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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
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3・魔法の練習をするための準備をしよう

何も思い付かないので、気分転換に昔た試しに書いてみた物を修正?して投稿しました。

宜しくお願い致します。

 少し時間がかかったけど頭が再起動したので、魔法の書の≪付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖を召喚してみよう≫の続きを読んでみると、≪準備する物、針又はナイフ等の刃物≫と書いてある。


「何のため?」


 刃物と書いてあったので、少しだけだけど嫌な予感がして来た。続きを読んでみると、魔法の書の初めの方に描いてあった魔法陣に、僕の血を一滴垂らして名前を言いながら左右どちらかの掌を当てて、エクスタール魔法協会に入門するために、魔法の書と契約をしないといけないと言う事みたいで、入門が認められると付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖が召喚できると書いてある。


 本物の魔法の書らしくなってきた。血を垂らすとか、契約とか、召喚とか、まさしく魔法って感じだよね。


「痛いのは嫌だな、痛い思いをして偽物だったらバカみたい。でも、もし本物なら……」


 痛い思いをするのは嫌だけど、≪魔法≫と言う魅力の方がはるかに強い。でもやっぱり、痛いのは嫌だな。


「本物なら魔法が使える‼」


 僕は魔法の書をめくって魔法陣のページを開いた。そして、塾に持って行く鞄の中から筆箱を取り出して中に入っているコンパスを取り出した。


 学習デスクの上に置いてあるティッシュペーパーを1枚手に取り、ティッシュペーパーに唾を吐き出して唾をしみ込ませる。唾をしみ込ませたティッシュペーパーで左手の親指の指紋の所を拭き、次にコンパスの針の先端を丁寧に拭く。消毒になったかどうかわからないけど、ばい菌は怖いよね。


「痛くない!痛くない!痛くない!」


 何度も言って呪文の様に唱える。痛いのは嫌なので、深呼吸を何度も繰り返し心を落ち着ける。魔法陣の上に左手とコンパスを持って行く。左手の親指を立てて軽く握り、ゆっくりとコンパスを近づけ、「痛くない」と心の中で念じながら、ゆっくりとコンパスの針を左手の親指に突き刺した。

 

「……ッツ‼」


 一瞬体がビクッと緊張して左手の親指に心臓が有るかの様に、心臓の鼓動に合わせてドクドクと鼓動をする。コンパスの針が2ミリ位左手の親指に刺さっていた。コンパスの針をゆっくりと抜くと、左手の親指に濃い赤色の球が浮き上がってきた。


 僕は、浮き上がって来た血を魔法陣の中心に拭う様に付けると、そのまま左手を開き魔法陣に押し当てた。


「○○小学校 5年3組 11番 高木 恵一」

 

 一気に言い切った。


 別に学校名とかクラスとか出席番号とか必要無いと思ったけど勢いで言ってしまった。誰かが見ている訳でもないのに思わず周りを見てしっまた、少し恥ずかしかったです。


「…?」


 特に何も起こりません。


「…??」


 やっぱり何も起こりません。

 …現実の厳しさを知った気がした。現実の世界に魔法なんてあるわけ無いよね。マンガとラノベの読みすぎだ。と思って一人落ち込んでしまいました。


「…!!」


 突然魔法の書に描いてある魔法陣から光があふれ出し、一瞬強く光った。光から目を反らす様に上を向くと部屋の天井から、水晶玉と茶色い服みたいな物と長さ20センチくらいの木の棒がゆっくりと降りてきた。


 僕はそれを慌てて受け止めると、学習デスクの上に並べる。水晶玉は直径10センチ位あったから頭の上に落ちて来なくて良かった。あんな物が頭に直撃したら痛いどころではなかったと思うよ。


 …本当に良かった。


 水晶球を手に取ってみても、はっきり言って良し悪しはわからない。

次に茶色の服みたいな物を手に取って広げてみる。見習いのローブらしいです。薄手のフード付きの服かな?丈が少し長めだけど冬に着るのには良いかも?ちょっとデザインが古いけど。今は秋だから、もう少ししたら活躍するかも?


 最後に長さ20センチくらいの木の棒。見習いの杖。全長は20センチくらいだけど、片側の5センチくらいは太さが2センチ位の8角形、残りの15センチくらいは太さが1センチくらいから少しずつ細くなり、先の方は太さが5ミリ位の8角形。音楽の授業の時に先生が使う指揮棒の太い版かな?杖って言うより木の棒だよね!箸の持つ所が太くなった感じかな?


「……?」


 付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖を学習デスクの上に置いた時に気が付いたけど、これって召喚魔法?って、言うか魔法の書との契約が成功したって事だよね!


 初めは何が起こったのか理解が出来なっかったけれど、時間が経つにつれて目の前で起きた現象が理解出来る様になって来た。


「ヤッター本物だー!うわっ!」


 椅子に座った状態で思いっきり万歳をしたので、椅子ごと後ろにスッ転びました。幸い、頭からフローリングに倒れなかったけど、腰を椅子の背もたれでかなり強くぶつけました。


「…いったーい!」


 スッ転んだ時に結構大きな音がしたのに、誰も僕の部屋に様子を見に来なかったのを、眠気もあった事と少しテンションが高かった僕は、何もおかしいとは思っていなかった。

はっきり言って、目の前の事で一杯一杯でした。その事に気が付くのは、もう少ししてからでした。


「びっくりしたー!」


 倒れた椅子を起こして、椅子に座り直す。スッ転んだ事で少し冷静になったみたい。とりあえず、付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖を脇にずらして魔法の書を見る。


 魔法書の魔法陣が最初は黒かったはずなのに、魔法陣は赤く変色していた。


「僕の血を垂らしたから?血を吸ったの?血で描いた魔法陣ってキモイ…」


 て、言うか不気味だよね!禍々しいと言うか、おどろおどろしいって言うか。マンガとかでよくある悪魔への生贄や召喚を想像してしまった。魔法陣は鮮やかな赤で血の様な赤黒い色では無いけれど、赤イコール血を連想してしまう。


「それよりも次は?」


 魔法の書のページを≪付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖を召喚してみよう≫の所までめくる。

 

 その隣にはこう書いてあった。


≪付録の水晶玉、見習いのローブ、見習いの杖が召喚できたら、魔法を使うための基礎鍛錬の準備をしよう。≫


 魔法を使うための基礎鍛錬の準備は、見習いのローブを着る(着なくても良い、魔法の鍛錬のための雰囲気作りの意味もあるとの事)、そして楽な姿勢で座る(座禅を推奨)とある。そこで水晶玉を両手で軽く包み込むように手を添え、足の上腿の辺りへその前に持ってきて腹式呼吸で心を落ち着けるとある。目を閉じて集中するのも良いとある。


「マンガとかである、瞑想ってやつかな?」


 早速僕は、パジャマの上から見習いのローブを羽織、魔法の書 入門編と水晶玉と見習いの杖を持ってベッドに移動した。


「座禅って初めて組けど、案外難しいし足が痛い!」


 ベッドの上で座禅を組もうとするけれど、足をうまく組めない。魔法の書に座禅や略式の座禅の組み方等楽な姿勢の座り方のイラストか描いてあったので、イラストを見ながら略式の座禅を組む。


 組んだ足の上に水晶玉を軽く持って、へその前に来る様にして置く。

そして腹式呼吸を始める。


「スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー」


 心を落ち着けようとするけど、腹式呼吸ってやった事が無かったので難しかった。軽く目を閉じてお腹を膨らませる時に息を吸い、息を吐きながらお腹を凹ませる。


 それを繰り返すうちに少しずつ意識をしなくても、腹式呼吸が出来る様になってきたので、ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐く繰り返すうちに段々と心が落ち着いていき、お腹の辺りが少しずつ暖かくなって来た。


 そして座禅を続けて行くうちに、少しずつだが意識が段々と薄れていった。


 はい、寝てしまいました!子供だから仕方無いよね?

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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