Love is Sick
あなたがくれた
ビターチョコレート
チョコが嫌いなの知ってるくせに
チョコ嫌いなあなたは
私に食べさせる。
苦さに歪む顔
それを見て悪戯をした子供のような顔で笑うあなた
それに弱い私。
ああ、また…
その笑顔に負ける。
もう次は食べてあげないから
そんなこと思いながら
これで何度目?
苦い苦いチョコレートは
私たちの恋みたい。
子供のような顔で笑ったあなたは
朝になると部屋を出る
何事もなかったかのように
「言ってはいけないよ?」
このチョコレートが苦かったことを…
換気扇の下で手招きする。
おまえも吸えよ
あなたといる時は
吸わないよ。
あたしにとってそれは
あなたを待つための暇つぶし。
私のそばで吸うあなたは
どんなこと考えてるの?
あたしとの間を持たせる
暇つぶし?
会える確証なんてないの
会えないほうが多いの
ただ一人
煙を見ながら
足音を待つ。
惨めな自分に笑えてしまう。
今から会える?
そんなメールに心が踊る。
どんなに周りが止めようと
きっともう遅い。
依存?
そうかもね。
あなたに依存してる。
冷たいあなたが一瞬見せる優しい瞳や
意地っ張りなくせに寂しがりやなところや
不器用なゆえに解ってもらえないところ
すべてが愛しいから。
私一人
あなたを理解していたいなんて
何様のつもり?
それでも今は
どんな形でもそばにいたくて…
好きだなんて言わない。
この関係にこれ以上の進展は
私からは望めないから…
それでも
気まぐれな彼の
長い気まぐれで
私をそばにおいてくれるなら
きっとあなたがこれから出会う
ビターチョコレートすべて
私がかわりに食べてあげるから。