシャグシャにする。

この野郎……。我慢だ、私を男だと思っている。

「で、魔王がマホモ・ゲイル・ターツィ」

「……魔ホモ・ゲイ……?」

「……勇者が、ブラブ・ランス」

「ランス、かっこいい!」

「ブラブラじゃねーのか?!」

ケイトとの旅、面白そうだ!

『美衣……楽しんでくれて嬉しいけど、話が進まない。』

うるせぇ!勝手に、心に話しかけるな!!

「腹減ったな。持ってる食料は、保存が効くから置いとこう。店に寄るぞ!武器や、装備も整えないと……」

「あぁ!」

ゲーム!RPGだ!!

「何で、目が輝くのか……まるで、ビエの世界にもゲームがあるみたいだな。」

首を傾げ、分からない振りをした。

ふふ……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ