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(伝承)闇に鎖される晴天の空、全てを無に還す陽星が煌めく
輝く朝日を鎖す闇
闇夜に浮かぶ無数の紅き光
光は厄災となって、地に墜ちる
その厄災は瞬く間に地上の全てを焦土へ還す
焼き尽くされた大地の遥か空の上、暗き闇に一つの陽星のみが煌めいている
その光は、全てを無に還す灰燼の陽星
絶望の底に沈む
望みの光も遠く
灼熱の星は地に堕ちる
悲劇の幕が切って落とされる
焼きつくされし大地
嘆きの声が轟く
闇に抱かれし世界
無情にも生命を奪い尽くす
闇夜に瞬く一点の光
一つ、また一つ
生きとし生けるものたちの絶望の中、煌めく
その光は、全てを無に還す灰燼の陽星
「古星期における文明崩壊 太陽が全てを焼き尽くした」
~アムズマ地方 アメドア森林 古代遺跡の碑文に刻まれた伝承より~