第三章(1) 父上と当主 By リオセスリ・テスロ
「もう一回、言え・・・・」
「で、ですから、ご主人様が発見されました」
「な、なんと!」
僕のもとに急に届いた知らせに、朝から驚かされていた。
「すぐに向かう!場所は?」
「そ、それが・・・・」
「どこへ向かえば父上に会える?」
「も、もう、お会いすることは出来ません」
え・・・・?
「も、もう、お会いすることは出来ないのです」
なぜだ?発見されたのだろう?
発見・・・・
「ご主人様は、お亡くなりになられました」
「だ、誰が、そんな嘘をついて良いと・・・・」
「嘘ではございません」
僕の乳母であり、一番怖いけれど嘘はつかない人物が、僕に向かってそう言った。
「ご主人様はお亡くなりになられたのです。つまり、貴方様がこれからのテスロ家の当主でございます」
「嫌だ!そんなこと認めない!」
「認める、認めないの話ではありません。認めざるおえないのです」
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
父上が死んでいる?そんなことはない。きっと、どこかで仕事があって、それをこなしているだけだ。
「当主様、この家の仕事の事、使用人の事。これら全て、ご当主様がお選び下さい」
認める、認めないじゃない。
その事を、今、自分が当主だと言われて始めて理解した。




