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コップ

作者: 鈴木 湊

コップ


 一杯のコップの中身が無くなるまでにどれほど話せるか。遊ぶことが出来るのだろうか。

 ある時、友達が我が家に来た。別に何かをしに来たわけでもなく、ただお互い時間があったため我が家に招待した。

「きれいだな。お前んち。」

「おっ。ありがとう。」

何気ない会話。こんな日が楽しいと思った。お客さまが来たのに飲み物の一杯も出さないのはよろしくないと思い、飲み物を出した。

「ありがと。今日、暑いよな。」

北海道でも22℃以上はいく。どこにいても暑い。そんな時に氷が入った飲み物を出した自分は完璧であると、自画自賛した。

「何しようか。別になんかしたいわけじゃないんだよな。」

何もないのに我が家に来てくれたことに感謝しながら、

「ユーチューブでも見るか?」

「人の家きてユーチューブはちょっと。」

確かにユーチューブについては一人で見た方が楽しい。だが何もしないで時間が過ぎるのもあんまりだ。

「なんかしたいことない?」

自分から聞いてみる作戦に出てみた。しかし友達はそこそこ困った顔をした。するといきなりこんなことを言いだした。

「いったん友達止めて、他人行儀で接する。笑ったら終わりで。」

なんかありえない回答が返ってきた。しかし面白そうだったから、やってみることにした。しかし、なぜそんなゲームを始めようとしたのか。自分にはわからないことだった。

「じゃ、よーいスタートッ!」

いきなり真顔になった。それに吹きそうになっていた。しかし思わぬ行動に出た。いきなり家の内鍵を開け外に出始めた。

「ちょっどこいくn。・・・どこにいくんですか?」

危なくルールを破るところだった。だが返事がなく外に出てまもなくドアが閉まった。急いで後を追いかけた。行きついたのが友達の家だった。友達は中に入るとフックを掛ける音がした。置いてきた自分の家のコップの周りに水滴がつき始めたころの時の出来事だった。

 そんな日の次の日。友達は笑顔で学校に登校してきた。

「おはようございます。」

「おはようございます」

まだ続いていた。なにか、孤独感を覚えた。いまだに疑問を持っている。

「一時間目。理科ですよ。はやく移動しましょう」

社交辞令のような挨拶と笑顔。不気味でしたたなかった。

 そんなこんなで、一か月が過ぎた。なんとなくゲームの趣旨が分かってきた。自分と友達という関係を止めたいらしい。大人のような口調をずっと続けていき、いつのまにか、卒業という形げ終わらせたい。という解釈をした。ならば改善方法は一つ。

タメ口で話しかければいい。

 朝。いつものように笑顔で登校してきた友達。

「おはようございます。」

心臓の鼓動が耳にまで伝わって来た。手汗で袖が濡れていくのを感じた。

「・・・おはよう」

友達ははっとしていた。そう、全て終わったと思った。しかし

「はい。ゲーム終了。だと思った?このゲームの負け判定は『笑ったら終了』だからね」

そうだ、タメ口でも負けにならない。笑ってはいけない。さらに、友達もタメ口になった。イコール、今更笑ってもルールには当たらない。詰んだ。

 友達の理想にはまってしまった。もう、関係なんて辞めてしまおうと思った。

 ずっと置いてあったコップが床に落ちてコップが割れた瞬間、お互いの関係すら粉々になった。


                               完





すみません。こんな短くて。小説って言わないですよね。これ。自分は「東野圭吾」さんとか「山田悠介」さん、「乙一」さんが大好きで。でも、小説って難しいですね。

まあ趣味範囲で書いてるからこのクオリティで許してください。


                   (この話はフィクションです。)


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