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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
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5・魔法の基礎を学ぼう

続きの修正が出来ましたので投稿しました。

宜しくお願い致します。

「ただいまー」


 家に帰ると、僕はLDKに行き自分のおやつを確保してから、自分の部屋に入った。


 担任の先生のお小言を回避するために、まずは宿題を片付ける事にする。魔法の書の事が気になるけれど、居残りで勉強なんて絶対にやりたく無いからね。とにかく算数の面倒くさい宿題だったけど、ここは集中、集中っと!


 わからない所は適当に答えを書いて、わかる所を主に答えを書いて行く。宿題が終わった頃にはかなり時間がたった様で、秀二が家に帰って来た音が聞こえた。


「ただいまー」


 時計を見ると、午後五時半を過ぎていた。基本、秀二は学童保育の時に宿題を終わらせるし、残ってもLDKで宿題をする。宿題が終わっても、お母さんが帰ってくるまでテレビを見るので、二階に上がって来る事はほとんど無い。



 学習デスクの上を片付けて、本棚から≪誰にでも使える魔法の書 入門編≫を取り出す。学習デスクの引き出しからは、水晶玉を取り出して魔法の書と共に学習デスクの上に置く。


 昨日の続きから始めるので、魔法の書を開き昨日座禅の事が書いてあったページを開く。


 第四章 魔法を使うための基礎鍛錬


≪付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖が召喚できたら、魔法を使うための基礎鍛錬の準備をしよう。≫


 昨日読んだ、魔法を使うための基礎鍛錬の準備は~を読んでいき、その続きを読んでいくと。


 腹式呼吸を行い心が落ち着いてくると、次第におへその少し下にある丹田と呼ばれる所が暖かくなって来るそうだ。その体内にある暖かい物の正体が魔力らしい。


 丹田が暖かくなって来たら、その熱を胸に向かってゆっくりと上げて行き、さらに左手へと移動させて組んだ手と水晶玉を介して、右手へと持っていきまた胸に戻すようにすると書いてある。逆回転も必ず行う事と書いてある。


 慣れてくると水晶玉を使わずに行い、それも出来ると今度は丹田で発生した熱を手や足や頭など、色々な所に移動させるように書いてある。


 これが魔法の基本中の基本である≪魔力の体内循環≫と言う訓練だそうだ。魔法を使うためには毎日欠かさず行い、日々自分の体の中にある魔力や魔力の流れを確認する作業と言う事だ。これによって魔法の精度や威力、スピードにも影響するらしい。


 さらに読み進めて行くと、≪魔力の体内循環≫の基本が出来てくると。水晶玉無しで≪魔力の体内循環≫を行い、左右の手の平を5センチ程離してから魔力を循環させると書いてあり、それが出来る様になると10センチ、15センチと段々間隔を放していき、最後には両手をいっぱいに広げた状態で、魔力を頭の上を飛び越えさせて左手から右手に循環させたりできる様になるとの事。


 手だけでは無く、指から指へ、頭や足でも行い、手から足へ、足から手へと様々な≪魔力の体内循環≫について記述があった。


 ベテランになってくると≪魔力の体内循環≫中に体内の魔力をボールの様に壁や天井に向かって放出して、跳ね返って来た魔力を体内に再度取り込む事ができる人もいるとの事。


「…まるで、マンガの主人公か大道芸人みたいだね!」


 学習デスクの椅子の上で座禅を組み、手に水晶玉を持ち呼吸を整える。目を閉じて腹式呼吸を行いながら丹田を意識する。


「スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー」


 深く息を吸い込み、ゆっくりと肺を空にする様に吐き出す。またゆっくりと息を深く吸い込んでゆっくりと吐き出す。初めには色々と考えていてけれど、時間がたつにつれて何も考えられなくなり、お腹が暖かくなって来た。 


 そうして何も考えずに座禅をしていると、僕の部屋のドアがノックされたので気が付いた。


「お兄ちゃんご飯だよ」


「う、うん、わかった」


 いつの間にか時間も過ぎ、お母さんが仕事から帰ってきて晩御飯の準備も出来たみたいだ。


 僕は座禅を辞めて晩御飯を食べるために、部屋から出て行った。



 晩御飯を食べ終わった僕は、早々にお風呂に入り宿題をするからと言って自分の部屋に戻った。


 部屋に戻った僕は、学習デスクの椅子に座ると、もう一度座禅を組んだ。


「スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー」


 深く息を吸い込み、ゆっくりと肺を空にする様に吐き出す。またゆっくりと息を深く吸い込んでゆっくりと吐き出す。晩御飯前より早く頭の中の雑念が無くなり、お腹が暖かくなって来た。

 

(このお腹の中の暖かい物が僕の体の中にある魔力なんだ!)


 お腹の中の暖かさを感じながらそんな事を考えていると、少しずつ意識が薄れてきた。


 ゴン


 何かに頭をぶつけてその衝撃で気が付いた。学習デスクの椅子に座って座禅を組んでいて、また眠ってしまった様だ。学習デスクの上に置いてある魔法の書に頭をぶつけたみたいだ。


「…うわっ、また寝ちゃったのか!でも、あのお腹の中の暖かく感じたのが魔力か!」


 僕は一旦休憩をしようと思いトイレに行き、気分転換をする。

(お腹の中の暖かい物が魔力って言うのはわかったけど、お腹の中が暖かくなると眠たくなるから、つい眠ってしまう。何か眠らない方法は無いのかな?眠らない様に意識しないと…)


 トイレから戻るとまた学習デスクの椅子に座り、座禅を組んで目を閉じる。呼吸を落ち着けて腹式呼吸にを始め、意識を丹田に集中するとお腹が段々と暖かくなって来る。お腹が暖かくなってくると少しずつ意識が薄れてきた。


 そして翌朝、学習デスクの椅子に座った状態で、学習デスクの上に置いた魔法の書に頭をぶつけて目が覚めました。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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