表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/44

第四章(2) 私の弱さ

「残念ですけど、その話は私にされてもどうにもすることはできません」

私は自分の思ってることがテスロ様にバレない様、いつも通りに、そう言った。

「父へ、お話ください」

「いいや、君に、お願いしたい」

「なぜですか?私には、何もできません」

「そんなことはないだろう?月光姫だと誰もが信じているのは、君の父ではない。君本人なはずだ」

・・・・なぜだろう?

テスロ様が、何かに必死にこだわっている気がする。


「・・・・テスロ様は、どこまで知っているの」

「どこまで、とは?」

「・・・・本当は私に、何もできないことを、知っていらっしゃいますか?」

私はそう言うと涙が溢れてきた。


ずっと苦しかった。

父ではなく私を頼ってくれたテスロ様に、言える訳が無い。

私が、目の前で人が殺される場にいるだなんて、その暴挙を止められていないだなんて。

悔しくて、悔しくて、苦しかった。

・・・・言ってしまえば、楽になるだろうか。

今、テスロ様の腰に刺さっている剣で、首を刺されたら、楽になれるだろうか?

私は、国民や法に裁かれるのではなく、あなたに裁いて欲しい。

「・・・・ベルア姫」

そんな優しい声が、私の名前を呼ぶ。

もう全部、どうでもいい。楽になりたい。

そんな、私の弱さは、認めて貰えませんか?


私は、多くの人を殺しました。

本当は、月光姫なんて呼ばれる資格はないんです。

ただの、人殺しです。

それでもどうか、思うことだけは、許して下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ