心のSOSを甘く見るな
犯罪者はどうして犯罪行為を行ったのか、考えたことありますか?
少なくとも一度や二度、もしくはそれ以上考えたことがあるはずです。
犯罪は様々な要因が重なって起こるものですが、集約すると一つの病にたどり着きます。
それが心の病です。
心が限界を越えると、人は常識、モラル、思いやり、善意が『どうでもいいもの』となり、ストレス発散の仕方が犯罪という形になるのです。
多くの方は、その犯罪者を見て「理解出来ない」「信じられない」と思い、非難し、「私はこうはならない」と思ったことがあるかも知れません。
犯罪者もまた、かつてはそう思っていた内の一人でした。
そう、決して他人事ではないのです。
人はそれぞれにストレスを抱え、それを発散しることで生きています。
ある人は娯楽を、ある人は恋愛を、ある人は好きな物を食べ、ある人は他人を攻撃して、ある人は他人の不幸を、そしてある人はストレスとなっている元凶から逃げることでストレスを発散してきました。
しかし一時的な発散してもすぐに膨れ上がるストレスが、逃げたくても逃げられないストレスが現実として襲い掛かって来る。
耐えきれなくなって心が壊れて、ストレス発散が犯罪行為となるか、最後の自制心で犯罪行為を起こそうとする自分から逃げて、最終手段の自殺となるか、どっちに転んでも最悪な結果となるでしょう。
そんな状況に誰にだって起こる可能性があるのです。
「私はこうはならない」ではなく、「私もこうなるかも知れない」と考えてより楽しい日々を、幸せな日々を、傷付け合うのではなく助け合う日々を送って欲しいと、筆者として私は願います。
心のSOSを甘く見るな。
病はすぐそこまで来ているのかも知れない。