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8話 異世界って何故急に?

「5:異世界に転生する」


はい?


「はい?」


「じゃから、異世界に転生する」


いやいやいやいや、何その急な選択肢。

死後の話の前提崩れたよね。

聞き間違い?


「イセカイってどういう意味ですか?どこの言葉ですか?私って誰ですか?」


「異世界といったら、異なる世界という意味で、お主の国の言葉じゃろう。お主は松田透じゃ。お主は異世界物の本や漫画、アニメなどが好きじゃろうに。何を突然意味から聞き出しておるのじゃ」


呆れた顔されたけど、納得いかない。

確かに、異世界物の物語は大好きだ。

剣と魔法とドラゴン、ギルドがあったり、恋があったりの冒険譚。

今どきそういう世界観を知らない人は絶滅危惧種ではないだろうか。

そして、俺は割とオタクだ。

ガチ勢が分からないから、なんとも言えないけど、休日は引きこもってゲームや物語の中に没頭することも多い。たぶん割とオタクだ。


ただ、さっきまでの話と整合性が合わな過ぎて戸惑っているのだ。


「死んだら死後の世界で魂を磨く修行ですよね、ほぼ例外なく。そういう話を今してましたよね?」


「しておったの」


「それで、どうして異世界へ転生へとお話が飛ぶのですか?」


告白しよう。

死んだ、

神様がいらっしゃった、

死の理由をわざわざ説明してくださった。

ここまできたら、確かについに「異世界」デビューか!

とかは思った。

思ったよ?

けど、いい加減なようでちゃんと死後はこうなるって仕組みがあって、あるならばそれに則るべきだし、神様はその仕組みを守るべくしているのだろうと、話を聞いて諦めていた。


「まぁ、話を聞くが良い。まずは説明させい、混乱するなとは言わんがな。お主からするとさっきまでの説明はいったいどこへ行ったというところじゃろう」


うんうん。


「申し訳ありません」


「良い良い、まぁ茶でも飲んで聞けぃ」


ずずっと飲んだら少し落ち着いた。


「さて、どこから説明したら良いか。信仰心が高い死者は歓迎されるのはもう分かったの?」


はい


「そして、できるなら自分の所に来てもらって手伝ってくれるようになってほしいと、神達が願うのも分かっておるの?」


はい


「そして、お主は色々な神達からオファーが来ていると伝えたの?」


はい(照れ)


「それでの、また神達で喧々囂々となったのじゃ。会議ですらない、いかに自分の所がふさわしく、他が合ってないかのヤジの飛ばしあい、奪い合い取り合いになったのじゃよ。」


そこまで人手不足なのか、神界は!?

鳥肌が若干立った気がする。


「さっきも言ったが普段はこんなことは起こらん。どこにでも行くことができる可能性持ちで、わし達のミスで死んだという特殊極まるケースじゃからな。人手不足のところもないではないが、あの騒動はどっかの神の売り言葉に買い言葉からじゃな。

お主は評判良いのじゃよ、多神教を信じ、仏を信じ、道祖神を敬い、唯一神を否定しない。皆好意からのオファーじゃった。いつの間にか殴り合い(言語的な)になったがの」


あ、また疲れた顔している。


「そこでの、ある太陽神が怒ったのじゃ。流石の唯一神も仏も神々も、太陽神には一目を置いておる。あそこに何か生じると全てが滅ぶでの、あそこは休暇なしじゃからな、交代要員は必ず複数名。仕事中に寝ないように監視役を複数名。昔はそこまでじゃなかったが、今は太陽神の信仰を持っているところは昔に比べれば圧倒的に減ったからの、太陽神でなくなった神もいる。あそこほど休暇が取れん場所は月の神以外なかろうよ」


日本には太陽神があるけど他は今はどうなんだろう。

ちょっと思いつかないところにぞっとする。


「曰く、好意のみからならばともかく、仕事を手伝ってくれるやもと下心を神が抱くとはなんたることか。魂の修行が足らん。選択肢があり、我らに落度があるならば本人に選ばせてやれば良いだけの話。そうではないか?そもそもが人類削減化計画から発端が生じておるのだから責任は皆に多かれ少なかれあるのじゃ、と」


流石に明朗だ(太陽にかけて明るいという言葉を使いたかっただけ)


「そこでの、本当にお主が望みそうな選択肢が、望みうる選択肢がそれだけか尋ねられたでの、調べたらお主は異世界譚に憧れておるのが分かった。怖い話から冒険譚まで、よく読んでいるのはそのような世界に憧れておるからじゃろう?」


はい、そうですが・・・。

調べられた?

私生活を?

エロ本とか、性癖も?

っていうか、片さないまま死んだから親にバレる?

やべぇ、死にてぇ。


「ん?なんじゃ、今日一番の恐怖と後悔と羞恥が混じった絶望の顔をして。安心せい、お主を数日覗いておっただけじゃ、プライバシーに深く関わるようなところは見ておらん。トイレだ、風呂だ、エロ本じゃ、そんな所を覗いて何が楽しいのじゃ」


「・・・・・・違うのです、いやそこも大事なんですけど。私は突然死ですよね、親が私が残したエロ本とかを見るのが、辛くて、もう死にたい」


「その願いは既に不本意ながら叶っておるからの騒動じゃがな。」


本っ当に不本意そうにふんっと鼻息を鳴らしてこう言った。


「いずれにせよ、後で枕元に立たせてやるからそこで見られたくないことを伝えぃ」


!!??


「良いんですか?!!」


「本来は良くないが、お主は来月の連休にでも捨てるなり整理しようとしておったじゃろう。その機会を奪ってしまったこともあるしの。本当なら他の者なら、何もできずに親バレして絶望じゃよ。若い男はほとんどがそうじゃ。ある意味最初の修行じゃ」


そうか、そうか、そうか!!!


「大好き、神様!」


ちゃぶ台がなければ抱きついていた。


「安い好きじゃの、さっきまでの真面目なお主はどこへ行った」


じと目でこちらを見なさる。


「本題に入って良いかの。そこで、異世界からよく地球に来る神にそっちに連れていくことになっても大丈夫か聞いたら、良いというか大歓迎というでの。選択肢に加わったのじゃ」


言うか迷っている様子だったが、結局言うことにしたらしい。


「わざわざ選択肢が増えるように誘導したのは、ぶっちゃけ、お主が騒動の原因ならばお主を遠ざけてしまえば良いという魂胆があるのじゃろうよ。お主には神の嫌なところばかり見せておるの、すまないのぅ」


「いえ、どれも理由がはっきりしていますし。皆様からの好意もちゃんと伝わっています。皆様にありがとうございますとお伝えください。」


「確かに伝えよう。しっかりとせんと、もしかしたらこの神の居場所で信仰心を無くす者が出ていたのかもしれんのだ。より一層死者の先達、目標として緩むことなく励むようにとも。」


深く頭を下げ、お願いをしておく。

こんな自分を神々が欲しがってくれたのだ。

嬉しいに決まっている。


「さて、その異世界じゃが」


思わず、前のめりになる。


「正直、お主をそちらに遠ざけたい神の意思により、お主の望み通りの世界を探したわい。剣で魔物と戦う冒険者がおり、魔法を使える者もおる。ドラゴンもおる。あぁ~、ドラゴンと竜の違いをわしは知らんから竜であったらすまんn」


「竜でもドラゴンでも大丈夫です、むしろまとめてウェルカムです!!」


言葉を遮り、ちゃぶ台の真ん中まで身を乗り出す。

むふ~!鼻が膨らむ、目が輝く。


「お主の好きなもふもふはないのではないか?鱗っぽいし」


「竜やドラゴンは憧れなんです!鱗も柔らかいかもしれないじゃないですか!!それに知性をもった動物、しかも人間の言葉話してくれるかもしれないんですよ?色々な話が聞けそうじゃないですか!倒すのもロマンに満ち溢れていますよね、でもなるべく殺生はせずに仲良くなりたい。もう抱きついてみたい。鱗で切れる?それが何ですか?ご褒美じゃないですか?ドラゴンに食べられる最期も良いなぁ。猫科とか犬科の魔物もいるのですかね、あぁどれに最期は食べられよう。仲良くできますかね。魔物とは戦うしかないんですかね。そしたら人間の敵に周りかねないですが、それも大丈夫ですか?世界とか信仰とか罪的に。それに私はもふもふが最高だと思っておりますが、動物は全般的に好きですよ。蛇やイモリ、ヤモリも目が可愛いですし、コモドオオトカゲとかも大きくて毒持ってて、可愛いですよね。カバとかサイは男の憧れですし、キリンなら思いっきり足でズドンと機関銃みたいに打ち抜くのを見てみたいですよね、・・・虫は苦手ですが、ってかいりませんが」


「そ、そうか。転生するというに最期を考えるのが早いだとか、ちょっと考え方が気持ち悪いと思うが、それなら満足してくれそうじゃな」


「はい、色々ご提示してくださって誠にありがたいのですが、是非異世界に転生を・・・」


「どうした?」


「異世界に転生後死んだらどうなりますか?その世界の死後に留まるしかないのでしょうか。あちらにあなた様を信仰している者もいないでしょうし、私の先祖がいるであろう仏教もないですよね。この世界の家族やあなた様にはもう死後も会えないのでしょうか」


「ふむ、向こうでは向こうでお主の家族もできようが。そこはどうじゃ、イネガル殿」


ふと彼につられて、視線をずらすと子供のような姿の神がいた(もう話の流れ的に神確定でしょう)



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[一言] 異世界行くまで長すぎる
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