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【伝え話】人を喰らう人形

桜京の飢鬼山には 人を喰らう鬼が棲む


夜の闇に 近づくなかれ その身を食われるぞ


結界にて遮られ 鬼どもは里へは降りて来ぬ


だが油断するべからず 鬼は人形に姿変え


屋敷の中へ 幼子の腕の中へ


見知らぬ人形あらば


杭で胸を打ち 焼き尽くせ 


今宵も一人 また一人 鬼の獲物


人形の姿で 肉喰らい 魂奪う


夜明けまで 身を隠せ


決して人形と目を合わせるな


桜京の飢鬼山には 人を喰らう鬼が棲む


夜の闇に響く 哀れな犠牲者たちの叫び


夜の山に響く 狂喜する鬼たちの酒宴

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