第三章(2) 調べなきゃいけないこと By リオセスリ・テスロ
「当主様、この家の仕事の事、使用人の事。これら全て、ご当主様がお選びください」
「・・・・わかった。なら、まずは父上と私を会わせろ。指示はその後でないと出さない!」
「わかりました」
少しして、僕の目の前に置かれた物は、布を顔に被せられていた。
証明したかった、僕は夢を見ているって。ここに寝ているのは、父の服を着た別人だと。または父が僕を驚かせようと寝たフリをしているのだと。
なのに、布をめくった下にあったのは紛れもなく父の顔で、身体はとても冷たかった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」
お父様、お父様、お父様っ!
なんで、どうして、どうして・・・・。
「・・・・解明しろ」
「はい?」
「お父様が行方不明になった日の、お父様の行動を解明しろ!」
「しかし、解明に充てる人員が・・・・」
「この屋敷の警備担当・メイドは今まで通り、仕事をしてくれ。その他の使用人には、一週間の休暇を与える」
「どうして、一週間なんですか?」
「一週間以内に調べさせる。休暇を与える使用人には、今まで通りのを賃金を払う」
「そ、それでは・・・・」
「早く手配をしろ!その後のことは全て私が責任を取る!」
「・・・・わかりました」
指示を出し終わって、僕は一人部屋に残された。
・・・・お父様、あなたは、死ぬその時に何を思いましたか?
継ぐのが僕では頼りないと、そう、思いましたか?
実際に、僕では頼りないと思います。けど、僕はお父様の死の真相を暴いてからでは進めません。
だから、調べさせてください。
向き合って、それから、お父様が守ったこの家を、僕が守ってみせます。
もう返事をしない、冷たくなってしまった父に、そう声をかけることしか、今は出来なかった。




