表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/46

41、父についての記述

  1、文学批評による十種類の父親


①「神統記(ヘシオドス著)」のゼウスの殺したクロノスと、クロノスの殺したウラヌス。

②「オイディプス王(ソフォクレス著)」の物語の始まる前に死んでいる父ライオス

③「聖書」の聖霊、あるいは養父ヨセフ

④「ハムレット(シェイクスピア著)」の謀殺された前王の幽霊

⑤「トリストラム・シャンディ(スターン著)」の母とやってしまった父

⑥「フランケンシュタイン(メアリ・シェリ著)」の化学者ヴィクター・フランケンシュタイン

⑦「白鯨(メルビル著)」のモービーディック

⑧「カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー著)」のヒョードル・カラマーゾフ

⑨「ツァラトゥストラはこう言った(ニーチェ著)」の神

⑩「夢判断(ジークムント・フロイト著)」の父性


 上に挙げたのは、父の登場する名作たちである。



  2、空想的父殺し神話


 神は、すべての物語に父として登場する。

 神は、息子の敵として描かれることもあるが、その場合はありえない強敵である。

 神は、やはり、父として息子たちを応援する。

 神は、妻や子供たちに、強く賢く優しいという完全な父を演じることを要求される。


 フロイトは、ギリシャ古典の愛読者であり、ドストエフスキーの愛読者であった。

 父殺しの物語批評など、その程度でよいのではないか。

 確かに、ドストエフスキーは文学史上に名を残す名作である。しかし、二十世紀において、ひたすらみんなでドストエフスキーの文学宣伝を百年もかけて行った人たちは何がしたかったのか。


 神の存在は、物語に出てくるすべての父によって説明されている。

 神はわりと何度も死ぬ。

 文学批評は、物語に登場する父を神と説明するためにあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ