吉川恋太郎…人間ドックでの事件簿 続々編
そう言えば…!
先週末は美由紀と自宅で逢っていたら、
突然ドアが開いて…!双子の妹の由紀美が乱入してきたんだよな…⤵散々な週末になってしまった…⤵でもこれで終わりじぁなかった…⤵週明けに美樹と青山通りを歩いていたら…美由紀と由紀美が…!?私立探偵を雇って尾行してた…⤵立ち直れんほど、罵詈雑言浴びせられたもんな…⤵
「その表情から察すると、修羅場だったんですね!人生プラマイゼロですから!またいい事もありますよ⤴!では次の検査に向かいましょう!」
秤塚巻男が、上目遣いで語る。
計測だけなのに…⤵
変な人生暴露までしやがって!
「では吉川様!次は胸部レントゲンで、お願いします!」
コンシェルジュ安西に連れられて、レントゲン撮影室に向かうと…!
そこには…⤵
全身黒ずくめのドクターコートを羽織り、着ているウェアもシューズも…⤵すべて黒だった…⤵そして顔には黒マスクと黒サングラス…!
「ども…!レントゲン技師の黒田暗次です。そちらでクランケウェア脱いで、上半身裸になって下さい!」
「えぇ…」
吉川がクランケウェアを脱いでいると…?
レントゲン技師の黒田がポラロイドカメラを持って撮影しだした。
「なんなんですか…!?人の裸体を勝手に撮るなんて!」
「ふふふふふふ⤴このポラロイドカメラは、NASAが極秘に開発した最新式のレントゲンカメラを内蔵してるのです!」
「マジですか…!?どこでそんなカメラ仕入れたのですか…?」
「ふふふふふふ⤴私は以前勤めていたのが、(株)スケルトン撮影ですよ!なんでも透けるレンズを開発していましてね⤴NASAから莫大な資金援助もありましてね!」
10数枚撮影すると…!黒田は撮影したポラロイドを眺めている。
「吉川様…!あなたの胸部に…?」
「えぇ…⤵」
「あなたの胸部に…?」
「なにやら…!?」
「なななななにやら…⤵」
「結核のような症状が見当たりますよ…」
「うそぉ〜ん…」
「あ…!違いました⤵」
「どゆことですか…!?」
「これはですね!先天性巨乳症シンドロームに胸部が侵されつつあります⤵」
「先天性巨乳症シンドロームって…?」
「はい!巨乳症シンドロームです!よく聞いてください。人には2種類の性染色体(X・Y)がありまして、男性はXY、女性はXXの組み合わせを持っています。しかし吉川様の染色体は、XXYとなっています。その染色体不都合によって、巨乳症シンドロームになっています!」
「ママママママジで…⤵」
「えぇ…⤵恐らく数ヵ月後に乳房が膨らみ始め、巨乳化するでしょうね!」
「どうすればいいのでしょうか…?」
「郷に入れば郷に従えですよ⤴おめでとうございます⤴吉川様!新生活のスタートですね⤴はい!ではこれで!」
レントゲン撮影室から放り出された吉川を、
コンシェルジュ安西が見つめる。
すると…?
吉川は両手で胸を隠すような仕草をする…⤵
「みみみみみみ見ないで…⤵お願いだから⤵」
To be continue.