表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/219

2話 ここは何処?(それにしてもお茶が美味い)

話の半分がお茶を褒め称えている気が

「まぁ、とりあえずこちらに来て座りなさいな」


せっかく座布団やお茶を用意してくれているようなのだからと、光の中を歩き出す。

・・・上下の光と前後の光の差ってなんだろうな。

無重力状態ではなく歩けているのだから、何かしら差はあるのだろう。

夢だからそんなに真剣に考えていなくても良いのだろうけど。


「失礼します」


そう言って、座布団に正座する。

目上の方に違いないのだから礼儀正しくしたい。


「呼んだのはこちらじゃからなぁ、遠慮せんでも良いよ。まずは茶でも飲みなさい」


明らかに気になることが台詞の中にあったがとりあえず、お茶を勧められるがままに飲んだ。

何これうめぇ!!

やっばい!語彙があったとしても、やばい美味い位しか皆言えない位。

これがお茶なら、現実のは何だったのか。

お茶の定義がひっくり返るくらいにやばい。

お茶欲しさの戦争を笑えなくなるくらいに美味しかった。

あまりのことに、お茶と老人とを3度は繰り返し見た。


「ほっほっ、お気に召したようで何よりじゃ」

「いや、このお茶凄い美味しいですよ、香りも味も。こんなに美味しいのはもしかしたら、母には悪いですが料理を含めても初めてかもしれません」

「そう言われると、それに慣れた身としてはそんなに凄かったかと改めて思えるのぅ。初めて飲んだ時はわしもそうだったのかもしれんなぁ。もう忘れたが」


お互い、お茶をずずっと飲み、和んだ空間ができた。


「ご馳走様でした」

「お粗末さまじゃ」


なんとなく笑いあう。


さて、気になる話題がいくつか出てきた。


「そうじゃろうのう、お主としては気にならざるを得んよなぁ」


・・・言い方が。心を読まれたのか?


「ん?失敬失敬。心を読むはあまり行儀が良くなかったの、人間社会のマナーなど既に忘れてきておってなぁ。こちらの方々は皆そういうことに無関心じゃしな。

さてさて、実は呼んだのはこちらではあるが、間違いを起こしたが故のこと、謝罪前にあまりこういう問答をするのは良くないのじゃが」


彼(年齢不詳故、そう呼ぼう)は照れくさそうに笑うとこう言った


「お主とは昔から少し話してみたくての、少し老いぼれにお話する時間をおくれ。」


「昔からですか」


「お主にとっては昔からじゃ、お主が中学生位の時かの」


?覚えがまったくない。持論だが中学生時分の男子はほとんどが猿だと思っている。

猿だった時分に何かしでかしてしまったのだろうか。


「これからの話にも関係するからの、まずは認識を正すとしようかの。」


彼の雰囲気が少し張り詰めたものに変わる。


「お主はここを何処だと考えておる?」


次話から説明回スタート

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ