表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
7/46

7・自分の魔法属性を知ろう

続きを投稿しました。

宜しくお願い致します。

≪誰にでも使える魔法の書 入門編≫

≪第四章 魔法を使うための基礎鍛錬≫の基本である≪魔力の体内循環≫が一通り出来る様になったので、一番の楽しみにしていた≪第五章 魔法を使ってみよう≫に進む事にした。


「まっほう、まっほう♪」


 ≪第五章 魔法の属性を調べてみよう≫では、≪魔力の体内循環≫で覚えた魔力の流れや感覚を元に、自然界に発生する魔力≪マナ≫と、体内魔力の≪オド≫を使って色々な現象を起こす事≪魔法≫を使うために必要な、自分の魔法属性の見分け方、自分の魔法属性に合った修行方法、魔法の発動の仕方、使い方の基本の他に、各属性の鍛錬方法、魔法を発動させるために必要な物(杖や魔法陣等)が書いてあったので、一度≪第五章 魔法を使ってみよう≫を終わりまで読んでみた。


「魔法の属性か…マンガとかでよくある攻撃魔法で定番の火の魔法は使えたらいいな、後はエアコン的な魔法とかも!ライトの魔法も使えたらいいな!」


 まずは、魔法を使うためには、魔法の練習が出来る部屋や、周りに人がいない広い場所か、結界を張った場所が必要らしい。魔法を失敗してしまったために魔力が暴走して、爆発とか、竜巻とか、吹雪等の災害が起きる可能性があるかららしい。僕には、そんな場所に心当たりは無かった。


 でも、そう言う場所を準備出来ない人のために、魔法の書には結界魔法で魔法を使うための練習場の作り方が書いてあり、魔法の練習の前に魔法の練習場造りをしなければ事故等が起こる可能性もあるので、魔法の練習場造りを始める事にした。


「魔法を使う練習の前に結界を造る魔法を使うのって結構ハードルが高いのかな?」


 もし、結界魔法が失敗したら魔法の練習をするために、どこか人のいない広い場所を探さないといけないかな?とにかく、先ずは結界魔法を試してみない事には始まらないので、魔法の書のページをめくる。



≪魔法の属性を調べてみよう≫の最初のページに描いてある魔法陣が、魔法の練習用の結界を造るための魔法陣で、僕の魔力と魔法を発動させるキーワードで、結界を造る事が出来ると言う事なので早速試してみた。


 この魔法陣には僕の血は必要無いとの事。血を使うのは初めに有った付録の召喚の時のだけで良いらしく、今回は必要ないとの事。


 まあ、魔法協会に入門するための契約の意味もあった事だし。痛い事はしたく無いよね!血を見るのも苦手だし!


「えっと、第五章の最初のページの魔法陣に手を置いてから、結界魔法発動」


 キーワードを唱えると、一拍おいて魔法陣が光だし、その光が僕の部屋の中に広がって行った。僕の部屋の床や壁や天井が仄かに光を帯びている。


「これが結界か!僕の部屋が魔力で完全に覆われていて、部屋の外と隔離された……?」


≪魔力の体内循環≫の時に覚えた魔力の流れを感じられる様になった能力で、僕の部屋以外の魔力が全く感じられなくなった。最近では集中すると僕の周りや離れた所で発生していてそれらが流れて行き循環している魔力を感じられていたのに、その感覚が途切れてしまい集中しても、僕の部屋以外の場所の魔力は感じられなくなった


「…んー。何も感じられない、完全に隔離されている。考えてもしょうが無いか。魔法の書に結界の解除の仕方も書いてあるし。とりあえず次に進もう!」


 魔法の書に従って自分の魔法属性を調べてみる事にした。


 基本的に誰でもほぼ全ての属性が使えるらしいけど、その中に得意不得意な属性が有り、得意な属性魔法の場合には魔法の効果が強くなり、逆に不得意な属性魔法の場合には魔法の効果が弱くなったり、魔力を消費するだけで魔法の効果がほとんど現れない事もあるらしい。


「水晶玉を軽く両手で包み込みながら、水晶玉に魔力を流し、魔力を水晶玉に留めるイメージで、出来るだけ長くそのままの状態を保つか…」

 

 簡単そうに書いてあるけど、結構難易度が高そうだ。≪魔力の体内循環≫が身に付いていないと、かなり難しいと思う。この魔法の書は最初から順番に学習していかないと、魔法が使えない様になっている。


 もし、自分の好きな所だけを端折って学習して、魔法が使えたとしても、精度や効果や威力等、魔法の性能が全くと言っていいほど悪くなるらしい。でも、天才と呼ばれる人達は、感覚や感性で魔法を使うので、これはあくまで一般人に向けての話。


 でも、基本が出来ていないと、天才でも必ずどこかにわずかにだが魔力のロスが出来てしまい、その少しの魔力のロスで、凡人でも天才に魔法勝負した時に勝てるかもしれない弱点や隙になるとの事。


 凡人でも天才に勝てるかもしれない、今の僕にはとてもイメージがわいてこない、遥か遠い世界の話の様だ。


 僕は最近の日課になっている座禅を組み、魔法書に書いてあった通りに、水晶玉を軽く両手で包み込みながら、水晶玉にゆっくりと少しずつ魔力を流して行き、魔力を水晶玉に留めるイメージで魔力をボール状にする。出来るだけ長くそのままの状態を保つために、水晶玉と魔力に集中していった。


 いつもやっている≪魔力の体内循環≫の延長みたいだ。≪魔力の体内循環≫が身に付いてきているので、特に難しくは感じない。逆に水晶玉と魔力で造ったボールの大きさを同じ大きさにする事の方に意識が向いていった。


 すると、いつもは靄の様に霞んだ白っぽい色だった魔力が、ゆっくりと赤や青色、黄色等に変色し初めて最後には黒くなったかと思ったら、色々な色に点滅を始めた。そして、水晶玉が魔力を通していない時の透明に戻った。そのまま魔力を維持し続けても良いのかなと思い始めた時にそれは起こった。


 突然、水晶玉が激しく輝き出したので目を瞑り顔を背けた。何秒かそうしていると、あれだけ激しかった光が次第に弱まって行くのがわかった。僕は薄目を開けて水晶玉を見てみると、水晶玉は虹色に輝いていてとても綺麗だった。その虹色の光が少しずつ徐々に弱くなっていき消えてしまった。


 とても、幻想的なものを見てしまって僕は、一時、惚けてしまっていた。


 そして、再起動を果たした僕が目にしたのは、透明では無くなってしまって全体がヒビだらけになった水晶玉だった。


「壊しちゃった…かな?」

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ