表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/44

最終章(4) 異例の結婚式と、蝶とランプ

そして、それから二ヶ月後。


「ここに、リオセスリ・テスロとベルア・シアンの婚約の儀を執り行う」

私たちは無事、結婚式を迎えることが出来た。

「ベルア、あなたは私の蝶だった」

そうテスロ様、いえ、リオ様が言った時、会場がざわめいた。

普通の式なら、太陽と月と言うはずの場面だ。

「繊細だからこそ明るく美しい。そしていつも暖かい温もりと優しさをくれた。僕はこれからも彼女の隣で彼女の明るい笑顔を守ることを誓います」

言葉を考えて、相談していた時から思う。

それは、私のセリフだ、と。

冷たい世界にいた私を、貴方は何も特別なことはしていないというようにあっさりと、明るい世界へ連れて行ってしまった。

「テスロ様、あなたは私のランプでした」

蝶とランプ。

どうやっても対にはならない。でも、私たちはそれで良かった。

「道の分からない私を、暗い道を歩く私を、いつも照らして案内して下さいました。これからは照らされるだけではなく、照らして一緒に人生を歩むことができるよう、尽くすことを誓います」

そう言い終えた時、私は一ヶ月前のことを思い出していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ