9話 質問タイム
「ふむ、向こうでは向こうでお主の家族もできようが。そこはどうじゃ、イネガル殿」
ふと彼につられて、視線をずらすと子供のような姿の神がいた(もう話の流れ的に神確定でしょう)
「えっと、結局死んだら向こうでも修行できて、地球でも修行できたり、修行中の家族に会えたり、そんな感じにすれば良いんでしょ?
向こうで死んだら、基本向こうで修行して、僕が地球に遊びに来る時に付いてくれば良いよ。結構な頻度で地球来るから。もし僕が地球に興味がなくなっても、君が異世界と地球を渡り歩くことができるくらい魂を磨くまではたまに連れて来てあげるよ」
「初めまして、異世界の神様。色々考えてくださってありがとうございます。」
とりあえず初対面の方なので頭を下げる。
子供の姿とはいえ、神様なのだ。
「おぉ~、やっぱり礼儀正しい良い子だねぇ。特にちゃんとこの場で名前を呼ばないところが素晴らしい。よろしく~」
「ありがとうございます、あの、幾つかお尋ねしてもよろしいでしょうか」
時間をとってくれている彼とイネガル様両方に尋ねる。
両方ともうなずいてくれた。
「結構な頻度で地球に訪れるとおっしゃいましたが、どれくらいですか」
これで1000年に一度とかなら笑えない。
「地球のカレンダーで毎月かな」
思ってたより全然多いよ!!???
「イネガル殿は地球の、それこそ異世界譚やゲームが好きでの。よく漫画やゲームを買いに来る。そして、そういった世界を作りたいと星を一つ作り、再現したそうじゃ」
「まぁ、途中からはあの子達の好きなようにやらせただけだけどね。手を加えるより自分が作った箱庭を自由にしていたらどうなるか見ていた方が楽しいし」
「それでも生命が生まれる環境を一から作ったのだから凄いものよ、わしには想像もつかんよ」
「地球がモデルケースで既にあったしね、地球を一から作った神様達は凄いよ。もちろん、人間から神にまでなった君もすごいと思ってるよ。うちのところからはそういうの出てないからね。一回人間が滅びそうになっちゃったから、病気を治してあげたら強い信仰になっちゃって。他の信仰が出る余地がなくてねぇ、正に唯一神なの、寂しい」
「そうすると死者の魂を磨くのとかはどうするのですか?唯一神ならば漫画を読んでいる暇とかはないのではないですか?」
「ん?うちはねぇ、現世も修行、死後も修行!はまだやっていないんだよね、とりあえず。言うなら現世も修行、次の生も修行でね。地球ほど生き物の数が多くないから、魂が戻ってくれないとバランスが崩れちゃうかもだし。まぁ、他の神とか生まれたら手伝ってもらって死後を整えるかもね」
ちなみに死んだら、一本道に机が並んでいて、次はどの生物になりたいですか、なりたいものに丸をつけて箱の中に入れてくださいってしてるよ。めっちゃ楽と言っていた。
地球の多神教としても微妙なのだろう、渋い顔をしていた。
「あと、異世界とはどういうことですか?他の星とかではなくて?」
「ん~、説明が面倒なやつだなぁ、その質問。とりあえずこの銀河系ではないし、君流にいうなら平行世界でもない。
まず、世界が始まったときから世界はいくつもあった。そしてその世界の間には薄いカーテンがかかっているものとしよう。このカーテンでお互いあまり干渉はできないようになっている。干渉したければカーテンを開ければ良い。僕が移動しているのはカーテンを開けているわけだね。
そして、それぞれの世界に神がまずは一人なり数人なりいた。そして世界を開拓したんだ。しなくても良いけど暇なだけだからね、生物を作るのが最初かな、一般的には、たぶん」
お茶を飲み、ずずっと。
いつの間にセットされていたのか。
「なぜ、世界が初めから幾つもあったのか、何故分けられているのか、それを知っている神は知らない。だけど、たぶん世界の意思で僕達、始まりの神が生まれたんだと思うんだよね。世界として誕生して、誕生が完成、これだとつまらないと世界がさ。
幾つも分けられているのは多種多様な世界をお互い見合うことで、神同士で成長し合って、更に世界自身を面白くしてほしかったんじゃないかな」
始まりの神の一柱とか!!
実は凄い大物だった、けど
「ありがとうございます、異世界の神様は始まりの神の一柱ということですが、他の神などは作らなかったのですか?」
「うちの世界は他と比べて狭いからね、最初にいたのは僕一人だけだったんだ。それで試行錯誤して、生物が生まれたと思ったら袖引っ掛けて他の星にぶつけて全滅とかね。磨かれた魂も信仰もそんなだからなくて、一人ぼっち。ようやく異世界に行けることを知ったから、ずいぶんと前にここを見させてもらってね。生物の住める星は作れた。さて、どんな生物達にしようかと思ったら・・・」
「思ったら?」
「漫画とかゲームにはまってね!!あぁこういう世界が良いなぁと。地球のような形態も良いけど人類が調子にのっちゃってるし、人類がどんなに頑張っても勝てない生物がいたら違うかなぁとか。地球真似してるけど、核とか迷惑な兵器を食べても大丈夫な生物を作ろうかなぁとか。温暖化とか起きないように木でできた魔物いたりすると良いよねとか、地球の良いとこどりをさせてもらってるよ」
「ということは、まだ星としては100年にも満たないのですか!?漫画とかってそんなに昔からはありませんよね!??」
「あぁ、そこは種まいて時間をちょっと早送りしたから、地球で言う中世位にはなっているよ。まさに冒険譚的なね☆」
あぁ、でも魔物も人間もいる世界で近代になったらどうなるかとか夢あるよねぇ、ロマンは薄れるかもだけど、と呟いていた。
あ、この人オタクだ(今さら)
「地球では時間を戻したりとかはできなかったらしいのですが、早送りとかできるんですか?」
「あぁ、それは地球だからじゃの。神が一人ならば他の神に遠慮することなく世界の時間を変えられる。ただ、地球は神が多すぎるので、各方面に了承を得ることが事実上不可能に近いというのが正確じゃ。ここだけ時間を巻き戻したが、向こうは時間が進んでいるなどが起きると世界の崩壊につながりかねないからの」
な~るほど
「さて、他に質問はあるかな?要望でも良いよ」




