第三章(3) テスロ様からの協力要請
「お父君が・・・・」
私の起きているある日、急に私の屋敷を訪ねてきたテスロ様は、私に衝撃的なことを伝えてきた。
「ええ。行方不明だったんですが、この間、見つかりまして・・・・」
行方不明だった?
「僕は真相を調べるべく、動くことにしました。・・・・その、良かったら、ベルア姫にも、協力してもらえたら、って」
「き、協力だなんて。私に出来ることなど、少ないですよ」
「そうかもしれませんが、僕一人よりも安心するので・・・・」
どうしよう?
テスロ様がとても良い人なのは良く知っている。けれど、私の起きている今日、わざわざ会いに来たということが、少し怖かった。
でも、本当は、あのお父様の言葉の意味を考えるのが何より怖かったのです。
「すみません、私では力足らずだと思います。協力はできませんが、相談相手にはなれます。それでもよろしいですか?」
「もちろんだよ」
良かった。これで、テスロ様とお話が出来る。
そんな、悪事を働いてる人間が感じてはいけない想いのままに、私は行動をすることにした。
「疑問に思ったことがありまして。お聞きしてもよろしいですか?」
「ああ。なんでも聞いてくれ!」
「お父君が今まで、行き先を告げずにお出かけになったことはありますか?」




