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第三章(5) テスロ様のお父様を殺した人
「・・・・待って。その話は、本当?」
テスロ様のお父様が月光姫を信じていたことは知っていた。けど、まさか、猛烈な支持者だったの・・・・?
それなら、行方不明の原因は、原因は、きっと・・・・。
「あ、あの。お父君の写真って、ありますか?」
「持っているよ」
そう言ってテスロ様は私に、写真を見せてくれました。
・・・・この人、知ってる、見たことが、ある。
つまり、私の目の前で、父が殺した人のうちの一人・・・・私が殺した人の中のうちの一人だ。
きっと違うと、信じていたのに・・・・。
思えば今日、お父様がテスロ様をはお屋敷に通した時点でおかしいと気がつくべきだった。
きっと、テスロ様が私を信じていることを知っていて、面白いと思って通したのだろう。
「ベルア姫、どうかなさいましたか?」
「・・・・何でもございません」
「そんなわけないと思うけど」
・・・・胸が痛い。私は、好きだと言ってくれた人も、そのお父様も傷つけてしまった。
その罪悪感に、私は押しつぶされそうになっていた。
その後も、テスロ様とはお話をしたけれど、何の話をしたかまでは 内容が全く入ってこなかった。




