3 (途中)
書きかけです。
体育館の並んで設置されているソファーに横たわり練は寝息を立て眠っていた。
「よく寝れるわね。」
「昨日は眠れなかったと言ってたからな、流石寝不足と試合の疲れが重なってるんだろ少し寝かしてやれ。」
数原親子は並んで練を見ながら会話を交わした。
すみれは少し呆れるたような顔し、英明は表情を変えずに練の顔を見ていた。
「お父さん、練は次の試合勝てる?。」
娘の問いに。
「拳進の黒帯相手に勝ったんだ、トップクラスの選手の前に立てる最低限の実力が有るのは証明したんだ、後は爺さんの研鑽が間違いじゃ無ければ。
十に一つ、いや一か八か位で勝てると思ってるよ。」
そう返した直後。
「初めて試合に出る人間が一か八かとは言え、神谷に勝てると言うとは凄い自信だな英明くん。」
背後から声がし2人は振り返る、そこには拳進会館長松田 圭相の姿があった。
声がした直後こそ驚いたが2人は直ぐに知人にするような軽い挨拶をした。
「松田の叔父さんお久しぶりです。」
「やあすみれちゃん3年、いや4年ぶりかな美人になっね。」
「今年から大学生になります。」
そんな会話をした後英明の方を向く、お互い目が合う。
「松田兄さん、今回は大会参加いただいてありがとうございます。」
空手式の押忍の動きをする、松田は右手の平を上げ。
「いや家(拳進)とは連盟ですし前にも言いましたが気になさらず。」
「所で館長がこんな所に居ていいんですか?。」
松田は寝ている練の方に視線を向け。
「彼と少し話しをしたくて来たんだか。」
英明も練の方に視線を向ける。
「今は寝てるんで勘弁を。」
残念そうな顔すると背を向け、長居は出来ないから戻ると言い数歩歩きそして足を止めた。
「本気で一か八かでも神谷に勝てると思ってるのか?。」
背中越しに問う。
すみれはゾクッと背筋に悪寒を感じ身を一瞬だけ怖ばせ、英明は真剣な眼差しをつくり。
「寝てるから言いますけどコイツは天才ですよ、ただ同じ才能て面なら神谷くんの方が上でしょうでも。」
「でも?。」
「フルコンタクトルールの試合なら勝目は有ります、そう言う技術を親父は創たハズだから。」
松田はそれを聴くと歩きながら。
「なら楽しみに観させて貰うよ。」
返して去って行った。
『数原先輩、これで家の神谷が勝てば少しは私の心残りも晴れますかね?。
彼方の居るべきだった場所に居る自分の役者不足だと思う気持ちと。
結局1度彼方に勝てなかって空手家としての無念が。』
左足に重い蹴りが入る、その重さに太腿から大きく弾き飛ばされて体の内側に動かされる。
『まだっ!。』
痛みに歯を食い縛りながら反撃を蹴られ浮いた左足を踏み込もんだっけ瞬間。
「ドッサリ」
試合場に思い切り倒れ込んだ、素早く立ち上がろうと体を起こし右脚を軸に足に力を込めてた。
だから腰が膝辺りと同じ高さまでしか上がらなかった、その直後左太腿に痛みが走り更に動こうとしてもピクリと動かない。
「一本、それまで!。」
主審も声が辺りに響く、下段右回し蹴りで王者・森山 斉の一本勝ちで有る。